向井理さん主演のドラマ『10の秘密』最終回のネタバレあらすじ&感想をまとめてみました。
『10の秘密』は完全オリジナル脚本の本格サスペンスです。
向井理さん演じるシングルファーザー・白河圭太が娘を誘拐されるところから話は始まります。
犯人からは娘を返してもらうためには仲間由紀恵演じる元妻・仙台由貴子を探せとの連絡が。由貴子にはとんでもない秘密があることを知った圭太。秘密を追えば追おうとするほど次々と新たな秘密が判明し、事件が起きていく——。
今期のドラマは『テセウスの船』や『アリバイ崩し承ります』などをはじめとする漫画や小説原作のサスペンスや推理ものが多い中、『10の秘密』は完全オリジナルの本格サスペンスです。
脚本:後藤法子
演出:宝来忠昭、中西正茂
主題歌:秋山黄色『モノローグ』
以下『10の秘密』最終回のネタバレあらすじ&感想をまとめています。ネタバレしますので、ドラマ『10の秘密』最終回をまだご覧になっていない方はご注意ください。
『10の秘密』最終回までのおさらい(一部ネタバレあり)
シングルファーザーの白河圭太(向井理)は14歳の娘・瞳(山田杏奈)と2人で暮らす建築確認検査員。
ある日娘が誘拐され、犯人から娘を返して欲しければ元妻・仙台由貴子(仲間由紀恵)の行方を探せと言われる。由貴子から連絡があり、自殺した帝東建設の矢吹という男の自宅から偽装建築の証拠を盗み出してくれば瞳を救うことができるという。圭太はその証拠を盗み出し、由貴子は瞳と交換条件にそのデータを犯人に渡したのだった。
しかし、実は誘拐は由貴子が仕組んだことで、建築知識のある圭太に偽装建築の証拠を盗み出させるための自作自演だった。由貴子は圭太が盗み出した証拠を元に帝東建設の社長(佐野史郎)をゆすって合計6億円を得ようとしていたのだった。
その事実を知った圭太は半グレの男に協力をあおぎ、お金を受け取った由貴子から3億円を奪ったのだった。しかし、由貴子は瞳を再び危険な目に合わせたくなければお金を返せと圭太に宣戦布告。
圭太の幼馴染菜七子は大金のせいで圭太が変わってしまうと感じ、帝東建設で社長に命令され偽装建築の証拠を隠蔽してきた竜二(渡部篤郎)に3億円の在処を知らせる。
竜二はその3億円を使い由貴子をおびき出し、その場所を圭太に教えるから、その代わりに偽装建築をマスコミに告白し社長を失脚させて欲しいと圭太に持ち掛ける。
圭太はその誘いにのり、由貴子を追い詰めようとする。逃げる由貴子はボートに乗り込むと、そのボートは圭太と菜七子の目の前で爆発したのだった。
一方、ジャズピアニストの翼(松村北斗)は、自分の母親は殺害された上に火事で焼死に見せかけられたと考えており、犯人は圭太だとずっと思っていた。しかし、瞳に近づいて圭太に近づいていくうちに犯人は他にいると考えるようになった。圭太から犯人を一緒に探そうと言われ、事件をもう一度調べなおしていた。すると、火事のあった別荘地は帝東建設が開発しており、竜二(渡部篤郎)が絡んでいることがわかった。
しかし竜二は社長の長沼にアリバイ工作を指示されただけだった。翼の母と不倫していた長沼は別れ話がもつれて彼女を転倒させてしまい、頭をうった。その矢先に火事の火がまわってきたのだが、長沼は翼の母を見捨ててそこから逃げたのだった。
この長沼の告白を録音し、圭太と翼は世間に公表することを決意した。
一方、圭太の家に由貴子の共犯だった二本松が侵入していた。由貴子の逃亡のための偽装パスポートを奪い返しに来たのだ。そこで圭太は爆死したはずの由貴子が実は生きていることに気づく。
『10の秘密』最終回ネタバレ
死んだと思われていた由貴子(仲間由紀恵)の生存が確認された。由貴子が生きていることを知った圭太(向井理)は、瞳(山田杏奈)のためにも今度こそ元妻と決着をつけようと決意する。と同時に、“10年前の火事の夜”の出来事について、どうしても由貴子本人に確かめたいことが。奪われたパスポートを取り戻すために、必ずもう一度接触してくる―そう確信した圭太は、由貴子からの連絡を待つことにする。
一方、翼(松村北斗)は新聞記者の只見(長谷川朝晴)の手を借り、10年前に母親を死に追いやった長沼(佐野史郎)を糾弾しようとするが、決定打に欠け、あと一歩のところで攻めあぐねていた。その状況を聞いた竜二(渡部篤郎)は、最後の切り札を手に、社長室のドアをたたき…。
しばらくして、圭太の元には予想通り、警察の手が迫り八方ふさがりになった由貴子から連絡が入る。逮捕のチャンスだと考えた圭太は、由貴子の逃亡に必要なパスポートを持って、指定された場所へ向かうが…。
家族、お金、権力のために、それぞれが守り抜いてきた“秘密”が暴かれたとき、最後に待っている衝撃の展開とは―!?
引用元:『10の秘密』公式HP
死んだはずの由貴子の目撃情報が警察に入り、圭太の元にもやってくる。圭太はなんとか由貴子との決着をつけ、瞳と以前のような生活を取り戻すことを決意する。
一方、翼は長沼が10年前に翼の母親を殺したことや偽装建築についてマスコミを使い公にしようとしていた。しかし、長沼が告白した肉声は決定的な言葉にかけ、偽装建築を証言してくれると言った下請け業者も買収されてしまった。
そこで竜二は最期の切り札として、偽装建築を暴こうとして自殺した帝東建設社員・矢吹の全てを記した手帳とUSBを長沼に見せ、もう逃げられないから罪を認めるように迫った。
雨の降るある日。由貴子は菜七子の跡をつけていた。すると、圭太の母・純子(名取裕子)が後ろから声をかける、『あなたも母親にそっくりね』と。由貴子は少し怒ったように『そんなことはない。何も知らないくせに』と否定する。純子は圭太と由貴子が結婚する前に一度だけ会いに行ったという。そして、結納金をよこせやら罵詈雑言を浴びせた後、『私はひどい女よ。でもあの子は違う。幸せになるチャンスを奪わないで』と帰ろうとする純子に告げたという。その話を聞かされ、由貴子も『あの子(瞳)には幸せになって欲しい』とつぶやくのだった。それを壁越しに聞いていた瞳は由貴子の前に飛び出し『さようなら』と最後の別れを口にするのだった。
由貴子はビジネスホテルに身をひそめていた。二本松と共にそこから移動しようとした矢先、警察の追手が迫る。二本松は自分の身を犠牲にして由貴子だけを逃がす。
後が無くなった由貴子は警察に通報されるリスクを承知した上で偽装パスポートを返すよう電話をかけてくる。由貴子は偽装パスワードが無いと海外に送金した3億を動かせなかったのだった。
翌日、圭太と由貴子は待ち合わせる。現れた由貴子に圭太は10年前の火事のことを尋ねる。あの日、由貴子は長沼が何をしたのか目撃してしまったのではないかと圭太が効くと、由貴子はそれを認めた。血が付いた長沼が火事現場から走り去って行く長沼を見た由貴子は、長沼を脅し帝東建設の顧問弁護士として成り上がったのだった。
全ての始まりは火事のことを秘密にしようと持ち掛けた圭太の言葉だった。その瞬間から由貴子は秘密を隠し通し、成り上がる決心をしたのだった。
全ての秘密を知り、圭太は由貴子の偽装パスポートを地面に置き、去っていく。実は圭太は警察には由貴子との待ち合わせ時間を偽って伝えていた。ここには警察は来ていない、と言って圭太は去っていく。圭太の背中にむかって『あなたとなら本気で普通の幸せを感じられると思ってた』と言った。その言葉に圭太が振り返ると、偽装パスポートは消えており由貴子の姿も消えていた。
圭太は菜七子の手を借りながら、瞳と以前のような暮らしと笑顔を取り戻していた。
そして、由貴子は空港の出発ゲートに向かっていくのだった。
『10の秘密』最終回感想
ついに全ての秘密が暴かれました。
火事についても実は瞳が引き起こしたものではありませんでした、というオチを期待していたのですが、そこまでではなかったですね。やはり火事が瞳のせいであるというのは変わらず、ちょっとモヤモヤ感がありますが、長沼も反省し、由貴子も母心の片りんを見せたということでハッピーエンドってことですね。
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