2019夏のドラマのあらすじまとめてます

アリバイ崩し承ります 原作ネタバレ&あらすじ


新ドラマ『アリバイ崩し承ります』放送開始!

2020年2月1日(土)11:15~より、『アリバイ崩し承ります』が放送開始となります。

主演は浜辺美波さん。共演は安田顕さんや成田凌さんが決定しています。

原作は大山誠一郎さんの同名小説です。読み切りでとても読みやすい小説なのでぜひ原作を読んでいただきたいのですが、時間の無い方のためにあらすじをネタバレします。

 

第1話 時計屋探偵とストーカーのアリバイ

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察時美幸(さつじよしゆき)は休みの日にふらりと自分の住んでいる鯉川駅の東口を散歩しようと思い立った。県警本部捜査一課に配属されてから初めての休暇だった。

腕時計の電池が切れていることに気づき、商店街の美谷時計店に入ることにした。古びてとても小さな間口から入ると、壁一面に時計がびっしり。奥から20代半ばくらいの女性が出てきた。名を美谷時乃といった。察時が電池交換を頼むと、察時の目に“アリバイ崩し承ります”の張り紙が目に入る。時乃は「アリバイがあると主張する人は、何時何分、自分はどこそこにいたと言います。つまり時計がその主張の根拠となっているのです。ならば、時計屋こそがアリバイをもっともよく扱える人間ではないでしょうか」と主張する。彼女は小学校三年生の時から祖父に時計修理とアリバイ崩しを仕込まれたらしい。

察時が腑に落ちなかったが、時乃に「お客様はアリバイ崩しをご要望でしょうか」と目を潤ませて尋ねられると、察時は、つい「はい」と答えてしまった。

察時はある事件の容疑者のアリバイが崩せずに悩んでいたのだ。そこで、「外部には絶対に漏らさないで欲しい…」と言いながら、事件の全容を話した。

〇被害者は県立医科大学の教授・浜沢杏子、43歳

〇自宅のダイニングテーブルの傍らに背中からナイフで心臓を一突きされ、亡くなっていた。

〇テーブルの上にはシチューとごはんが盛られて手がつけられていない状態。炊飯器には茶碗1杯分が取り除かれたごはんが残っていた。炊飯器の表示からするとご飯が炊きあがったのは10日午後19時だった。

〇死亡推定時刻は4月10日の夕方から夜にかけてだった。

〇4月10日に被害者は3件のツイート。朝には職場に持参するお弁当画像。15時には喫三点でケーキと紅茶の画像。夜にはシチューの画像と共に“寒気がするのでシチューで暖まります”のコメント。

〇解剖の結果、十二指腸内には摂取後7時間経過していると思われる米や卵焼き、胃内には摂取後4時間経過していると空いてされるバタークリームなどが発見された。正午にお弁当、15時にケーキを食べ、19時に炊けたごはんを盛りつけた後、殺害されたと考えられる。

〇連絡がつかず、心配した妹が11日午前8時に家を訪ね、死体を発見。

〇第一発見者の妹は友人の連帯保証人になっており、2か月後までに2千万を用意しなくてはならない状況だった。姉の保険金の受け取り人は彼女。しかし、10日午後14時~午後22時まで勤務先の美容院から外に出ず、アリバイがあった。

〇離婚した元夫・菊谷吾郎は度々金の無心に来ており、ストーカーのようにつきまとっていた。しかし、この男も10日18時から21時まで友人と居酒屋で会っており、証言もとれた。

事件の要点を話、さらに察時は杏子が勤める大学の聞き取り捜査で得た話を付け加えた。

助教授や学生によれば事件当日の午前中にも菊谷が訪ねてきて杏子が呼び出されたという。10分ほどで杏子は研究室に戻ってきて、また金を無心されたとぼやいていたと言う。昼食後、学生の1人が杏子の好物の塩饅頭をすすめるが、「甘いものはやめておくわ」と言ったにもかかわらず、15時には喫茶店に行きケーキを食べたことを少々不振がっていた。そして、その後、具合が悪いと言って杏子が早退したという話をした。

 

ここまで聞くと、時乃は「時が戻すことができました。菊谷吾郎さんのアリバイは崩れました」と悲しそうに微笑んだ。

彼女の推理はこうだ。

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この事件は杏子が吾郎に自分を殺させた殺人事件であると。自分を殺させる代わりに、菊谷にはアリバイを与え、死亡保険金を妹に与えるのが目的だった。死亡保険金は自殺ではおりないからだ。

事件当日の午前中、菊谷が訪ねてきて杏子を別室へ来させるように仕向ける。そして、そこでツイッターでアップしたお弁当を食べる。

正午に杏子がお弁当を食べているように見せたが、実はそれはケーキ。

15時に喫茶店に行って、ケーキを注文して写真を撮り、実際はそれを食べずに処分。

16時頃に早退して帰宅すると作っておいたシチューと別で用意しておいた白米を茶碗に盛りつけツイッター用の写真をとっておき、炊飯器は19時に炊けるようにセットしておく。

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そこへ菊谷がやってきて自分を殺害させ、菊谷は居酒屋でアリバイを作っている途中にシチューの画像を杏子の携帯からアップする。そして21時過ぎに杏子の家へ戻ると炊飯器からごはんを1杯分取り除き、あたかも杏子はごはんが炊けたあとに死んだかのように偽装したのだ、と。

杏子は医学部教授であり、どの食べ物がどれくらいで消化するかを計算した上で犯行を計画したのだった。

 

察時は捜査内容を外部に漏らしたことは言えないため、あたかも自分の推理かのように捜査一課で発表し、菊谷を逮捕することができた。杏子は病気のため、先が長くなかったのだが、妹のために早く保険金を送りたがっていた。そして、菊谷は杏子をまだ愛していた。自分がギャンブルで散々迷惑をかけたため、愛する杏子のためにせめて自分ができることをしてやりたいと願っての犯行だった。

 

第2話 時計屋探偵と凶器のアリバイ

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察時はまたしても時乃に事件の相談に来てしまっていた。

今回の事件のあらすじはこうだ。

〇被害者は製薬会社に勤める布田真、30歳。

〇自宅の防音オーディオルームのラグの上に左肩を下にして横たわって死んでいた。死体は2発撃たれた跡があった。右大腿部には大腿骨で弾丸が止まっていた。もう1発は口腔内から脳髄を貫通し弾丸は床にめり込んで、ラグには血痕や脳漿が付着していた。右大腿部の銃創には生活反応が見られたため、これが1発目であり、口腔内に撃たれた2発目が致命傷となった。

〇死亡推定時刻は6月17日(土)の14時~16時だった。

〇犯行に使われた拳銃はポストに捨てられており、集荷は10時と15時であるため、犯行時刻は14時から15時に絞られた。

〇組織対策犯罪課の真壁から、布田の上司である平根が暴力団にモルヒネを横流ししているとの情報を得て、布田にそれがバレたため犯行に及んだと考えられた。しかし、平根は17日の正午から15時に親戚の集まりに出席しており、鉄壁のアリバイがあった。

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ここまでの話を聞いた時乃は「時が戻すことができました。平根さんのアリバイは崩れました」とあっさり答える。

犯行のあらすじはこうだ。

平根は犯行当日の午前中に布田の家に向かい、頭部を鈍器で殴って昏倒させる。そして代替部にモルヒネ注射を打ち眠らせた。そして、大腿部に1発撃ち、ラグをめくって床に向けて発砲する。そして、その拳銃はポストに投函する。

何食わぬ顔で親族の集まりに出席。その集まりの後、再び布田のオーディオルームへ向かうと、床に弾を撃ちこんだ上あたりに弾を受けとめるための砂袋のようなものを置き、ラグをかぶせ、眠っている布田をその上に横たわらせる。そして口腔内に同じ口径の別の拳銃で発砲。ラグの位置を床にめりこんだ弾の上に調整する。ラグの穴から血液や脳漿が床の弾に流れ込み。あたかもその弾で致命傷を負わせたかのように工作する。

 

死体が仰向けでなく、横向きになっていたのは、正確にラグの位置を微調整するのは難しいから死体を蹴り飛ばして横向きにさせたように見せかけたのだった、と時乃は推理した。

警察は死亡推定時刻を変えさせる工作ばかりを考えていたため、時乃の推理は感嘆するほかなかった。

 

第3話 時間探偵と死者のアリバイ

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また察時は時乃の元を訪れていた。

察時は休日歩いていると、背後から車の走行音が聞こえ間一髪のところでよけることができたが、その前に1人の男が歩いていた。察時は「危ない!」と叫ぶが、その男は気づくことなく車に轢かれてしまった。被害者の男の元へかけよると、その男は瀕死の状態で「さっき、人を殺した。」と告白し自分はその罰を受けたのだと言う。誰を殺したのかと尋ねると「中嶋香澄」という女性を殺したと言い、「どこに住んでいる人です?」と尋ねると男は苦痛のあまり顔をゆがめて目を閉じた。つづけざまに「どこで殺したんです?」と聞くと、「手城町の藪マンションの503号室だ」と答えたきり、次第に息が弱くなっていき救急車の中で息絶えた。男はすぐ近くの一軒家にすんでいる奥山新一朗というミステリー作家だった。

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奥山の家へ向かうと本はびっしりあるが、CDやオーディオの類は一切ない部屋だった。財布や携帯、免許証等は一切亡くなった時に身に着けておらずリビングの引き出しにしまわれたままだった。携帯の中を見ると、通話記録はなく、香澄に別れを迫るが香澄は奥山との結婚を望んでおりもめているメールがみてとれた。奥山は中島香澄という彼女がいるにもかかわらず年上の美奈という女性に心を移していたようだ。

察時ら捜査員が美奈のマンションに行くと大家の磯田が駆け付ける。部屋に入るとすぐのダイニングテーブルの上にはハンドバッグ。車のキーが入っていた。遺体は絞殺され、首には激しく抵抗したからであろう爪痕が複数残っていた。

犯人は亡くなってしまったものの自白をしており、被害者の香澄ともめていたようで犯行動機もあった。一件落着に見えた事件だが当日の奥山の足取りを追うと、彼には犯行不可能なアリバイがあったのだ。

〇死亡推定時刻は午後7時~8時。察時が交通事故を目撃したのは8時だった。

〇事件当日、奥山は自宅近所の定食屋を午後6時20分頃に出て、午後7時20分には本人が自宅で宅配便を受け取っている。

〇中嶋香澄のマンションには車で往復40分。犯行に要する時間も考えると45分以上。8時に交通事故に遭ったことを考えると中嶋香澄の殺害は不可能である。

事件の概要を一通り聞いたあと、奥山が7年前に自動車事故で重傷を負ったという話が時乃は気になっているようだった。恩師が運転する車で重症を負ったというその時の事故の状況について尋ねたあと、時乃はいつものように「時が戻すことができました。奥山さんのアリバイは崩れました」と言った。

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時乃の推理はこうだ。

奥山は7年前の自動車事故で聴力に障害が負ってしまった。だからスマホに通話記録もなく、CDなども一切持っていなかった。ただ、恩師に迷惑をかけたくないと思い障害を周りの人全てに隠していた。

そして、事件当日の7:30~8:00の間に香澄は奥山の家に車でやってきて、カッとなった奥山は香澄の首を絞めてしまった。動かなくなった香澄を見て殺してしまったと動揺のあまり着の身着のまま家を飛び出した。そして車に轢かれてしまう。

一方、意識を取り戻した香澄は自分で自宅に戻る。そして、自宅で他の者に殺されたため、奥山にアリバイができてしまったというのだ。香澄は“二度殺された”ため爪痕が複数残っていたのだ。香澄は奥山を失いたくなかったため、これを結婚を迫るためのネタに使おうと思っていたのかもしれない。

香澄のハンドバッグと車のキーがダイニングテーブルの上に載っていたことから、奥山の自宅から帰ってすぐに殺害されたと推測される。となると、帰宅時点で真犯人はすでに部屋にいたことになる。真犯人は奥山の他に鍵を持っている人物、つまり管理人・磯田だと時乃は推理した。

 

管理人は自白した。奥山のファンであった磯田はマンションで見かけた奥山に話しかけ親しくなった。奥山から香澄の弱みを探して欲しいと言われていた磯田は香澄の部屋に侵入して脅しの材料となるものを探していた。そこへ香澄が帰宅。気が動転して絞殺してしまったという顛末だった。

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