黄昏流星群ネタバレあらすじドラマ原作結末まで 家族全員不倫の泥沼を経て,見つけた新たな生き方

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佐々木蔵之介さん主演ドラマ『黄昏流星群』の原作コミック結末までのあらすじをネタバレでまとめてみました。

10月スタートの新ドラマ『黄昏流星群』の原作は、弘兼憲史作のコミック『黄昏流星群』です。コミック『黄昏流星群』は複数の短編にて構成されていて、その第1集となる『不惑の星』がドラマの原作となっています。

人生の折り返し地点で主人公に訪れた予想外の恋。穏やかそのものだった自分が築いた家庭が、実は数々の問題を抱えていたことが浮き彫りになってきます。それらを経て、それぞれが選択した第2の人生とは・・・?!

以下、ドラマ『黄昏流星群』の原作となる第1集『不惑の星』結末までのあらすじをネタバレでまとめています。ドラマ『黄昏流星群』の最終回結末のネタバレに繋がる可能性がありますので、ご注意ください。
 


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ドラマ『黄昏流星群』原作の簡単なあらすじ(ネタバレ

本記事では、ドラマ『黄昏流星群』原作結末までのネタバレあらすじをまとめていますが、まずはそのネタバレあらすじを簡潔に、起承転結でご紹介します。

なお、20年以上も前に描かれた作品が原作となっているため、ドラマの登場人物の名前、設定などに変更がありますが、わかりやすいようにドラマ版のものに差し替えて記載しています。

)挫折と新たな恋

入社以来、仕事に人生を捧げ、支店長の座にまで上り詰めた瀧沢完治(佐々木蔵之介)は本店部長の座を狙い、日々仕事に励んでいました。しかし、突然子会社への出向を命じられ、自分の人生これで良かったのか?と疑問を抱きます。

ふとした思いつきで行ったスイス旅行で偶然出会った日本人女性・目黒栞(黒木瞳)に一目惚れした瀧沢。半年後、日本で再会した2人の恋が始まりました。

)父の秘密、娘の秘密

以来、瀧沢は妻・真璃子(中山美穂)娘・美咲(石川恋)の目を忍びながら、栞とのまるで恋人のような幸せな時間を積み重ねるようになっていきます。

そんなある日、ホテルで栞との束の間の逢瀬を楽しんだ瀧沢は、娘が婚約者ではない男性とただならぬ関係であるところを目撃。お互いに秘密の恋をしているということが親子間でバレてしまいます。

)突然の出世話と妊娠

そんな中、栞の妊娠が発覚します。瀧沢に迷惑をかけるつもりはなく、未婚の母として産む決意を固めた栞でしたが、ちょうどその時、瀧沢に諦めていた本店部長への昇進話が巡ってきます。上司に昇進前の身辺整理を勧められたこともあり、瀧沢の中で不倫相手である栞が自分との間にできた子供を産むという現実が抑えきれない恐怖となってのしかかってくることに。

瀧沢が自分の仕事のために子供をおろしてほしいと切り出したことから、瀧沢と栞は別れることになるのでした。

)人生の節目を迎えて

秘密の恋を隠し通したまま、娘・美咲は打算で婚約者と結婚することに。娘の巣立ちという人生の節目を迎え、瀧沢とその妻・真璃子(中山美穂)は自らの人生の黄昏の時間である余生をどう生きるか?という問いと向き合います。

果たして瀧沢と妻・真璃子はどんな決断をすることになるのでしょうか?

それでは、ドラマ『黄昏流星群』の最新話結末までのネタバレあらすじ、スタートです!
 


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ドラマ『黄昏流星群』原作結末までのあらすじ(ネタバレ)前編

瀧沢に訪れた挫折

入社以来28年間、銀行員として脇目も振らずに仕事一筋に生きてきた瀧沢完治(佐々木蔵之介)。その甲斐あって、瀧沢は若葉銀行新宿支店支店長の様で昇りつめている。その分、家族との時間を犠牲にしてきた瀧沢だったが、それでも自分が歩いてきたキャリアを誇りに思っている瀧沢にとって、そこに後悔はなく、定年まであと10数年、うまくいけば本店へ呼び戻され部長の座も狙えると考え、ますます仕事に没頭するのだった。

そんな中、瀧沢が思い描いてきた人生を大きく外れる出来事が身に降りかかることになる。子会社である荻野倉庫に出向を命じられたのだ。役員で入ることになるものの、それは出世コースから外れたということを意味している。瀧沢は左遷された。

これまでの半生を仕事に捧げてきた瀧沢にとって、この左遷は自らの人生と存在を否定されているも同然だった。(この28年、一体何をしてきたのだろうか・・・?)そんな虚しさと大きなショックに襲われた瀧沢は、ふとした思いつきで、スイス旅行に行ってみることにした。

繁忙期に1週間もの休暇を取ることに対して苦情も出たが、知ったことではない。自分は左遷されるのだ。妻・真璃子(中山美穂)には出張だと嘘をついた。それが通用するほど、夫婦の会話はほとんどなかった。

栞との出会い

アルプス山脈に属するマッターホルンのスイス側の国境に面する町・ツェルマットを1人訪れた瀧沢。瀧沢が到着した日は天候が悪く、目当てのマッターホルンは全く見えない。やがて雨が降り出す。

マッターホルン以外何もない町でどう時間を潰せばいいのか、考えあぐねている瀧沢の脳裏に、出向が決まったことを家族に切り出した時のことが蘇る。妻・真璃子と1人娘の美咲(石川恋)が1番に気にしたのは、悲しいことに世間体だった。

娘には日野春輝(藤井流星)という婚約者がいて、結婚を間近に控えていた。いわゆるエリートである春輝だが、その母親・冴(麻生祐未)は名家の出身であることからエリート意識が高く、息子である春輝の妻となる美咲の家柄を非常に気にしていた。花嫁の父親の左遷がマイナスに働くことは間違いない。

しかし、好きという気持ちの延長上に結婚があると考えている意外に純粋な瀧沢からすれば、娘の打算的な考えが、時に理解し難く感じるのだった。

(ひょっとしたら、山の上は晴れているかもしれない)そんな思いが頭に浮かんだ瀧沢は、意を決してマッターホルンを見に行ってみる気になる。マッターホルンを間近に見るためには、クラインマッターホルンにある展望台に登るのがいいらしい。瀧沢は展望台へ向かうロープウェイの発着所に向かった。

『頂上は今吹雪いていて何も見えないですよ?それでもいいですか?』発着所に職員にそう言われ、急にくじけた瀧沢。『他に登る人は誰もいないのですか?』と尋ねた瀧沢に、職員が向こうの方でロープウェイを待つ1人の日本人らしき女性を指す。その女性は目黒栞(黒木瞳) 、瀧沢と同じく日本から単身旅行に訪れている。こんな悪天候の日に展望台へ向かうのは、瀧沢と栞2人きりらしい。

こんな場所で日本人と巡りあわせることに不思議な縁を感じた瀧沢は、ロープウェイの中にて栞に話しかけてみた。世間話を交わしながら、やがて到着した山頂はやはり猛吹雪。薄い空気と急激な気圧の変化に2人が足をふらつかせながら外へ出てみると、辺りは真っ白で何も見えない。

辺り一面真っ白な世界で、猛吹雪に吹かれる日本人2人・・・という異様な状況に栞が『私たち、なんだかおかしい』と笑い始めた。和やかな空気が流れ、下山する頃には晴れてきたことから、2人はロープウェイの乗り継ぎ駅で降りて、途中から一緒に歩いて下山することになった。麓に到着した頃には、2人は妙な親近感で結ばれていたのだった。

聞けば、栞も瀧沢を同じホテルに滞在中らしい。『よかったら、今晩一緒に食事をいかがですか?』瀧沢が栞を夕食に誘うと、栞も快諾。まるで2人の出会いを祝福するように、マッターホルンが綺麗に背後に浮かび上がっていた。
 


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早まった瀧沢

栞との夕食を控え、瀧沢は緊張していた。結婚して以来、妻以外の女性と2人きりでプライベートな食事をしたことなどなかったからだ。いつもより念入りに身支度を整え、早めにレストランへ向かった瀧沢は、席で栞が来るのを待ちながら、こんな歳になってこんなウキウキとした気持ちになる自分に驚いていた。

やがて、栞がやってきて、食事が始まる。ドイツ語での注文をこなし、料理に詳しい栞を目の当たりにし、瀧沢は一体栞がどのような立場の女性なのか、興味津々。栞は自分のプライベートについてはぐらかすが、瀧沢には栞が裕福な家庭に嫁ぎ、趣味の1人旅行を楽しむ優雅な女性に見えた。瀧沢もまた、自分のプライベートなことについては一切話さないまま、食事は終わった。

『私の部屋で飲みませんか?』別れ難さを感じた瀧沢が栞を誘うと、栞は意外なくらいあっさりと誘いに応じた。瀧沢の部屋にやってきた栞は、明日登山鉄道で登り、もう一度マッターホルンを眺めてからイタリアへ入るのだという。瀧沢が同行したいと申し出ると、これにも栞は快諾してくれた。

そんな会話を交わしている最中も、瀧沢の頭の中はどう栞を口説こうか、ということで占領されていた。女性が1人で部屋にやってくるということはOKだという証拠だと思いこんでいたのだ。しかし、瀧沢にはこのような経験が一切ない。瀧沢は思い余った挙句、突然立ち上がると向かいに座った栞の横へ移動し、おもむろにキスをしようとする。

栞はそんな気は全くなかったようだ。突然瀧沢に迫られたショックから、栞は泣き出してしまう。謝る瀧沢を残し、栞は泣きながら部屋を出て行ってしまった。

翌日。瀧沢は栞に謝ろうと、栞が行くと話していた登山鉄道の駅で、朝からずっと待っていた。しかし、栞が現れることはなく、瀧沢は栞に会えないまま帰国することになる。その後も瀧沢の中で、栞への淡い気持ちはずっと残り続けた。
 


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栞との再会

半年後。出向先の社員食堂で、瀧沢は栞と再会することになる(原作では取引先の会社の社員食堂で再会するという設定です)

栞は社員食堂で調理師として働いていた。『栞さん!?』驚きから思わず大きな声を発してしまった瀧沢。栞も突然目の前に瀧沢が現れたことに驚き、その場から逃げ出してしまう。

スイスでのあの優雅な立ち振る舞いを思い出すと、あの白い割烹着に白い帽子姿の女性が栞だとはとても思えない瀧沢。しかし、ずっと心にあった栞と再会できたのだ。その場から立ち去ろうとしていた瀧沢は引き返すことに。すると、向こうから同じく引き返してきた栞の姿が現れた。『瀧沢完治です』『目黒栞です』2人は改めてお互いに名乗ったのだった。

その晩、早速食事を共にした2人。そこで初めて、栞は自らの素性を明らかにする。栞は母親の介護により、女性としての幸せを犠牲にしてきていた(原作では結婚に失敗して以来、ずっと仕事一筋だったため独身という設定になっています)。独身のまま気がつけば、今の歳になり、もっと人生を楽しもうと、スイス旅行を計画したのだという。栞は将来イタリア料理店を開業することが夢だと語った。

栞が独身と分かり嬉しいと語る瀧沢に、『そういう瀧沢さんは結婚なさっているんでしょう?』と尋ねる栞。瀧沢がバツが悪そうに認め、栞はそれが当然だと優しくフォローした。

やがて、バーに場所を移した頃、栞が半年前を思い出すように、『私ね、あのあと部屋に帰ってずいぶん悩んでたの』と切り出した。あんなことをされれば当たり前だと反省する瀧沢に、栞は『違うの。なんで拒んだのかしらって・・・』と予想外の一言を漏らす。翌朝、登山鉄道の駅へ行かなかった理由は、いい歳をして怯えて拒んだ自分が恥ずかしかったからだと栞は明かした。

(実行だ!)栞の言葉を聞き、お互いに同じ気持ちだったのだということを確信した瀧沢はトイレに行くと席を外し、会計を済ませると今自分たちがいるホテルの部屋を取り、その部屋からバーの栞に電話をかけた。『実は私、もう次の場所に移動してるんです』瀧沢は部屋番号を告げ、待っていると言い、電話を切った。

やがて、栞が部屋にやってきた。『時間を185日前に戻しましょう』2人は緊張しながらベッドに横たわるが、緊張しすぎたせいかうまくいかなかった。『すまない。緊張しすぎて、うまくいかなかった』うつむく瀧沢の首に、栞が手を回しながら言う。『いいの!そんなこと全然気にしなくていいの』身体の関係はあっても、なくてもいい、瀧沢とは一緒に食事や映画を楽しみ、たまに旅行に行くような関係が築ければそれでいいと栞は言った。

それから2人は週に一度の割合で会うようになった。この恋がどうなるのかわからない。ただ瀧沢も栞も、長い間味わったことのない穏やかで暖かい時間に、ただただ幸せを感じるのだった。
 


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秘密の恋

休日の午後、美咲が女友達とのコンパに出かけると言って家を出たあと、瀧沢は図書館で調べ物をしてくると真璃子に告げ、家を出た。瀧沢と栞は休日の午後に会い、夜までの時間を一緒に過ごすことが多い。お茶を飲んだり、遊園地へ出かけたり、住宅地を散歩したり、そして時にはホテルへ行き肌を重ねたり、瀧沢と栞はまるで普通の恋人のような時間を積み重ねていた。

娘の結婚への打算的な考えや、どうも好きになれない娘の婚約者について、瀧沢が愚痴を漏らすと、栞は『もしかしたら、いろんな意味でおじさんおばさんの方が純粋かもしれない』と言う。瀧沢も残りの人生が少なくなってきたことを実感する今、自分の気持ちに嘘をついて生きることが嫌になったとつぶやいた。

実際、瀧沢の中では、自分は純粋に栞に恋している、誠実であるという認識であった。しかし、もし栞が結婚を望んだらどうだろう?瀧沢は栞を抱きながら、考える。今まで築き上げてきたものを捨てるエネルギーが残っているだろうか?(ない・・・たぶん、それはない)瀧沢は自分の中で悲しい結論に至るのだった。

この日、ホテルで肌を重ねた2人が部屋を出、エレベーターを待っていると、やがてやってきたエレベーターの中では若い女性と初老の男性が熱い口づけを交わしている。気まづい思いをしながら、瀧沢と栞が乗り込むと、女性が男性から身体を離し、顔が見えた。その女性は瀧沢の娘・美咲だった。
 


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ドラマ『黄昏流星群』原作結末までのあらすじ(ネタバレ)後編

娘の秘密

内心激しく動揺しながらも、瀧沢は美咲がさっきまで抱きついていた男性の顔を盗み見る。男性の年は自分と大して変わらないように見え、瀧沢はさらに大きなショックを受ける。美咲もエレベータに乗り合わせたのが、父親であることに気づいたようだ。うつむきながらも、こちらを伺っている。お互いの秘密がバレた瞬間であった。

翌日。仕事終わりに美咲と外で会った瀧沢は、昨日の男性が誰なのかについて切り出した。すると、美咲からは『お互いこれ以上追求しないでいいでしょ?』という予想外の言葉が出てくる。昨日の男性とは結婚前の割り切った上での付き合い、結婚を間近に控えている身としては、瀧沢の不倫が母にバレ、離婚にでもなれば自分が困ると淡々と語る娘を目の当たりにし、(いつからこんな娘に育ったんだ・・・?)と瀧沢は呆然とする。瀧沢は自分の不倫が美咲のものとは違い、それなりに真剣だと認識していた。

美咲の結婚式の主賓を頼んでいた銀行の常務に断られてしまったことから、別の人に主賓を頼まなければいけなくなった。もともと美咲の結婚式なのだから父親である自分の上司ではなく、美咲の上司を招くのがスジだと瀧沢が主張すると、美咲はすんなり了承し、『本当にそれでいいのね?お父さん』と意味深なことを言う。

その後も美咲と年上男性との関係は続いている。美咲は男性と肌を重ね合わせた後、『私の結婚式に出席していただけませんか?主賓で』と切り出し、男性は快諾するのだった(原作では美咲は大学生で、相手の男性はゼミの教授という設定になっています。ドラマでは美咲は商社勤務という設定のため、美咲の交際相手は上司ということになりそうです)

後日、挨拶の席を設けた瀧沢は、美咲の結婚式の主賓を受けてくれた男性に挨拶をすることになる。(こいつは・・・あの時ホテルのエレベーターで出会った男じゃないか・・・)瀧沢は愕然とし、こんな男には娘の結婚式に出席してほしくないと願うが、本当のことを明かすわけにもいかない。瀧沢は苦しい気持ちでいっぱいになりながらも、相手の男性に頭を下げるのだった。
 


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栞の悲しい過去

ある日、瀧沢が栞の自宅を訪れると、栞は夢だったイタリア料理店の開店へ向け、様々なパスタを試作していた。瀧沢が1番好きなパスタは、昔喫茶店でよく食べたナポリタンだと語ったことから、栞はあることを思い出したようだ。『私、スパゲティナポリタンには忘れられない思い出があるんだ』『いい思い出?』『ううん、とても辛い悲しい思い出・・・』

貧しい家庭に生まれた栞は、幼い頃、当時失業していた父に連れられ、職業安定所(ハローワーク)に通っていた。職安の近くに小洒落た洋食屋があり、父を待つ間、栞はいつも店のショーウィンドウを眺めていた。栞のお気に入りはナポリタン。それを見た父が、ある日栞を店に連れて行ってくれた。

店に入り、ナポリタンを注文した栞は天にも昇る気持ちだった、やがて運ばれてきたナポリタンは、栞が食べたもののなかで1番美味しかった。世の中にこんな美味しいものがあるのかと驚いたことを栞はよく覚えている。ナポリタンを食べる栞を見て、滅多に笑わない父親が笑顔を浮かべていたことも、栞には嬉しかった。

やがて、ナポリタンを食べ終え、会計を済まそうと席を立った時、父親は財布がないことに気づく。店に入る直前、持ち合わせで足りるか財布を父親が確かめていたのを見ていた栞。父親は財布をすられてしまったのだ。しかし、店主は栞たち親子が最初から無銭飲食をするつもりでいたと決めつけ、父親の襟元を掴み、拳を振り上げる。2人の着ているものが、貧しく汚かったせいもあるのだろう。結局、父親は交番へ連行されてしまう。

その後、父親は自宅へお金を取りに帰り、食事代を支払った。『ごめんね、ナポリタンが食べたいなんて、もう言わないから』そう言って涙を流す栞の手を引き、父親は何も言わずに帰路を急ぐのだった。

それきり、この日の話が親子の間で出ることは長い間なかった。それから10年後、病床の父は栞をベッドの脇へ呼び寄せ、『もう一度、2人でナポリタンを食いてえなぁ』とつぶやく。その3日後、父親は亡くなった。

涙ながらに父との思い出を語り終えた栞が、突然吐き気を催し、戻してしまう。『まさか・・・』瀧沢の顔が青ざめた。
 


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妊娠した栞

後日、産婦人科を受診した栞は妊娠3ヶ月であることを知り、未婚の母として産む決意を固めた。とあるイタリア料理店にて、『いろいろ考えたけど、女として子供を持てる最後のチャンスかもしれないって・・・』と切り出した栞は、深刻そうな表情を浮かべる瀧沢を前に、『心配しないで。私、あなたに結婚を迫ったりしないわ』と笑った。

『子供ができたら大変だぞ?郊外にトラットリアを開店する夢はどうするんだ?』『諦める』子供が大きくなったら、また始めればいいと言った瀧沢に、栞は子供が大きくなった頃にはすでに自分は年老いていることから、夢は完全に諦めるのだと言いながらも、『私もこんな店、持ちたかったなぁ・・・』と漏らす。『なら、産まなきゃいいじゃないか』と言ってしまった瀧沢は、栞の真剣な表情に気づき、『冗談だ』とごまかした。

若葉銀行本店へ呼び出された瀧沢は、本店の営業部長への昇進を内示された。瀧沢に左遷を命じた上司の不祥事が発覚し、それに伴い、瀧沢に不当な処遇があったと認められたらしい。『人事異動まであと2ヶ月だ。それまでに身辺整理をすることがあったら、今のうちにやっておきたまえ。このご時世、銀行マンは清潔を問われるからな』上司のこの言葉を聞き、瀧沢は不倫の果てに相手に子供を身篭らせている自分の状況を思い出し、冷や汗をかく。

栞を呼び出した瀧沢は『子供をおろしてくれないか?』と単刀直入に切り出し、昇進することが決まったことを明かした。しかし、栞の決意は固かった。『あなたの仕事のために私の子供を殺すことはできない。残念だけど別れるしかないわね』そう栞は言い、『さようなら』と席を立ち、帰ってしまった。

タクシーの中で涙を流しながら、栞が自宅へ着くと、雪が積もっている。足を滑らせた栞は尻餅をついてしまった。『い、痛・・・・』立ち上がろうとした栞は、自分のうずくまるすぐ下の雪が赤く染まっていることに気づく。大量出血した栞はそのまま病院へ緊急搬送されるが、流産してしまうのだった。
 


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訪れた別れ

栞と連絡が取れなくなった。食堂へも出勤していないことを心配した瀧沢が栞の自宅を訪ね、連絡が欲しいことを記したメモをドアの隙間に挟む。しかし、栞からの連絡はなく、瀧沢はその後も度々栞へ電話を入れた。夫の様子がおかしいこと、不倫をしていることを妻の真理子は疑っていた。

その後、栞の自宅を訪ねた瀧沢はやっと栞に会うことができた。栞は瀧沢に流産したことを明かし、『あなたが望んでいた結果になったでしょ?良かったじゃない』と寂しげな表情を浮かべる。また、栞は来週で食堂を辞め、郊外でイタリア料理店を開店するのだという。店の場所もすでに決まり、銀行からの融資の話もついていた。

『一言相談して欲しかった』という瀧沢に、『私たちもう終わりにしましょう』と返し、ベランダへ出る栞。最初から瀧沢との結婚は望んでいなかったものの、栞は瀧沢と自分との住む世界の違いに心を悩ませていた。『あなたには今まで築き上げてきたものが大きすぎるのよ。何も捨てられないでしょ?』栞は涙を流し、『さよなら』と別れを告げた。

ベランダで別れ話をする2人の姿を、妻・真璃子が表に駐車した車の中から見ていた。
 


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瀧沢の決意

娘・美咲の結婚式の日。娘とただならぬ関係にあった主賓が笑顔で祝辞を述べ、その言葉に涙を浮かべる美咲。それを目の当たりにし、瀧沢は心底嫌な気持ちになる。それは瀧沢がこれまでに出席した結婚式の中でも最低の結婚式だった。

式の終了後、瀧沢は突然妻の真璃子に『離婚したいの』と切り出される。真璃子は栞と瀧沢の関係を知っていた。栞の本名、勤め先、住所、興信所に調べさせたらしい真璃子は全てを知りながらも、娘・美咲の式が終わるまでは知らぬふりをしていたようだ。

確かに付き合っていたがもう関係は終わったという瀧沢だったが、真璃子の決心は揺らがない。記入済みの離婚届を瀧沢に突きつけ、行ってしまうのだった。

会社へ行き、給料をもらって家族を養い、家のローンを払って、その繰り返しだった瀧沢の半生。しかし、瀧沢が半生を捧げた家庭は、思うよりも簡単に壊れてしまった。昇進が控えてはいるものの、その先に自分が求めているものは何なのか?若葉銀行取締役・瀧沢完治、そんな肩書きが欲しいために生きてきたのだろうか?(俺の人生って、何だったんだろう・・・)瀧沢は突きつけられた離婚届を前に、考える。

(本当の気持ちはどうなんだ?もっと違う生き方を見つけて、人生のゴールに向かって歩きたいんじゃないのか)自問自答しながら、街を彷徨う瀧沢はやがて一軒のカーディラーのショーウィンドウの前にやってくる。そこには、光り輝く高級スポーツカーが展示されていた。

ポルシェから降り立った瀧沢は、とある郊外のイタリア料理店の前に従業員募集の張り紙が出ているのを見つけた。そこへ、店内から出てきた栞が瀧沢に気づき、驚きの表情を浮かべる。『募集広告を見てきました。雇ってもらえませんか?』と切り出す瀧沢。

『何言ってるの?ふざけないで!』瀧沢に背を向け、黙々と開店準備を始める栞に、銀行を辞めたこと、財産のすべてを渡し離婚したことを瀧沢が明かす。『今の俺に残っているのは、あのポルシェ1台だけだ。買い出しの仕事くらいならできるぞ』

『お給料、当分払えないかもよ?』という栞に、『いいさ、キミの身体で払ってもらう』と答える瀧沢。栞は吹き出しながら、涙をにじませ、『採用する』と瀧沢の胸に飛び込んだ。

こうして、瀧沢は栞の店を手伝いながら、平均寿命まであと二十数年の人生の黄昏の時間を過ごすことになるのだった。

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『黄昏流星群』原作の感想とドラマ最終回の考察

仕事一辺倒に生きてきた瀧沢が、人生の折り返し地点に訪れた恋をきっかけとして、新しい生き方を見つけた結末となりました。

娘・美咲の秘密の恋が発覚した際、自分の不倫はそれなりに真剣だと言い訳をしていた瀧沢ですが、その後降ってきた昇進を前に、栞に子供を諦めるよう提案しました。この展開はさすがに自分勝手だと思わざるを得ませんでしたが、手にしたものがある程度の形になっているこの黄昏世代だからこそ、それを捨てる覚悟も必要になり、瀧沢が人生をどう生きるか、迷っている様子がよく描かれていたと思います。

孤独な半生の中、子供を持てるかもしれないという希望を手にするも、結局は流産してしまい1人で生きていく覚悟を決めた栞を放ったまま、瀧沢が昇進し真璃子との家庭に戻っていくという結末では、物語で描かれてきた恋が純愛ではなく、ただの自分勝手な恋になってしまうため、ドラマ最終回の結末でも、原作通りやはり瀧沢は栞と生きる道を選ぶと推測されます。

すでにお気づきかと思いますが、ドラマ『黄昏流星群』原作でメインで描かれるのは瀧沢と栞の恋で、瀧沢の妻・真璃子の恋は描かれません。夫が不倫の恋に心躍らせる中、妻の真璃子も不倫の恋に堕ちていくという展開はドラマオリジナルの物語です。たとえ、娘・美咲が身を引いたとしても、母として娘の婚約者と結ばれるという結末は視聴者にも受入れられ難いものとなるため、真璃子が美咲の婚約者と結ばれるという展開はないと予想します。

そして、原作では恋は恋、結婚は結婚という打算的な考え方をする女性として、瀧沢とは対比的な形で描かれた娘・美咲。原作で美咲が関係を持っていた大学教授は瀧沢と同じくらいの年齢で、ある程度の地位があるという描写があったため、美咲も瀧沢同様、不倫の恋をしていたようです。おそらく婚約者と母のただならぬ関係に娘が気づくという展開になってくると思われるため、美咲と婚約者の結婚がどうなるか?も楽しみです。

ドラマ『黄昏流星群』も楽しみに観ていきたいと思います。

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