米林宏昌監督作品『メアリと魔女の花』の声優を一覧でまとめるとともに、声優が下手、パクリ評価の理由について、まとめてみました。
『メアリと魔女の花』はスタジオポノックにより制作された、初のアニメ映画です。スタジオポノックは、宮崎駿監督の引退とともに解散されたスタジオジブリの制作部の後継とも評される制作会社で、スタジオジブリの流れを引き継ぎ、『メアリと魔女の花』にも声優キャストには豪華な俳優陣が起用されています。
また、『メアリと魔女の花』が話題となった分、多く生まれた『声優が下手』『パクリ』という評価にも、スタジオジブリの流れを継ぐ制作会社の初めての作品であるが所以の理由が・・・
『メアリと魔女の花』の声優を一覧でまとめるとともに、声優キャスト決定の経緯などのエピソードも交えながら、声優が下手、パクリ評価の理由についてもご紹介します。
目次
『メアリと魔女の花』の声優〜人間界〜
メアリ・スミス
声優
杉崎花
杉崎花の声優出演作品
思い出のマーニー(2014年7月19日、東宝) 彩香役
引用:Wikipedia
ピーター
声優
神木隆之介
神木隆之介の声優出演作品
千と千尋の神隠し (2001年7月20日、東宝) – 坊 役
ハウルの動く城 (2004年11月20日、東宝) – マルクル 役
星をかった日 (2006年、三鷹の森ジブリ美術館の短編作品) – ノナ 役
ドラえもん のび太の恐竜2006 (2006年3月4日、東宝) – ピー助 役
ピアノの森 (2007年7月21日、松竹) – 雨宮修平 役
サマーウォーズ (2009年8月1日、ワーナー・ブラザース映画) – 小磯健二 役[35] 借りぐらしのアリエッティ (2010年7月17日、東宝) – 翔 役
とある飛空士への追憶(2011年10月1日、東京テアトル) – 狩乃シャルル 役
君の名は。(2016年8月26日、東宝) – 立花瀧 役
メアリと魔女の花(2017年7月8日、東宝) – ピーター 役
引用:Wikipedia
シャーロット
声優
大竹しのぶ
大竹しのぶの声優出演作品
借りぐらしのアリエッティ(2010年 監督:米林宏昌)- ホミリー役
風立ちぬ (2013年 監督:宮崎駿) – 黒川夫人役
インサイド・ヘッド (2015年 監督:ピート・ドクター)- カナシミ役
引用:Wikipedia
バンクス
声優
渡辺えり
渡辺まりの声優出演作品
本作が初
ゼベディ
声優
遠藤憲一
遠藤憲一の声優出演作品
銀色の髪のアギト(2006年) – シュナック 役
映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!(2016年) – じんめん犬役
ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女(2005年) – モーグリム(声:マイケル・マドセン) 役
マーベル・シネマティック・ユニバース – グルート(声:ヴィン・ディーゼル) 役
引用:Wikipedia
ティブ・ギブ
ティブ(黒猫)の声優
大谷育江
大谷育江の声優出演作品
ONE PIECE シリーズ(トニートニー・チョッパー)
ポケットモンスター シリーズ(サトシのピカチュウ)
名探偵コナン シリーズ(円谷光彦)
引用:Wikipedia
ギブ(灰色)の声優
Lynn
Lynnの声優出演作品
モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ (2016年、水澤葵)
ノーゲーム・ノーライフ ゼロ(2017年、リリィ)
君の膵臓をたべたい(2018年、山内桜良)
引用:Wikipedia
『メアリと魔女の花』の声優〜魔法界〜
マダム・マンブルチューク
声優
天海祐希
天海祐希の声優出演作品
崖の上のポニョ(2008年) – グランマンマーレ 役
名探偵コナン 純黒の悪夢(2016年) – キュラソー 役
リアル・スティール(2011年) – ベイリー・タレット(エヴァンジェリン・リリー) 役
マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年) – ヘラ(ケイト・ブランシェット) 役
ミニオンズ(2015年) – スカーレット・オーバーキル 役
引用:Wikipedia
ドクター・デイ
声優
小日向文世
小日向文世の声優出演作品
いぬやしき(2017年10月 – 12月) – 犬屋敷壱郎
引用:Wikipedia
フラナガン
声優
佐藤二朗
佐藤二朗の声優出演作品
インサイド・ヘッド(2015年) – ビンボン
引用:Wikipedia
赤毛の魔女
声優
満島ひかり
満島ひかりの声優出演作品
ONE PIECE FILM GOLD(2016年7月23日) – カリーナ 役
引用:Wikipedia
『メアリと魔女の花』の声優は下手?みんなの評価
本業の声優ではなく、俳優を多く声優として起用するジブリ作品。その背後には、宮崎駿監督が声優に求めるものが、実写にしても違和感のないセリフであり、それが従来のアニメーション作品の本業が声優の方の声の演技に慣れている層には『棒読み』『下手』と感じられるようです。
ジブリ映画に一人はいる、あの棒読みじゃないんだけどぎこちない声優の人の声が逆に良いぃんよね、風立ちぬの主人公とかトトロのお父さんとかアニメの声優っぽくないとこが逆にリアルでグッときちゃう
— でがにゃん (@IzusenBboy) 2018年4月13日
制作側の意図する通りに受け取る視聴者がいる一方、本作『メアリと魔女の花』でも声優が下手だ、棒読みだと感じる視聴者は多かった模様。
「メアリと魔女の花」声優に関して。神木くんは毎度凄い。杉崎花はたどたどしいがキャラに似合ってるから良い。天海祐希はさすがに貫禄で凄いなぁ。小日向文世は小日向文世だな、顔浮かぶけど上手い。佐藤二朗おそらく本作最高の声キャラじゃ?遠藤憲一はミスキャストかな、このキャラの声じゃない感じ
— konitan@兵庫・西宮 (@KonitanJP) 2017年7月8日
そんなに違和感なかったけど、ただメアリの声はクソ下手だった。
アニメ映画の声に俳優を起用するのはなぜ? 『メアリと魔女の花』米林宏昌監督に聞… https://t.co/zi4pQvoTLI #niconews
— 薄荷(ダルパンダ) (@darupan) 2017年8月6日
メアリと魔女の花観てるんだけど、声が下手すぎて…😥
— うめぴ (@UmEPiy0) 2018年7月25日
声優として数多くの作品で活躍している神木隆之介さんの評価は概ね良く、メアリ役の杉崎花さんの声優としての演技は二分化しています。小日向文世さん、佐藤二朗さん、遠藤憲一さんの声優の演技に関しては、演じている俳優さんそのものが主張してくる感じが強く、キャラクターと馴染んでいないと感じた方も多かったようです。
『メアリと魔女の花』のメアリの声優は最初から杉崎花に決まっていた
米林宏昌監督作品では、キャラクターデザインの段階で、そのキャラクターの声を演じる声優がすでに決まっていて、アニメーションがその声優をイメージして描かれるということが、珍しくないようです。米林宏昌監督初作品となった『借りぐらしのアリエッティ』では、心臓の病気を患う少年・翔がキャラクターデザインの段階から、神木隆之介さんが声優を演じることが決まっていて、神木隆之介さんをイメージして翔が描かれていきました。
本作『メアリと魔女の花』では、まだアニメーションが1秒もできていなかった段階から、メアリの声優は杉崎花さんが演じることが決定していたそうです。
杉崎花さんは米林宏昌監督作品『思い出のマーニー』で、かつてマーニーが暮らしていた洋館に引っ越してきたメガネが印象的な少女・彩香を演じました。その際の印象を今回思い出した米林監督が、今回のヒロイン・メアリに杉崎花さんのイメージがぴったりだとオファーし、録音した杉崎花さんの声を参考にしながら、メアリのアニメーションが描かれていったとのこと。声優が下手などの評価以前に、杉崎花さんがメアリ自身だったんですね。
『メアリと魔女の花』は『魔女の宅急便』のパクリなのか?
『メアリと魔女の花』の声優に関する評価が白熱する中、『メアリと魔女の花』のストーリーが宮崎駿監督作品『魔女の宅急便』を始めとするスタジオジブリ作品のパクリだという評価も浮上しています。
メアリと魔女の花は今までのジブリ作品の丸パクリだからやだ
— まあ (@gppnpnpnp) 2018年8月30日
メアリと魔女の花
見ましたよ!とても良かったぁ、ジブリ総出演だったのが面白い(笑)ただ残念なのが、ジブリのパクリやんと言うてる人達。
ジブリで作ってた人やから、ジブリになる(笑)そう言う人達は、エンドロール最後まで見て!
きっと感動するから!— ミスターボウラー改め、鯖トリ (@mister_bowler) 2017年7月14日
パクリと評価する人、オマージュだと評価する人、これも二分化しているようですね。
冒頭に記したように、もともとスタジオポノック自体がスタジオジブリの制作部解散を受け、立ち上げられた制作会社で、その8割以上がスタジオジブリからのスタッフであることから、その系統を受け継いだ作品になることは必然的で、それがパクリなのか?と言われるとそうではないと個人的には感じます。
また、『メアリと魔女の花』はスタジオポノック初の、制作会社としての命運がかかった作品だといっても過言ではないものです。このことから、制作側がジブリ色を特に強く打ち出した、意識したというのは、『メアリと魔女の花』のキャッチコピー、『魔女、ふたたび』からもわかりますね。
本作『メアリと魔女の花』は『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』で扱われた深く、重いテーマからは少し離れ、子供でも理解できる、より多くの年齢層に受け入れられる軽快さを持った作品だと感じました。豪華俳優の声優としての演技と合わせて、ぜひ楽しんでみてください。

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