サバイバルウェディング ネタバレ原作結末は売れる仕組みを利用した婚活が成就!1人の女性の成長記

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波瑠さん主演ドラマ『サバイバルウェディング』原作結末までのあらすじをネタバレでまとめてみました。

ドラマ『サバイバルウェディング』の原作は、大橋弘祐氏著の小説『サバイバルウェディング』。エルメスやルイヴィトンなどのハイブランドのマーケティング戦略を生かした婚活が描かれるというユニークな内容です。

突然の婚約破棄を受け、崖っぷち状態の部下(波瑠)に婚活指導するのは、女性向けライフスタイル誌のカリスマ編集長(伊勢谷友介)。人が高いお金を払ってでも手に入れたいハイブランドのような女性になり、男性に『ぜひともください!』と言わせることができるのか?また、奇妙な絆で結ばれた上司と部下に訪れる結末とは、果たして・・・?!

以下、波瑠さん主演ドラマ『サバイバルウェディング』原作結末までのあらすじをネタバレでまとめています。ドラマ『サバイバルウェディング』のネタバレにつながる可能性がありますので、ご注意ください。
 


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ドラマ『サバイバルウェディング』原作結末までのあらすじ(ネタバレ)前編

天国から地獄へ

『実は、俺・・・結婚できない』3ヶ月後に控えた30歳の誕生日に結婚式を挙げるため、7年間勤めた出版社を寿退職した黒木さやか(波瑠)は、婚約者の石橋和也(風間俊介)から突然告げられた。発端は、さやかが和也のベッドから見つけたピンクのパンツ。和也の浮気が発覚し、それを責め立てると、『さやかと一緒にいると辛いんだ』とさやかは別れを切り出された。

恥を忍んで復職をお願いしに行ったさやかは、これまで勤めていた男性週刊誌とは全くの畑違いの女性向けライフスタイル誌『riz』を紹介される。編集長・宇佐美博人(伊勢谷友介)は発行部数が落ち込んでいた『riz』の発行部数を急激に伸ばしている凄腕のカリスマ編集長らしい。

編集部を訪れたさやかは宇佐美と対面を果たした。宇佐美はなかなかの美形で、カリスマ編集長にふさわしくハイブランドで身を固めている。さやかが雇って欲しいことを切り出すと、条件があるとのこと。『半年以内に結婚しろ!』宇佐美の出した条件は、『宇佐美の指示通りに半年間婚活し、結婚できなかったらクビ』というもの。

『仕事のために結婚するなんて絶対嫌です』というさやかに、宇佐美は『なぜお前が男に捨てられたか、教えてやろうか?』と意味深な表情。『それはな、お前が安いからだ』例えば100万円のユニクロのバッグと100万円のエルメスのバッグがあった際、100万円のエルメスのバッグは売れるが、ユニクロの方は売れない。その理由は値段と価値が釣り合っていないから。宇佐美は、さやかが和也に捨てられた理由を、さやかに結婚という代償を支払う価値がないと和也が判断したためと分析。『要するに、お前はユニクロってことだ。ユニクロキだ!』とさも気の利いたことを言ったかのような自慢げな顔で言い切った。

憤慨するさやかに、宇佐美は続ける。『逆に言えば、お前がエルメスくらい価値を高めれば、男なんて余裕ってことだ』高額なバーキンが売れるのは、大量生産しない、セールをしないなど価値を持たせる売り方がされているから。宇佐美は『女としての価値なんて、売り方次第でいくらでも上がる』と言うのだった。

価値を上げろ

こうして、宇佐美の指導のもと、期限付きで婚活を行うことになったさやか。目標は、和也との復縁、そして結婚だ。和也からは式場のキャンセルに関する業務的なメールが来たが『とりあえず2週間、電話をメールも無視しておけ』という宇佐美の言葉通り、無視したさやか。宇佐美から与えられた雑用をこなすのに精一杯の日々が続き、2週間後、和也から話があるので会いたいというメールが来たのだった。

早速、さやかはそのことを宇佐美に報告。宇佐美はこれからの戦略をさやかに話して聞かせる。まずは、さやかが気を抜けば他の男性に奪われるかもしれない状況であると和也に認識させる。吊り橋理論にて、動揺した和也が復縁を選択する可能性を高める。加えて、物の価値を決めるのはその物を持っている人物であるというブランド戦略を利用し、いい男と一緒にいるさやかの様子を見せつけることで、さやか自体の価値をあげようと言う作戦になった。

和也と会ったさやかは、とりあえずカフェに入り、お互いに近況報告。和也が食事に行こうと誘ってきたが、和也とのデートは30分で切り上げることが宇佐美との約束だ。この後、別の人と待ち合わせしていることをさやかは和也に告げ、一緒に店を出た。

すると、フェラーリが爆音を鳴らしながら、2人の前に停まる。運転席にいたのは、ブランドスーツに身を包んだ宇佐美だった。『早く乗れよ』言われるがままに助手席に乗り込むさやか。車は和也を残し、走り去っていく。呆然とする和也の顔が、バックミラーにうつっていた。
 


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安売りするな

その後、食事に行った宇佐美とさやかは早速次の作戦会議。『次にお前がやるべきことは、安売りしないことだ』と語る宇佐美は、男としてのプライドを回復するため、和也がさやかの体を求めてくると説明。『大切にされたかったら、体を許すなよ』と命じるのだった。

宇佐美とのミーティング兼食事会を終え、さやかが帰宅すると、自宅マンション前で和也が待ち構えていた。『誰だよ、あいつ』上司だと説明すると、和也は『さやかがそんなんだったらもういいよ。これで最後になると思うけど』と去っていく。さやかは思わず『和也!』と呼び止めてしまった。結局、そのままなし崩し的に、さやかは和也に体を許し、それをきっかけにセフレのような関係が続いてしまうことになるのだった。

自分を愛せ

泥沼に落ちてしまったさやかに、宇佐美は和也を諦め、再度自分の価値を上げ、他の男性との出会いにかける方向転換を支持。しかし、和也のことが好きなさやかは納得がいかない。『別れるくらいなら今のままでいいんです。好きになった相手が自分のことを好きじゃなかったら、ボロボロになるまで振り回されるのが恋愛だと思います』と反論した。すると、宇佐美は『お前はルイ・ヴィトンが日本で初めて出した広告がどんなのか知ってるか?』と切り出した。

ルイ・ヴィトンが日本で初めて出した広告、それは『ルイ・ヴィトンはネクタイを作っていません』というもの。買ってくださいという広告ではなく、偽物に注意してくださいという広告だった。ブランド価値を落とすような要因を徹底的に排除し、現在の価値を築いたルイ・ヴィトン。それは自分のブランドを愛しているからこそできることだった。

『お前は自分が好きか?』宇佐美はいかなる時も、自分が自分のことを愛さなければならないと続ける。『お前が体だけの関係を続けているのは、自分への愛情が足りないからだ』と宇佐美は言った。『自分を愛せ』という言葉が胸に響いたさやか。さやかは気がつけば『次の戦略を教えてください!』と申し出ていた。

リセット

『次の戦略はリセットだ!今日から新しい自分に生まれ変わって、やり直せ』そう宇佐美から言われ、とりあえず髪を切って温泉にでも行こうと考えたさやかだったが、宇佐美の言うリセットとは、そういった類のものではなかった。さやかはまずデスク周り、自宅の片付けを言いつけられる。雑然とした空間での生活が、いい影響を及ぼすことはないからだ。

事情を説明すると、『さやかは絶対1人じゃやらないから、私が捨ててあげる!』と同期の三浦多香子(高橋メアリージュン)が手伝いに来てくれた。和也の写真、歯ブラシ、部屋着を皮切りに、使っていないものを大胆に捨てていく。携帯に登録してある和也の連絡先、和也との思い出の写真も全て消去した。気がつくと、さやかの目からは大粒の涙が流れていたが、翌朝すっきりした部屋で目覚めたさやかは、爽快な気持ちになっている自分に気づくのだった。
 


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コーチになれ

とは言っても、さやかに残されたタイムリミットは残り4ヶ月間となり、そんななかで結婚をするためには、相手への妥協が必要なのではないか?とさやかは思い始める。しかし、宇佐美は『結婚相手に絶対妥協はするな!』と主張。確かに理想が高ければ高いほど、それだけ対象が小さくなってくるが、その対象へ食い込む戦略があれば問題ないと宇佐美は言い、『コーチの戦略だ!』と突きつける。

もともと年配向けのビジネスバッグを作っていたコーチ。カジュアル化から売り上げが低迷したコーチは、6〜8万円のバッグを提供しているブランドがちょうどいないことに気づく。ハイブランドには手が出ない、かといって安物のバッグは持ちたくない、そんな人々をコーチはターゲットとしたのだ。

また、コーチはハイブランドがしない顧客調査を行い、商品の改善を繰り返すことでも成功した。さやかがハイブランドを目指すのは難しいが、コーチくらいにはなれるという宇佐美。宇佐美は男受けを意識したファッションに変えることを提案し、『これ買ってこい!』と宇佐美セレクトの勝負服をさやかに買うよう、命じるのだった。

運命の出会い

そんなある日、さやかは仕事先で広告代理店勤務の柏木祐一(吉沢亮)に出会う。(来ちゃったかもしれない・・・)と思うさやか。祐一は何から何まで、さやかのタイプだった。しかし、こんな日にさやかの格好はといえば、いつもの色気のない格好・・・宇佐美に言われ、買った服は紙袋に入ったままだった。

帰り道、偶然祐一と一緒の電車に乗り合わせたさやかは、夏休みに何をしたか?と祐一に尋ねられ、インドへ旅行に行ったことを話した。すると、小さい頃親の仕事の都合でインドに住んでいたと祐一が切り出し、意外にも話が弾む。最近のインドの経済成長について、祐一は熱く語り、聞いているうちにさやかは居眠りしてしまう。祐一に起こされ、目を覚ましたさやか。失敗したと後悔するさやかだったが、ときすでに遅し。『黒木さんって面白い方ですね』祐一はそう笑い、電車を降りて行った。
 


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垣間見えた宇佐美の素顔

宇佐美にデザイナーズブランドのレセプションパーティーに連れてこられたさやかは、その会場で派手な女性を連れた和也と再会した。和也と張り合い、酒が全く飲めない宇佐美が酒を口にし、倒れてしまったため、さやかが看病をすることになる。宇佐美をタクシーに乗せると、和也が追ってきた。『会いたかった』和也に抱きしめられたさやか。『俺たち中途半端になってただろ?今後のことを話そう』という和也にさやかは『もう終わったでしょう?』と答える。そこに、和也の連れの女性が和也を迎えに来たため、話はそれきりとなった。

宇佐美の免許証の住所を確認したさやかは、宇佐美を送っていくことに。タワーマンションか何かの最上階に住んでいそうなイメージの宇佐美だったが、その自宅は意外なほどに普通で質素だった。部屋のテーブルには、熱心に修正した跡がある原稿があった。ソファーに寝かした宇佐美の寝顔は無防備で、その頭には白髪が数本混じり、目尻にはシワが見て取れる。宇佐美も見えないところで色々なものと戦っているのだというそんな当たり前のことに気づいたさやかは、タオルケットをそっと眠る宇佐美にかけたのだった。

女性からアプローチせよ

札幌への日帰り出張の日。さやかに残されたタイムリミットは残り3ヶ月となり、焦りを感じたさやかは、飛行機の中で期限をもう少し伸ばしてほしいとお願いしてみた。しかし、宇佐美から返ってきた言葉は、予想通り『ダメに決まってるだろう』の一言。

残り3ヶ月で出会って結婚は難しいと主張するさやかに、それはさやかが男性からのアプローチを待っているせいだと宇佐美は語る。さやかと接する男性のうち、自分から積極的にアプローチしてくる男性が何割かいると仮定する。『黙っててもお前にアプローチしてくる男っていうのは、他の女にも接点を作れる男だ』だからこそ、浮気をされやすいし、さやか以外の女性という選択肢もあるため、心変わりしやすいと説明する宇佐美。『でもそいつらの後ろにはスペックが高くても、女がいない男っていうのが大勢いる』そういった男性を手にいれるためにも、宇佐美は女性からアプローチすることの必要性を主張するのだった。

『お前、ティファニーがどうやって成長したか知ってんのか?』そう切り出した宇佐美は、ティファニーが贅沢品が売れない戦時下、その時代に合った戦略をとったことで成長したことを説明し、男性が消極的な現代に合った戦略をとるべきだと力説。さやかも次第にそういうものなのかと思い始め、この先1ヶ月間の週末を合コンに捧げることに決めるのだった。

こうして、参加しまくった合コンで、さやかは祐一との劇的な再会を果たした。宇佐美に言われた通りに自分から会話を振る努力を重ねるさやかだったが、気を利かした友人が用意したサプライズ・バースデーケーキが原因で、年齢を3つ若く申告していたことが祐一にバレてしまう。そんな中、なんとか祐一の連絡先をゲットすることに、さやかは成功したのだった。

『お前は美しさとは何か考えたことはあるか?』宇佐美から切り出されたさやか。宇佐美は『美の本質っていうのはな・・・健康なんだ』と宇佐美はいう。原始時代から、遺伝子を残さなければならない男性にとって、その女性が健康かどうかは、大きな判断基準となっている。ガリガリに痩せる必要はない、太り気味なさやかは健康的にダイエットすればいいと宇佐美は言うのだった。
 


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ドラマ『サバイバルウェディング』原作結末までのあらすじ(ネタバレ)後編

誕生日の弱気

さやかの30歳の誕生日。ダイエットもうまくいってないし、仕事でもミスをし叱られてしまった。落ち込むさやかのもとに、和也から電話がかかってくる。『誕生日くらい何かさせてくれ。もう予約してあるから』さやかは押し切られ、和也と会うことになった。『今日うちに来ないか?』そう誘われ、さやかは和也の部屋を訪れる。

すると、部屋には人の気配が・・・この間のパーティーで和也と一緒にいた女性がエプロン姿で出てきた。『私たちもうすぐ一緒に暮らすんです。もう会わないでいただけますか?和也、あなたのこと、セフレだったって言ってました』さやかはこの女性が、いつかベッドで見つけたピンクのパンツの持ち主なのだと察する。和也がさやかのことをかばってくれることはなく、さやかはそのまま和也の家を出た。涙が頬を伝った。

帰宅すると、祐一からこれから残業だというメールが届いていた。誕生日を1人で迎える寂しさから、元彼に頼ってしまった自分をさやかは反省。PCで健康的なダイエットについて徹底的に調べる。週3回はスニーカーに履き替え、隣の駅から歩いて帰宅した。肌の調子が良くなり、体型が引き締まってくる。ノースリーブのワンピースを着てみるさやか。このワンピースを着て、好きな人と手をつないで歩きたい。さやかが自分の隣に思い浮かべるのは、和也ではなく、祐一だった。

力を使わせ、認めろ

とはいえ、祐一とは週に1回程度、差し障りのない内容のメールを送り合う関係にとどまっている。自分からアプローチをしたいと考えたさやかは、イルミネーションが見えるテラスレストランでの食事に誘おうと計画するが、『やめておけ』と宇佐美は一掃。太古から、男性は自らの力を誇示し、認められることを喜ぶ生き物であることを説明した宇佐美は『男とデートするなら男に力を使わせることを考えろ。それで、お前はそれを認めてやることだ』と言うのだった。

さやかが祐一を誘ったのは、居酒屋だった。小洒落たレストランよりも、男性にとっては居酒屋の方が居心地がいいこと、かつて週刊誌時代にB級グルメを担当していたさやかが、その手の店に詳しいことから、自分の得意分野を生かせと宇佐美に言われたからだった。好きなタイプの女性や、結婚観など、祐一のプライベートな部分に切り込めれば・・・と考えていたさやかだったが、顔馴染みの常連客が現れてしまったため、何一つ収穫はないどころか、居酒屋に1人で通うような女ということが露呈してしまい、さやかは肩を落とすのだった。

そんな中、祐一とさやか共同で進めていた仕事のチラシに誤植があるという連絡が入る。『私も行きます!』倉庫に直行し、祐一に付き合い、チラシの差し替えを手伝うことになった。

差し替えは膨大な量にのぼり、それは過酷な作業となる。気を使う祐一に、さやかは『私どこでも生きていけるタイプなんです。インドに行った時は、駅にダンボールを敷いて野宿をしたこともあるんです。だから男と思って指示してください』と伝え、黙々と作業を手伝う。その後、新たな加勢が現れたこともあり、差し替えは無事に終わった。

翌日、riz編集部を今回の件での謝罪に訪れた祐一は、見送ったさやかに『僕、さやかさんみたいな人って素敵だと思うんです』と突然真剣な表情で切り出す。『なんていうか、僕が今まで出会った女性とは違って、強いというか・・・そういうところが素敵だなって』今度出張から帰ってきた時にお礼の食事に誘いたいと祐一は言い、帰って行った。
 


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和也の危機

『あのさ、私思うんだけど・・・』多香子(高橋メアリージュン)が、宇佐美と付き合ってしまえばいいとさやかに切り出してきた。とんでもないと言い返すさやかに、最近の2人のやり取りを見ていると、2人ほどのベストカップルはいないような気がすると言う多香子。『私もそう思う!』と先輩編集者・杉優子(須藤理彩)も会話に入って来る。キビキビと編集部を動き回りながら仕事をする宇佐美のことを、さやかは無意識に目で追った。

そんなある日、和也と同じ会社の同期・ヒロという共通の友人から、さやかに電話がかかってきた。『さやかちゃんのところに、和也行ってないかな?』というヒロ。どうやら、最近和也の会社にて大規模なリストラがあり、同期の中では和也1人が小会社に出向することに決まったらしい。それ以来、会社にも来ておらず連絡も取れないという和也。小会社はいつ本社から切り離されてもおかしくない経営不振の会社で、彼女とはそれが原因で破局したことをさやかは聞いた。『俺、思うんだけど、本当に好きだったのはさやかちゃんだったと思う。助けると思って、1回和也に会って欲しいんだ』というヒロ。本心では今更、関わりたくないと思いながらも、さやかは『考えておく』と電話を切った。

人を幸せにできる人間になれ

rizの姉妹誌を創刊する話が舞い込み、市場調査として宇佐美に青山のショップ巡りに連れ出されたさやか。途中、休憩したカフェに結婚式場が併設されていて、幸せそうな新郎新婦を目撃したことにより、話題は結婚の話になった。将来に対する不安、孤独から結婚したくない男なんているわけがないという宇佐美。そんな男性が結婚を躊躇する理由、それは養って行く自信がないという一点に尽きる。『逆を言えば、お前がその不安を補ってやれば結婚できるってことだ』と宇佐美は続ける。男性は基本的に自分の力で女性を養っていきたいと考えるもの、補うべきは精神的なもので、宇佐美は『無職になったら、養ってやるって言ってやれ』とさやかに伝えた。『つまりな、誰かに幸せにしてもらうんじゃなくて、人を幸せにできる人間になれってことだ』

宇佐美と別れた後、さやかは偶然和也に出くわした。『さやかじゃないとダメなんだ・・・!』憔悴しきっている様子の和也はそう言い、無理やりさやかに抱きつく。『私がどんな思いをしたか、わかってるの?!』蓋をしていた、結婚間近で捨てられた悔しい気持ちが蘇ってくる。さやかが和也を押しのけると、和也は歩道に座り込み、泣き始めた。『怖かったんだ・・・』和也はさやかの前で、完璧な自分を偽っていたことを明かした。

さやかは和也との出会いを思い出していた。和也とさやかが出会ったのは予備校で、県内の進学校へ通う和也は女子生徒の憧れの的だった。そんな和也に一目惚れし、和也の上っ面しか見てこなかった自分。さやかは和也の本心に気づくこともなく、結婚で和也を縛ろうとしていた自分の浅はかさに気づく。そう反省した時、さやかの口から出たのは『できるよ、和也なら。なんとかなるよ』という励ましの言葉だった。和也は涙をスーツの裾で拭き、『ありがとな』と立ち上がり、去っていった。
 


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突然のプロポーズ

さやかのタイムリミットまで残り1ヶ月を切った。祐一とはデートを繰り返す間柄にまで漕ぎ着けてはいたが、その先に進めない。付き合おうという言葉もなければ、好きだという言葉もない。おまけに手も全く出してこない。さやかは祐一の気持ちが全くわからなくなり、1ヶ月以内の結婚は到底無理なような気がするのだった。

宇佐美にこのことを確認すると、『今すぐ関係を確認することだな』と言う。選択を迫るようなことをして祐一を失いたくないことから、しぶるさやかに、宇佐美は『お前の目的を達成するのに今1番失ってはいけないものは何だ?・・・時間だ』と告げた。

『私たちって付き合ってるのかな?』ドライブデートに行った際、さやかはためらいながらも、そう祐一に切り出した。『そのことなんだけど・・・』うつむく祐一。(終わった・・・)そうさやかが思った瞬間、祐一の口から飛び出した言葉は予想外のものだった。『俺についてきてほしい。一緒にインドに行ってほしいんだ』祐一はジャケットのポケットから指輪を差し出す。『さやかさん、好きです。僕と結婚してください』

祐一は会社を辞め、インドで開業する気だった。軌道に乗るまでは、貯金と退職金を運転資金に充てると語る祐一は、『その指輪で結構使っちゃったけどね』と能天気に笑う。さやかは笑えなかった。

揺れる心

以来、さやかは祐一についてインドに行く覚悟がつかないまま、悶々とした日々を送る。rizに連載していた婚活記は好評で、電子書籍化の話が来た。挑戦したい気持ちはあるものの、インドへ行くならばチャンスは無くなる。また、さやかの心配は福岡で1人で暮らす母親のこと。父親が外に女性を作って出て行ったことで、さやかの両親は離婚していた。この間、相談した時も、たった1人の娘がインドへ行ってしまうことに対して、母は不安な気持ちを隠せない様子だった。

そんな母から電話がかかってきた。『お母さん、あれから考えたんやけどね、あんたがその人についていくって決めたなら、ついていきなさい。こっちのことは心配せんでいいからね』

母の思いやりを知り、ざわつく心を抱えて仕事をしていたさやかはミスをしてしまい、ひょんなことから多香子と口論となってしまう。結婚するからといって仕事に手を抜かないでほしいという多香子。好きな人がインドで起業することに対して、ついていくかどうか迷っていること自体が条件で男性を選んでいる証拠。好きならどこにだって行って、支えてあげればいい。そう多香子に言われ、さやかは思わず『不倫してたくせに、そんなこと言わないでよ!』と言ってしまう。『知ってたの・・・』多香子がクライアントと不倫し、裁判沙汰になっているという話はかつて祐一の先輩から聞いた話。言わないでおこうとあれほど思っていたのに・・・そう後悔してももう遅かった。気丈な多香子に涙を流させるほどに、さやかは多香子を傷つけてしまった。
 


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出た答え

(インドは無理だ・・・)多香子とやりあったことをきっかけに、自分の気持ちに気付いたさやかは、それを伝えに、祐一の自宅へ。『私、いろいろ考えたんだけどやっぱり・・・』そう切り出したさやかだったが、祐一の顔を見た瞬間、別の答えが出てしまった。それは、祐一が好きだというシンプルなこと。祐一と一緒にいたいということ。『さやかに寂しい思いはさせないから』祐一の言葉を聞き、さやかは祐一に付いていくことを決めたのだった。

翌日、出勤したさやかは多香子に謝罪した。多香子も言い過ぎたことを認め、突然『私ね、ボスのこと嫌いだったんだ・・・』と語り始めた。

高校生の頃からrizに憧れ、編集部に入った多香子。それが、編集長が宇佐美に変わった途端、rizは大きく路線変更され、昔のrizに憧れていた多香子はそのことで不満を抱えていた。新人のうちからそんな不満を空気を読まずに訴える多香子は孤立し、ちょうどそんな時に声をかけてきたのが妻子持ちの男性だったのだという。やがて不倫が表沙汰になり、多香子は訴えられた。心の拠り所だった男性からも捨てられ、会社へ行けなくなってしまった多香子。そんな多香子のもとを訪ねてきたのが、宇佐美だった。

『rizにはお前が必要だ』そう宇佐美は言い、始業時間に針を合わせた腕時計をプレゼントしてくれた。以来、その腕時計は多香子のお守りとなった。宇佐美の言葉がきっかけで、多香子はもっと仕事を頑張って、もっと多くの人を喜ばせようと仕事に打ち込むようになったと語った。
 

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宇佐美の活躍

祐一の父親が経営する会社の30周年記念パーティーにて、祐一の父・柏木惣一(生瀬勝久)と初対面を果たしたさやか。『来月、さやかと日本を発つから』という祐一に、『お前まだそんなことを言ってるのか?』と惣一は厳しい口調で返す。どうやら、惣一は未だに祐一の企業について、反対らしい。激しい口論となり、『俺と縁を切ってから行け!』と惣一は激昂した。『独立を認めていただけませんか?私からもお願します』さやかが頭をさげると、惣一は舌打ちし、『だいたい君は自分の旗を上げようとしているやつを支えることがどんなことかわかっているのか?!』と食いかかってきた。さやかは反論することができず、涙をこらえた。

そんなピンチを救ったのが、宇佐美だった。『コムデギャルソンのデザイナーが誰だか、知っていますか!?』突如、惣一の背後からそう声をかけた宇佐美。『どうした宇佐美くん・・・』惣一はポカンとした表情を浮かべている(惣一に新雑誌のスポンサーになってもらいたい宇佐美の地道な人脈作りの結果、宇佐美と惣一はすでに知り合い)

コムデギャルソンのデザイナーは、元々日本企業のOLだった川久保玲。ファッションがやりたいと言って会社を辞め、スタイリストになった川久保は、着せたい服がないから自分で作ると言ってデザイナーになった。そう説明した宇佐美は『周りから無理だと笑われても、一歩を踏み出して世界を変えた日本人もいるんだぞ!』と続ける。

『あんたも本当はわかっているだろう?』自分の会社を守るだけではなく、これから日本を支えていく人材を育てることが、惣一の生きてきた証ではないのか?と宇佐美は迫る。『いいか、まわりがなんと言おうと負けるんじゃねえ。失敗したって、勝つまでやればいい』そう祐一に告げた宇佐美は、騒ぎを聞いて駆けつけた警備員に取り押さえられる。『おい、黒木!大切なのはどんな選択をするかじゃない。自分が選択した人生を強く生きるかどうか、ただそれだけだ』宇佐美は警備員らに連れていかれてしまった。

さやかの迎えた結末

『やっぱり祐一さんの独立、認めてもらえませんか!?』改めて、惣一にそう迫ったさやか。『もういい、勝手にしろ』惣一は出て行った。のちに惣一の反対には、自らが創業者としてしてきた苦労を息子に味あわせたくなかったという親心からだったことが判明する。

今回の一件で、祐一もまた考えていた。何も結果を出していない状況で、さやかを連れて行こうとしていたこと自体が間違っていたのかもしれない・・・『また明日話そう』明らかに自信喪失し、去っていく祐一をさやかが追いかける。『私、行くから!!』と叫ぶさやかに、『もしかしたら失敗して無職になるかもしれないよ』という祐一。さやかは『もし無職になったら、私が養ってあげる!』と笑顔で言った。

こうして、迎えた結婚式の日。徹夜に次ぐ徹夜で、原稿を書き上げたさやかは本を出すという夢を叶えていた。父親に代わり、さやかはバージンロードを宇佐美と歩くことにしていた。なんだかんだ文句を言いながらも、実は嬉しくて仕方がない様子の宇佐美。やがて、2人は扉の前へ。扉の中からパイプオルガンの音色が鳴り響き、扉が開く。バージンロードの向こうに、祐一の姿が見え、さやかは今自分が誰がなんと言おうと幸せであることを実感するのだった。

宇佐美が出した肘にさやかが手を乗せ、バージンロードを歩き始める。『黒木、ひとつ言い忘れた』『何ですか・・・?』囁くさやか。『お前、また太ったな?』神父さんに見えないように、さやかは宇佐美の背中を小突くのだった。
 


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ドラマ『サバイバルウェディング』原作結末の感想

今期スタートするドラマの中では、パッと見、あまり面白そうには思えなかったドラマ『サバイバルウェディング』。巷にあふれる勘違いな恋愛指南モノかと思いきや、原作小説を読んだ結果、『これを映像化したら面白そうだな・・・』から『・・・というか、絶対観たい!!』に変わってしまいました。特に、『ユニクロキ』や『コーチくらいにはなれる』の下りには吹き出してしまうとともに、妙に納得してしまいます。

宇佐美のアドバイスは小手先の恋愛テクニックではなく、まさにマーケティング戦略そのもの。ターゲットを調査し、ターゲットのニーズに合った自分を提供することが、成功のポイントです。『自分を愛せ』『人を幸せにできるような人間になれ』『力を使わせ、認めろ』などは恋愛だけに限らず、人生を生きていく上で大いに役立ちそうな内容ですね。

そして、『サバイバルウェディング』がただの婚活モノに終わらないポイントとして、特筆すべきは、やはり魅力的な宇佐美とさやかのキャラクターです。本記事ではだいぶはしょりましたが、この2人の掛け合いが絶妙なんですよね。波瑠さん×伊勢谷友介さんというところもナイスキャスティングで、実写にするとだいぶ面白いことになりそうです。

自分に自信たっぷりな男性が、女性の恋愛に対する勘違いを正し、導いていくという流れは、藤木直人さん・中谷美紀さん出演ドラマ『私結婚できないんじゃなくて、しないんです』を彷彿とさせましたが、『サバイバルウェディング』の場合、途中惹かれ合うようなそぶりもあった宇佐美とさやかが結末で結ばれることはありませんでした。オフィスから出ていく宇佐美を送り出すさやかが、その背中に父親の背中を重ねたシーンがあったことから、さやかとしては父親が出て行ったことによる心の傷が癒えておらず、宇佐美に父親的な愛情を感じていたのかもしれませんね。途中、この2人が結ばれる結末の可能性も考え、ドキドキしてしまいましたが、2人には今回のような結末が1番しっくりくるのかもしれません。

キザで、見栄っ張り、強引だけど、実はとても愛情に溢れた人間である宇佐美を伊勢谷友介さんがどう演じるのか?婚活の中で自分と向き合っていくさやかを波瑠さんがどう演じるのか?2人の掛け合いもとても楽しみです。

ドラマ『サバイバルウェディング』の方も、楽しみに観ていきたいと思います!
 


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