健康で文化的な最低限度の生活ネタバレあらすじ原作結末 THE生活保護の現状!物議の予感

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吉岡里帆さん主演ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』原作結末までのあらすじをネタバレでまとめてみました。

新ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』の原作は、柏木ハルコ氏作のコミック『健康で文化的な最低限度の生活』で、現在6巻までが発行されています。

区役所の生活課に配属となり、生活保護受給者のお世話をするケースワーカーとなった主人公が、生活保護受給者を希望ある生活に導き、自立を目指していく物語となっています。しかし、そこには自立を阻む様々な事情が・・・作者の徹底的な取材とリアリティで描かれる『生活保護の実態』が見どころとなっています。

以下、吉岡里帆さん主演ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』原作結末までのネタバレあらすじをまとめています。ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』のネタバレにつながる可能性がありますので、ご注意ください。
 


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ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』原作結末までのあらすじ(ネタバレ)前編

新人ケースワーカー誕生!

安定した将来を希望し、公務員となった義経えみる(吉岡里帆)。東京都東区役所で働くことになったえみるだったが、配属されたのは福祉事務所生生活課。生活保護支給の決定や生活保護受給者の自立のため、お世話をしていくケースワーカーのお仕事だった。

えみるの指導係となったのは、先輩ケースワーカーの半田明伸(井浦新)。えみるは生活保護を受給している110世帯を担当することになり、係長・京極大輝(田中圭)のもとで働くことになる。

生活課には、えみると一緒に入った同期が4人いた。大学で社会福祉を学び、福祉専門職採用された後藤大門(小園凌央)栗橋千奈(川栄李奈)は、特に福祉を学んでいたわけではないえみるとは違って、知識がある。七条竜一(山田裕貴)は母子家庭に育ち、必死に働き育ててくれた母親の姿を目の当たりにしているため、生活保護受給者に対するどこか批判的な考えがあった。そんな同期たちの中、人当たりの良さそうな笑顔を浮かべる桃浜都(水上京香)に、えみるはホッとするのだった。

えみるの基盤となった事件

右も左もわからない中、えみるの公務員初日は慌ただしく過ぎていった。そんな初日もあともう少しで終わり・・・という頃、平川という1人の生活保護受給者から生活課に電話がかかってきた。えみるが受話器を取ると、電話の向こうで平川は『これから死にます。これ以上、ご迷惑をかけるのも忍びないので』と言う。『長い間ありがとうございました』えみるが言葉に詰まっている間に、平川はそう言い、一方的に電話を切った。

えみるは指示を受けた通り、平川の親戚に連絡を取り、事情を説明。平川の元を訪ねてもらうよう依頼する。しかし、平川が自殺をほのめかすことはこれまでにもあったらしく、『いつものことだから』とあしらわれてしまう。平川のことが気になり、えみるは電話してみるが、平川は出ず、えみるは仕方なく業務を終え、帰路に着いた。

その翌日。区役所に出勤してきたえみるは平川が本当に自殺してしまったことを知った。未来に絶望し、生活保護受給者が自ら命を絶つことは、ここでは珍しいことではないらしい。皆が、平然と本日の業務を進める中、えみるの心は仕事が手につかないほどに波立っていた。『ここだけの話、1ケース減ってよかったじゃん』そう同僚に言われ、えみるは呆然とするのだった。

その後、自殺した平川の自宅を半田とともに訪れたえみる。そこには生活保護の中でやりくりし、必死に生きていこうと努力した平川の努力の形跡があった。(1ケース減ってよかったじゃんなんて言っちゃダメだ・・・)この時、えみるは自分なりに精一杯生活保護受給者に向き合っていくことを決意した。
 


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阿久沢正男のケース

生活保護費の用途は・・・?

ある日のこと。生活課に係長・京極より稼働年齢層実態把握の命令が出た。稼働年齢層とは、働くことが可能な15歳から64歳までの生活保護受給者のことを指す。自分が担当している働ける生活保護受給者の調査をするとともに、その就労支援を行うことになる。

こうして、えみるは自らが担当する阿久沢正男(遠藤憲一)という男性と面会することになった。えみるの前に座ったなり、ゴホゴホと激しく咳き込む阿久沢。働く前に、阿久沢の体調を心配するえみるだったが、診断の結果、全くの正常であらゆる就労が可能という状態なのだった。

話を聞くと、1日1食しか食べていないという阿久沢。えみるの相談を受けた京極は、1日1食にせざるを得ないほど、阿久沢が酒やギャンブルなどに生活保護を使い込んでいるのではないか?という推測に至り、えみるに訪問調査を命じるのだった。

阿久沢の自宅を訪問したえみるは、阿久沢に借金があり、生活保護を借金の返済に回しているため、さらに経済的に困窮し、1日1食しか食べられない状況となっていることを知る。

法テラスに赴き、借金の整理を提案するえみるだったが、借金には阿久沢の強い思いがあるのか、なかなか阿久沢はえみるの提案を受けてくれないのだった。

阿久沢の過去

面接もうまくいかない、法テラスへも行かない、そんなこう着状態が続き、見かねたえみるが強引に法テラスへの予約を入れようとすると、温厚な性格の阿久沢が珍しく怒り、えみるのことを制した。半田が助っ人に入り、阿久沢に自営業をやっていた頃の話を優しく尋ねた。

家業の印刷工場を継いだ阿久沢は取引先が倒産してしまったことをきっかけに、経営が悪化。なんとかしようと借金を重ねた。やがて、廃業し、家庭も崩壊してしまった阿久沢だったが、商売が立ちいかなくなり、家族に迷惑をかけてしまったことに対して、今も深い後悔を抱いていた。責任感が強い阿久沢にとって、借金を返していくことは、罪滅ぼしであり、自身の存在理由にまでなっていたのだ。

『それが阿久沢さんの責任の取り方なんですね?』というえみるの言葉に、無言でうなづく阿久沢。借金を整理し、障害者向けのデイサービスで働いている人もいると半田が言うと、阿久沢は半田の言葉に希望を見出したような表情を浮かべた。

目に見える現状だけに気を取られ、なぜそうなってしまったのか?という背後にある事情に目を向けることができていなかったことに気づいたえみるだった。

結局、半田の言葉に動かされ、法テラスを訪れた阿久沢は、なんと借金がとうの昔に完済されており、過払い金が戻ってくるという嬉しい事実を知る。阿久沢は法テラスを一緒に訪れたえみるに『本当にありがとうございます!』と頭をさげるのだった。

その後、阿久沢は仕事を見つけ、自立を果たしたのだった。
 


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岩佐朋美のケース

自立心溢れるシングルマザー

新人ケースワーカー・七条(山田裕貴)が担当することになったのは、夫のDVが原因で離婚に至り、先日生活保護がおりることになったばかりの若い母親・岩佐朋美。以前、介護の仕事に就いたことのあるらしい岩佐は、今回も介護系の職に就きたいと働く意欲は旺盛で、七条はシングルマザーの岩佐を自らの母親に重ね、応援したい気持ちになるのだった。

七条の期待通り、岩佐は就職先をすぐに見つけてきた。しかし、その直後。七条は岩佐と急に連絡が取れなくなってしまい、困惑するのだった。

そんなある日。えみるとともに帰路に着いた七条は、とあるスーパーで岩佐の姿を発見した。岩佐に話を聞こうと近づく七条だったが、岩佐はなぜか七条から逃げるようにその場から立ち去ってしまう。このことを七条が京極に報告すると、岩佐への生活保護を打ち切るよう、命じられてしまうのだった。

岩佐に何があったのか?七条が頭を抱えていると、岩佐から連絡があった。兼業禁止となっている新しく決まった職場で、アルバイトをしていることがバレてしまい、クビになってしまったという。その後、別の介護の仕事を探すが、なかなか見つからなかったこと、見つかれば連絡しようと思っていたことと岩佐は七条に明かした。

岩佐の事情はわかれど、連絡してこなかったことが引っかかる七条は、苦しい中頑張っているのは皆同じだと多少厳しめの口調で岩佐に告げる。岩佐の働く意欲は相変わらず強いものだったことから、七条は引き続き求職活動を頑張り、1日でも早く仕事先が見つかるよう、激励するのだった。

背後にあった心の病

しかし、その後岩佐は体調を崩しがちになり、面接もキャンセルするように・・・そこで、七条とペアで岩佐の就労支援を行っている就労支援員は、岩佐が抱える心の不調に気づく。

これまでも、時折、追い詰められたような表情を見せることが多かった岩佐。『私は生活保護を受けるような人間じゃない』と発言するなど、岩佐は生活保護を受けることに対して、かなり強い抵抗があるようだった。生活保護を受けなくても済むように、1日も早く仕事を見つけなければならないという状況が、岩佐を心理的に追い詰めているのではないか?と就労支援員は考えていた。

心療内科を受診した結果、岩佐はうつ病と診断された。過去、夫に受けたDVの影響でPTSDの症状も出ているらしい。やはり、2人の幼い子供を抱え、1日も早く働かなければならないというプレッシャーが岩佐を精神的に追い詰めたようだ。スーパーで七条に偶然会った時のことを、その病から岩佐は自分が監視されていると認識していた。

医師の元に話を聞きに訪れた七条は、岩佐の病状の説明を聞くとともに、『とにかく彼女にあまりプレッシャーはかけないように』と釘を刺されてしまった。働きたいという本人の意思を尊重し、1日も早く働けるよう支援してきたつもりの七条だったが、それが裏目に出てしまい、岩佐を精神的に追い詰める結果となってしまっていたことに愕然とする七条・・・

岩佐の就職活動は、意思との相談のもと、段階を踏んで進めていくという結論に至ったのだった。
 


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中林吉次のケース

新人ケースワーカー・栗橋(川栄李奈)が担当することになったのは、2年以上働いていない状態が続いている中林吉次。以前の職場は人間関係のトラブルで辞めることになったと語る中林だったが、何かと栗橋につっかかるような物言いをしており、中林が栗橋に心を開いていないことは一目瞭然なのだった。

こうして、ハローワーク通いを始める中林だったが、中林は求人票をプリントアウトして帰って来ることを繰り返すだけで、栗橋は中林に職を見つけようという気持ちを感じることができない。ついに栗橋は中林に対して、これ以上指導に従わない場合は生活保護を打ち切るという内容の指示書を突きつけるのだった。

就職活動を真面目に行わないことを理由に、生活保護打ち切りを提示された中林の弁明の機会となる公聴会が開かれる。なんとそこで、中林に読み書きができないという事実が発覚した。ハローワークに行くも、何もしなかった中林は、終章活動をしなかったのではなく、できなかったのだ。読み書きができないことを理由に、今まで差別され続けてきた中林は、栗橋にもそのことを明かしていなかった。

何でも事務的に進める傾向のある栗橋は、何一つ中林に寄り添えてしなかった自分に気づき、それを反省するのだった。
 


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日下部家のケース

発覚した不正受給

次に、えみるが担当することになったのは、シングルマザーに子供2人、認知症の祖父の4人暮らしの日下部家。唯一の働き手である日下部さとみはパートで働く傍ら、祖父の介護をこなし、高校生の息子と中学生の娘を育てている。

日下部家を訪問し、帰っていくえみるのことを日下部家の長男・欣也が追いかけてきた。えみるの忘れ物を届けてくれたのだ。かつて非行少年だったという欣也も、今はだいぶ落ち着いていて、音楽が好きなようだ。えみるは欣也が路上ライブを開いていることを知るのだった。

そんな折、納税課から昨年度の課税調査の結果が生活課に回ってきた。生活保護を受ける際には、必ず世帯の収入を申告しなくてはならず、もし申告漏れがあれば、不正受給扱いになってしまう。えみるは日下部家の長男・欣也が申告せずにアルバイトに従事していて、昨年度30万円弱の収入を得ていることに気づくのだった。

これを受け、えみるは日下部家を訪問。欣也の母・さとみは欣也がアルバイトしていることを知らなかったようだ。アルバイトをする際はきちんと言うよう、言っていたというさとみ。一方の欣也は聞いていないの一点張り。えみるは事情を説明し、バイト代の30万円弱が全額没収になってしまうことを告げた。きちんと申告していれば、半額は手元に残せたはずだった。欣也は『うるせえな!聞いてないものは聞いてないんだよ!!』と怒鳴り、自室に閉じこもってしまうのだった。

その後も、日下部家を訪れるえみるだったが、欣也は心を完全に閉ざしてしまっていた。申告漏れの欣也のアルバイト収入は60万円以上に上っていたが、欣也はそのほとんどを好きな音楽につぎ込み、手元には残っていない様子。『これって何の罰なんですか?!』と声を荒げる欣也に、申告していなかったことが問題だったこと、知らなかったでは済まされないことを懸命に説明するえみる。『じゃ、知らなかったから、バイト代取り上げられるんだ?俺がバカだから罰金取られるってことなんですね?結局バカは何もするなと、バカは夢みんじゃねえと・・・!!』欣也はそう怒鳴り、ギターを床に叩きつけ壊してしまうのだった。

立ち直った欣也

その後、家に帰らなくなるなど、かつての荒れていた時期に戻ってしまいかけていた欣也。えみるの必死な呼びかけの結果、日下部さとみと欣也に事務所に来てもらうことができた。

えみるは、かつて欣也が自署でサインした誓約書を差し出した。現在申請しているもの以外の収入があった際は申請することを約束する誓約書には、確かに欣也のサインがあり、呆然とする欣也。母・さとみは十分な説明を欣也にしないまま、サインをさせていたことを反省し『お母さんが悪いね・・・』とつぶやいた。

かつて欣也の路上ライブを見に行ったことがあるえみるは、自分も欣也のことを応援したい気持ちであることを伝えるとともに、生活保護世帯の高校生を援助する様々な制度の説明を欣也にした。欣也は心なしか穏やかな表情になり、帰って行った。

事務所からの帰り道。欣也はこれから母・さとみが返していくことになる自分のバイト代を、自らも今度は申請したバイト代で援助していきたいと申し出たのだった。

後日。昔、音楽をやっていた京極により、お古のギターが欣也にプレゼントされたのだった。

その後、日下部家からは毎月3万円の返済が粛々と行われた。3万円のうち、1万円はきちんと申告された欣也のアルバイトからのものだった。
 


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ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』原作結末までのあらすじ(ネタバレ)後編

島岡光のケース

親子の溝

島岡光という青年が生活保護の申請にやってきた。少し前までパチンコ店で住み込みで働いていたという島岡は、うつ病を発症し離職し、同時に住むところも失ったため生活保護を受けたいとのことだった。

他のケースと同じように、えみるは島岡に生活保護の申請にあたって、扶養義務者への扶養照会を行うことを説明。扶養義務者とは親や兄弟などの家族のことを言い、扶養照会とは家族に光岡のことを扶養することができないか?を一応確認することを指す。島岡はすでに成人しているため、たとえ親でも余裕がないと断られれば、生活保護がおりることになる。

島岡は母をすでに失くしていたが、父親は健在。総合病院の部長を務めているということがわかり、父親に連絡を取ろうとするえみるだったが、島岡は父へ連絡を取られることをなぜかひどく嫌がっていた。えみるが決まりだといくら説得しようとも、島岡は決して父親に連絡を取られたくない理由を決して話そうとはしなかった。

父親と連絡が取れた。島岡の父親は、息子が生活保護を申請しようとしていることを知ると、家で面倒を見ると言ってくれた。島岡が大学を中退し、父親が仕送りを打ち切って以来、6年連絡が取れない状況になっている。息子に会いたがっている父親が区役所の生活課を尋ねてきてしまったため、えみるは、これから父親と一緒に島岡のもとへ行くと連絡を入れた。

島岡は自宅におらず、結局1人区役所に戻ってきたえみる。すると、島岡が駅のホームに飛び込もうとする自殺未遂を起こしたことがわかる。これまでにも父親に対して拒絶感をあらわにする島岡だったが、えみるは島岡と父親の間に自殺未遂をするほどの何かがあったことを察した。

背後にあった虐待

島岡は自殺未遂を起こして以来、軽症ながら入院することになった。島岡の心の状態を危惧した医師が、カウンセリングを行った結果、島岡が父親に性的虐待を受けていた過去があり、それが原因でPTSDの症状が出ていることがわかる。父親とは距離を取り、治療に専念した方が良いという医師の診断もあり、島岡の生活保護を認める方向で話は進むことになる。

そんな中、島岡の入院する病院に、島岡の父親が生活課の京極の名前を騙り、侵入するという事件が勃発。島岡が自殺未遂して以来、親子関係に問題があると判断した生活課は島岡の居場所を父親には漏らさず、病院でも父親は立ち入り禁止にしていたため、父親が暴走したのだ。

京極とえみるが駆けつけ、間一髪、島岡の病室前で父親を止めることができるが、『息子の嘘に騙されたか』と父親は言い捨て、去っていった。

こうして、島岡に生活保護がおりることが正式に決定した。えみるは島岡が置かれている状況を理解できずに、父親と連絡を取ってしまったことを謝罪したのだった。

数ヶ月後、島岡は退院の日を迎え、引っ越すことになる。地区が変わるため、島岡の担当は栗橋に変わることになった。退院する島岡に会いに行ったえみるに、島岡はこれから治療を頑張ることを約束し、『どうもありがとう』とえみるに頭を下げた。これからも、困っている人たちを助けることができるよう、気持ちを新たに頑張っていこうと思うえみるだった。
 


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赤嶺岳人のケース

アルコール依存症

えみるが担当する赤嶺岳人という39歳の男性が急性膵炎で入院したとの連絡が入った。赤嶺は元ホスト。転職を繰り返し、家庭を失った赤嶺は交通事故に遭ったことをきっかけに生活保護を受けることになっていた。

えみるが病院を訪れてみると、赤嶺は退院させろと騒いでいた。赤嶺の膵炎は飲酒が原因のもので、このまま飲み続ければ死に至る深刻度の高い状況であることを、えみるは医師から説明を受けた。

後日、勝手に退院してしまった赤嶺の自宅をえみるが訪れると、相変わらず不摂生な生活をしているらしい。そこらじゅうにアルコールの空き缶が置かれているのだった。アルコール依存を疑ったえみるは、一度きちんと受診して欲しいと言うが、赤嶺は聞かない。

その後もアルコール漬けの毎日を送っている赤嶺のもとを、えみるは訪れ、病院に行くよう、説得。そんなえみるの姿が響いたのか、赤嶺は離婚した妻との間に18歳になる娘がいることを明かした。えみるのことが娘と重なったのか、赤嶺は寂しげに語る。『俺にもあったんだよな。娘のために、家族のために頑張れる、そんな幸せな時間が・・・』赤嶺は禁酒することを約束してくれたのだった。

しかし、絵見るの安堵もつかの間、赤嶺の大家から赤嶺が暴れていて手がつけられないので来て欲しいとの連絡が入る。えみるが七条とともに赤嶺の自宅を訪れてみると、赤嶺は泥酔し、酩酊状態にあった。相変わらずアルコールの空き缶だらけの部屋、トイレに行くのも面倒になったのか、ペットボトルの中に用を足した跡があった。

酩酊状態の赤嶺はえみるのことを娘だと勘違い。『俺の娘に手を出そうって言うのか?!』と一緒にいた七条に掴みかかる。えみるはますます悪化していく赤嶺を目の当たりにし、激しいショックを受けるとともに、アルコール依存を甘く見ていた自分を戒めるのだった。

倒れた赤嶺

そんなえみるに、同僚の後藤(小園凌央)が声をかけた。後藤が担当に、武井というもとアルコール依存で、現在断酒歴14年の人物がいるらしい。後藤の口利きで、えみるは武井が通うアルコール依存の人たちのための互助会に参加してみることに。

互助会には様々な状況の中、アルコール依存と戦っている人たちがいた。『ほどほどに飲むとか、そういうのはダメなんですか?』というえみるに、武井はアルコール依存から立ち直るためには基本断酒しかないこと、1人でアルコール依存と戦うことは無理であることを説明。『その大酒飲みにこう言いな。アルコール依存症は回復できる病気だから。回復した人、いっぱいいるから。酒やめたくなったら、いつでもおいで!』と武井は笑顔で言うのだった。

赤嶺にも立ち直る希望があると胸を高鳴らせ、えみるが赤嶺の自宅を訪れると、返事がない。玄関ドアの郵便受けから覗いてみると、赤嶺が倒れている姿が目に入った。えみるは大家を呼び、救急車を呼ぶ。なんとか脈は確認できた赤嶺だったが、うんざりしたらしい大家からは出て行って欲しいと言われてしまった。

搬送先の病院にて、赤嶺はあっさりとアルコール依存症であると診断された。とにかく自分がアルコール依存ではないと思いたいらしい赤嶺に、医師が釘をさす。『あなたは払っていないからわからないかもしれませんが、今回のことでいくらかかっているかわかってますか?軽く100万円は超えてますよ?』すかさずえみるが、アルコール依存は治る病気だからプロに任せましょうと言うと、『次はどうすればいいの?』と赤嶺は前向きな姿勢を見せるのだった。

アルコール依存が奪うもの

すると、病院に赤嶺の兄がやってきた。赤嶺の母が死去し、葬儀への出席のための交通費を赤嶺に振り込んでいた兄だったが、赤嶺はそれも全て酒に変えてしまっていた。また、かつて赤嶺が結婚していた時期、兄は度々元妻から困窮する家計の相談を受け、つくづく弟のだらしなさに対して憤りを感じていた。今回赤嶺が、母親の葬儀にも顔を出さなかったことで、兄の怒りは爆発。兄は赤嶺を攻め立てると、『クズが!!』と吐き捨て、母親の最期の言葉が、ずっと看病をしていた自分ではなく、出来損ないの弟の名前だったと悲しそうに言い、病室を出て行った。

赤嶺はアルコール依存専門の病院に転院することが決まった。希望に胸を膨らませるえみるに対して、これまでに赤嶺の件に度々同行している七条は渋い表情。『あんなやつのために、こんなにお金かける意味あるのかな・・・』と呟くのだった。実際、赤嶺は転院したのもえみるに言われたからで、アルコール依存に立ち向かうのは自分自身なのだという自覚に欠けていた。そんな赤嶺に対して、七条が怒りを覚えるのももっともで、えみるも苛立ちを募らせるのだった。
 


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希望の光

そんな中、都の監査対象(ケースワーカーの仕事ぶりを都がチェックする案件)となっている赤嶺のケースの進捗状況の確認のため、都の職員・山内がえみるのもとを訪れる。これまでも、山内はえみるのもとを度々訪れ、アドバイスをくれていた。

かつて、アルコール依存症の生活保護受給者を担当したことがあるという山内。山内なりに尽力したつもりだったが、断酒には至らず、結局そのまま死なせてしまった。アルコール依存患者の寿命が50代前半で尽きること、生きるためには断酒しかないこと、断酒は1人では到底無理で、人と繋がり続けることしかないことを山内はえみるに話して聞かせるが、えみるは今の赤嶺の状況から考えると、望みが薄いという。しかし、山内はそんな人たちにも健康で文化的な最低限度の生活を保障するのが、自分たちの仕事なのだと穏やかな表情で語るのだった。『人の暮らしを守る、命を守る。その第一線で仕事をしているということに誇りを持ってください』

入院し、治療を受けていた赤嶺に退院の見通しが立った。とは言っても、赤嶺の自宅はゴミ屋敷で住めるような状況ではない。えみるをリーダーに生活課でチーム赤嶺が結成され、赤嶺の自宅を大掃除することになる。

どんどんと片付いていく自宅を間にあたりにし、赤嶺の胸にも希望の光が差してきたのか、『俺頑張りますよ!この部屋見てたら、いろいろ取り戻せるような気がして・・・』と言い、えみるを喜ばせる。やがて、掃除が終わった時、赤嶺はチーム赤嶺のメンバー1人1人に対して頭を下げ、『心を入れ替えて、しっかりやり直したいと思います!』と宣言する。酒を断ち、仕事につき、10年間会っていない娘に会いに行く・・・赤嶺はそんな夢に向かって、頑張ることになる。

裏切られたえみる

・・・はずだったが、前途は多難だった。早く働きたい、早くまともな生活を送りたいという赤嶺の気持ちが焦りとなり、赤嶺はアルコール依存の自助グループに参加することを、時間の無駄だと面倒臭がった。えみるが付き添い、なんとか参加するも、赤嶺の自助グループでの活動を馬鹿にしたような態度は変わらず、メンバーに『そういう人ほど100%また飲む』と言われた赤嶺はムッとした表情を浮かべるのだった。

そんななか、赤嶺が早速仕事を見つけてきた。しかし、その仕事は居酒屋での仕事・・・アルコールが身近にある職場を心配するえみるだったが、赤嶺が頑張って働こうとしているため、反対することもできない。自助グループへは参加しているものの、自分より年下の上司にこき使われ、ストレスを募らせているであろう赤嶺のことを、えみるの先輩・半田も心配し、次回病院に行った際に相談してみたほうがいいとえみるにアドバイスするのだった。

ある日のこと。赤嶺が自助グループに来ていないという連絡が入る。一抹の不安を抱えながら、赤嶺の自宅を訪ねたえみるだったが、赤嶺は不在の様子。玄関ドアの郵便受けの隙間から見てみると、アルコールの瓶が確認できた。以来、赤嶺とは音信不通状態となり、自宅にも戻ってきていないことがわかるのだった。

生活保護の受給者が仕事を始め、初給料を手にした際、保護費と合わせまとまった金額が手に入ることから、そのまま失踪してしまうケースは少なくない。この状態が続くようならば、生活保護の廃止手続きを取らざるを得ないとえみるは京極から告げられてしまうのだった。

胸を張って娘に会いに行くために頑張ると言ってくれた赤嶺。そんな赤嶺に裏切られたような気持ちになり、えみるは大きなショックを受けていた。抑えきれない気持ちを足に込めながら、えみるが自転車のペダルを漕いでいると、川沿いで釣りをしている赤嶺の姿を偶然見つける。えみるは赤嶺に声をかけた。

赤嶺の再スタート

突然えみるに声をかけられた赤嶺は驚き、川に飛び込み、逃亡を企てる。『なんで逃げるんですか!?』そんな赤嶺を追い、川に飛び込むえみる。『何の用ですか?!もう関係ないですよね?生活保護切れてるし、約束破ったし!』約束を破ってしまったため、赤嶺はすでに生活保護が打ち切られていると勘違いしていた。たくさんの人の期待と助けを踏みにじり、逃げようとする赤嶺のことをがえみるには許せない。泣きながら、赤嶺の腕にすがるえみるを見た赤嶺は、元妻が同じような表情で自分のことを見ていたことを思い出した。

落ち着きを取り戻した赤嶺を連れ、自助グループへ向かったえみる。グループの男性は『飲んじゃった?』とまるで全てが最初からわかっていたように、気軽に赤嶺を受け入れてくれた。『とりあえず今日1日酒やめること考えてさ、明日のことはまた明日考えればいい』という男性。断酒への道は、えみるが想像していたような簡単なものではなかった。

自身もアルコール依存症だったという男性は、赤嶺に必要なのは人と繋がること、人に助けを求めるようになれることだと語る。辛さを埋めるために、アルコール依存となってしまった赤嶺。赤嶺は辛いことがあった時に、アルコールに頼る癖がついてしまっているが、重要なのは、そんな時、人と繋がり、助けを求めること。ただ、アルコールを我慢すればいいという単純な話ではないことに気づいたえみるは、赤嶺がまだ働けるような状態ではなかったことに気づくとともに、それを判断できなかった自分が赤嶺のことを本当の意味で理解しきれていなかったと反省する。

『またやり直せばいいよ』という男性の言葉を聞いた赤嶺は、静かに涙を流した。
 


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ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』原作結末までの感想

以上が、現在発行されているコミック『健康で文化的な最低限度の生活』第6巻結末までのネタバレあらすじで、アルコール依存の赤嶺が再スタートを切ったところでラストとなっています。

原作コミックの連載が続いていることから、ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』は様々なケースを経て、ケースワーカーとして、人間として成長したえみるが、これからも多くの人を救うであろうことが示唆される中、最終回を迎える、ドラマオリジナルの結末となる可能性が濃厚です。

さて、感想ですが、生活保護受給している方にもそれぞれの事情があり、現状に至っていることは理解できるのですが、現状に至る原因が本人にない場合はともかく、それが本人にある場合、七条のように複雑な気持ちになってしまうことは否めませんでした。というのは、もちろん生活保護として支給されるお金が我々が支払っている税金から出ているというところが、最大の理由だと思います。NHKの報道によれば、平成22年の生活保護費を生活保護世帯も含む国内世帯で割った際、1世帯あたりが6万3千円を負担している計算になっているようです。今現在はもっと増えていると考えて良さそうです。

例えば、阿久沢のケース。阿久沢の過去にも同情しますが、自らが作った借金を国民の税金で返済し、自分のけじめだとしていることには『???』でしたし、日下部家のケースにて登場した高校生の欣也の場合も、生活保護を受けるということを母親がもう少し大ごととして認識し、子供1人1人にきちんと説明する必要があったと感じざるを得ません。ドラマ化されても、何かしら突っ込みどころはある展開となっていきそうですね。

とはいえ、今の時代誰しもが彼らのような状況に陥ってしまう可能性はあると思います。人生につまづき、倒れてしまった際、最初の取っ掛かりがなければ、起き上がってまた歩き始めることも難しいでしょう。生活保護がそういった人々の取っ掛かりとしての役割を担っていることはよく理解できました。

何かと意見の分かれるデリケートな生活保護というテーマを描いた原作『健康で文化的な最低限度の生活』を今回ドラマ化するに至ったのは、大きなチャレンジだと思います。どう描かれるのか?どういった反響が出るのか?今からとても楽しみです。

ドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』の方も、楽しみに見ていきたいと思います!
 


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