杉崎花さん主演ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の原作結末までのあらすじをネタバレでまとめてみました。
4月スタートの新ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の原作は、神尾葉子作のコミック『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』です。コミック『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』は、世界的大ヒットコミック『花より男子』の続編で、『花より男子』の主要登場人物であるF4卒業後の学園で繰り広げられる貧富の差を超えた恋が描かれます。
以下、現在発売中のコミック『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』8巻結末までのネタバレあらすじをまとめるとともに、9巻に掲載予定の最新話結末までのあらすじをネタバレでまとめています。ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の最終回結末のネタバレに繋がる可能性がありますので、ご注意ください。
NEW! 6月24日発表、最新話75話結末までのネタバレあらすじを追加しました
目次
ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』原作の簡単なあらすじ(ネタバレ)
庶民にもかかわらず名門私立高校・英徳学園に入学することになった主人公・牧野つくしが、大財閥の御曹司である道明寺司と恋に落ち、たくさんの苦難を乗り越えた末に結ばれた『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の前作である『花より男子』。
2005年にドラマ化され、牧野つくし役を井上真央さん、道明寺司を嵐の松本潤さん、F4メンバーを小栗旬さん、松田翔太さん、阿部力さんが演じ、2007年に続編が放送され、2008年には映画化、完結しました。
そんな『花より男子』の完結から10年後、続編の『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』で描かれるのは、F4の卒業から2年後の世界。ドラマでは、現実の世界と同様、F4の卒業から10年後の世界が描かれます。
かつての道明寺を彷彿とさせるのが、道明寺司に憧れ、F4を真似て、C5(Collect5の意)を結成したリーダーの神楽木晴(平野紫耀)。頭脳派の平海斗(濱田龍臣)・イケメンで実家が華道の家元である成宮 一茶(鈴木仁)・肉体派の栄美杉丸(中田圭祐)・紅一点の真矢愛莉(今田美桜)を従え、晴は英徳学園にかつての栄光を取り戻すべく、寄付金を支払う余裕のない生徒を退学に追い込む目的で、庶民狩りを行っていました。
そんななか、かつて大手化粧品メーカー・エド・クオリティ化粧品の社長令嬢であった江戸川音(杉咲花)は、父の会社が倒産し、庶民になってしまったことを隠しながら、英徳学園に通っていました。音には英徳学園のライバル校である桃乃園学園に通う馳天馬(中川大志)という婚約者がいて、庶民となってしまった音との婚約継続の条件として、天馬の母・利恵(高岡早紀)が英徳学園を卒業することを希望していたため、英徳学園を辞めるに辞められない事情があったのです。音は母・由紀恵(菊池桃子)と2人暮らししながら、コンビニのバイトで家計を支えます。
音・晴・天馬の三角関係がメインで描かれ、音を賭けた勝負に発展。勝負の結果、晴に負けた天馬が身を引くことになりますが、音と晴の間にすれ違いが起こり、2人が結ばれるには至りません。
距離のできた音と晴の間に、新たに登場した第3の男が割り込んでくるという展開を経たのちに、天馬との婚約を正式に破棄した音が、晴との関係に前向きになっていく・・・というところまでが、現在発表されている9巻掲載予定の最新話までのネタバレあらすじとなっています。
それでは、ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の原作結末までのネタバレあらすじ、スタートです!
ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』原作結末までのあらすじ(ネタバレ)前編
英徳学園のその後
財閥の子息が通う名門・英徳学園に影が差すようになっていた。かつては政財界の親たちがこぞって子供達を通わせるブランド校として、揺らがない地位を獲得していた英徳学園だったが、いまやライバル校である桃乃園学院にその地位を奪われようとしている。
そんな危機的状況を、学費滞納や寄付金を支払えない経済状況のいわゆる庶民の生徒が増えている理由だと考えた神楽木晴(平野紫耀)。晴は日本三大財閥の一つ・神楽木ホールディングスの御曹司で、英徳学園の卒業生である道明寺司にかつて救われたことがきっかけでただならぬ憧れを抱いていた。晴は道明寺の真似をし、C5(Collect5の意)を結成。平海斗(濱田龍臣)・真矢愛莉(今田美桜)・成宮 一茶(鈴木仁)・栄美杉丸(中田圭祐)を従え、庶民狩りと称し、学費滞納や寄付金を支払っていない家庭の生徒を退学に追い込む活動をしていた。
そんななか、江戸川音(杉咲花)は自らが庶民であることを隠しながら、英徳学園に通っていた。父の化粧品会社が倒産したことから、かつては社長令嬢だった音も、現在はコンビニのバイトで家計を支え、生粋のお嬢様育ちである母・由紀恵(菊池桃子)を支えながら高校に通う日々。
音には英徳学園のライバル校・桃乃園学園に通う馳天馬(中川大志)という婚約者がいる。いまは亡き天馬の母親は、音の母・由紀恵と大親友だった。そんな親友の娘・音と天馬を結婚させたいというのは、天馬の母の遺言で、再婚し天馬の母となった利恵(高岡早紀)も、天馬の亡き母の意思は尊重する構えだ。しかし、天馬も日本を代表するIT企業・HASE LIVEの御曹司で次期社長。立場上、妻となる音には英徳学園を卒業して欲しいというのが、利恵の希望で、音は庶民狩りに怯えながらも、英徳学園に通い続けなければならない事情があった。
音に恋した晴
そんなある日。音がコンビニでバイトする庶民であることが、偶然であった晴にバレてしまうことになる。きっかけは、晴がコンビニ受け取りに指定した通販で注文した商品を、受け取りに来たことがきっかけだ。庶民であるという秘密がばれた音だったが、一方の晴も絶対に知られたくない秘密を、音に知られたことになる。なぜなら、晴が通販で注文していた商品は、少しでも道明寺に近づきたい一心で注文した、喧嘩が強くなるグッズなどの怪しげな商品ばかりだったからだ。
晴は弱みを握られた音を懐柔しようと考え、自宅で開かれたパーティーに音を招待。自分の財力を見せつけ、音に惚れさせる作戦だったが、その作戦は大失敗してしまう。庶民である音を馬鹿にするような口の利き方や態度をとる晴は音にキレられ、目の前にあったA5ランクの肉の塊で顔面をぶちのめされてしまう。
御曹司という立場上、常にちやほやされて育ってきた晴に、そんな扱いをする人間は音が初めてだった。激しく怒った晴は、音に仕返ししようと音が働くコンビニの前で音の様子を伺う。すると、偶然帰宅する音が男性に襲われる現場を目撃することになってしまった。音を救った晴は、涙目になりながら自分のことを見つめる音を目の当たりにし、恋に落ちてしまうのだった。
愛莉の嫌がらせ
幼い頃から晴に恋心を抱いていたC5の紅一点のメンバー・愛莉は、晴が音に恋をしていることに気づき、ライバル心を燃やす。一方の晴も、音に婚約者がいること、それがライバル校の生徒会長を務める馳天馬という男であることを知り、ライバル心を燃やす。晴は天馬のことを偵察しに、桃乃園学園に潜入することに。
天馬は容姿端麗、頭脳明晰、生徒会長として生徒からの人望も厚く、非の打ちどころがない男だった。天馬と自分を比較し、劣等感にさいなまれてしまった晴は、音の働くコンビニに出向き、思わず『俺じゃダメか?』と言ってしまう。この言葉の意味を、音は理解していない様子だったが、晴の率直な性格が明らかになるにつれ、音も心を開き始め、2人の距離は近づいていくのだった。
そんななか、音を晴から引き離したい愛莉が、音が庶民であることをバラすビラを校内中に貼ってしまった。これがきっかけで、音は他の生徒たちから激しいいじめに遭うことになってしまう。晴が今まで通りの庶民狩りを継続させるか否かを悩んでいるうちに、天馬が英徳学園に乗り込み、いじめられていた音を救ってしまう。天馬は音のために5000万円を寄付。誰も音をいじめることはできなくなる。このことがきっかけで、晴は音のことを好きだという自分の気持ちに気づき、音に謝罪した。
改心した愛莉
しかし、愛莉は諦めなかった。改心したかのように装い、音に近づいた愛莉は、音を誘い出し、地下室に閉じ込めてしまう。そこには、天馬の姿も・・・結局、事態を知った晴の手により、2人は救出されるが、晴は愛莉がやったことに激怒。愛莉は家出し、行方不明となってしまうのだった。
そんな愛莉のことを1番一生懸命になって探したのは音だった。大雨の中、かつて愛莉が晴とよく遊んでいた廃工場の片隅で、愛莉が倒れているところを発見した音。遅れて現れた晴は、その時初めて愛莉の自分への思いに気づいたようだ。しかし、晴は愛莉の気持ちに応えられないことを、心の中で謝罪するのだった。
音が愛莉のことを助けたことがきっかけで、愛莉は音に心を開くように。愛莉は大好きな晴と音の仲を応援しようと考え始める。
距離を近づける音と天馬
そんななか、財閥の娘でモデルの西留めぐみ(飯豊まりえ)と偶然出会った晴。めぐみが晴に好意を抱き、英徳学園に転入してくることに。めぐみのことを迷惑がりながらも、何かと仲の良いめぐみと晴の様子を目の当たりにし、音はなぜか自分がヤキモチを焼いていることに気づくのだった。
天馬も天馬で、音と距離の近い晴のことを心配していた。親同士が決めた結婚相手という捉え方ではなく、幼い頃から知っている音のことを、天馬は心から好いていたのだ。そんな天馬を目の当たりにし、晴とめぐみにヤキモチを焼いてしまっている自分のことを音は戒め、天馬にきちんと向き合おうと決意。音は天馬に『付き合ってください』と改めて告白。2人は付き合うことになる。
デート後、音のバイト先まで音のことを送ってきた天馬。『さっき付き合うって言った言葉、空耳じゃないよね?』という天馬に『これからよろしくお願いします』と答える音。そんな2人の会話を、音に会いに来た晴は偶然聞いてしまい、ショックを受けるのだった。
内心劣等感の強い晴は、完璧な天馬が相手では勝つことができないと感じ、自暴自棄に。他校の生徒に喧嘩を売り、ボコボコにされてしまう。そんな晴を見ていた愛莉は、音が天馬といい感じになっていることに対して、納得がいかない。一方のめぐみは、荒れている晴に寄り添う。音が天馬と付き合うことになったことを確認し、『晴と付き合ってもいよね?』と確認。音は自分には関係ないと言うのだった。
それぞれの区切り
そんな折、天馬と遊園地へデートに行った音は、めぐみに連れられきていた晴たちと偶然出会う。めぐみの提案でダブルデートすることに。
天馬を煽り、対抗心むき出しの晴。しかし、晴とは違い大人な天馬にはかわされ続けてしまう。『音は渡さない』音とめぐみがいないところで、天馬は晴に宣言した。
遊園地からの帰り道。偶然出会った天馬の後輩の女子に、音のことを彼女として紹介した天馬。天馬のことを好きだったらしい女子生徒は泣きながら去って行ってしまった。後輩のことを心配する音に、天馬がキレた。『音は何考えてるんだろ。おいかけてなぐさめてやればいい?』
自分の鈍感な言動が、天馬と晴をやきもきさせていることに気づいた音は、すべてをはっきりさせようと晴の自宅へ。『今日はちゃんと聞きたくて来たの。あなたは私のことが好きなんですか?』と尋ねる音に、『好きだ』と答える晴。音は『ありがとう』と礼を言い、『これで終わらせよう』と晴の気持ちに応えられないことを伝える。
これで音と晴との仲が完全に終わったと判断しためぐみは、執拗に晴に迫るが、晴は拒否。『俺が終わらせた時が本当の終わりだ』と晴は言い、音への想いを終わらせられないことを宣言するのだった。
ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』原作結末までのあらすじ(ネタバレ)後編
再燃した英徳狩り
そんななか、巷では英徳狩りと称し、英徳学園の生徒が他校の生徒から狙われる事件が立て続けに起きていた。音がターゲットになってしまい、目に塗料スプレーをかけられてしまう事態に。ちょうどそこに通りかかかった桃乃園学園の生徒副会長・近衛(ドラマキャスト未発表)に音は助けられるのだった。
幸い音の怪我は大したことがなかったが、駆けつけた天馬は英徳学園に通い続けることで音に危険が及ぶことを心配し、桃乃園学園に転入してこないか?と誘うのだった。
音が返事もしないうちから天馬の側近的な立場にいる近衛が、音に桃乃園学園の制服を送りつけてきた。制服を返しに近衛の元へ向かった音は、自分をスプレー塗料で襲った輩と近衛が親しそうに話している現場を目撃。音を襲わせた犯人が近衛であったことを知る。
英徳狩りの首謀者が近衛であることを天馬に報告した音だったが、天馬は信じてくれなかった。信じてもらえないショックで泣きながら天馬の家を飛び出した音は、晴と偶然出会う。そこに音を追い、天馬が駆けつけた。『好きな女の言うこと信じなくてどうすんだよ?!』晴は天馬に向かって声を荒げた。
綺麗なものに囲まれて生きて来た天馬には、人の歪んだ感情というものがあまりよく理解できないようだ。一方の晴は裕福に育った点は一緒でも、自身に劣等感を抱くことは多々あり、人間の歪んだ感情というものを理解することができた。そういった点で、音は自分のことを信じてくれた晴に親近感を感じ、一方の天馬は音を自分よりも理解しているらしい晴に苛立ちを隠せない。
晴と天馬の勝負
苛立ちを募らせた天馬は、晴に勝負を申し込んだ。2週間後、柔道・弓道・剣道の3つの武道で腕を競う武道大会での勝負を申し込んだのだ。実はこの毎年京都の寺で開かれる武道大会にて、天馬は昨年優勝していて、晴に負ける気は全くしなかった。天馬は自信満々で、自分が負けるようなことがあれば、音のことを諦めてもいいさえ言うのだった。晴は天馬の申し出を受けて立つ。
晴も天馬も、大会に向けて猛練習を重ね、そして迎えた大会当日。英徳学園と桃乃園学園の一騎打ちとなるこの大会は、両校生徒たちの大きな注目を集めていた。
最初の柔道にて、晴はいとも簡単に天馬に背負い投げされ、負けてしまう。そんななか、音にバイト先の先輩である紺野亜里沙(木南晴夏)から動画付きのメールが送られてきた。それはこの間、近衛が音が働くコンビニを訪れた際に亜里沙が隠し撮りしたらしい動画で、動画には近衛が英徳狩りの首謀者であることを明かす姿が映っていた。
その動画を、偶然音の近くを通りかかった天馬が見てしまう。信じていた近衛に裏切られたこと、音のことを信じてやれなかったことに激しいショックを受けた天馬は、直後に行われた弓道にて的を外し、晴に負けた。そして、最後の種目である剣道の試合の場に天馬は現れず、晴の不戦勝となった。こうして3つの競技の総合で、晴は天馬に見事勝つことになったのだった。
天馬に勝負で勝った晴は、音に天馬と別れて自分のところに来いと告げる。『好きだから来いよ。待ってるから』晴は四条大橋で音のことを待っているという。音は正直、自分の心が揺れていることに戸惑っていたのだった。
すれ違う運命の歯車
直後、天馬を心配して会いに行った音は、音の本心を察した天馬から別れを切り出された。『親同士が決めた将来の約束も今日で終わろう』
すると、そこに近衛が英徳狩りのために引き連れてきた手下たちが現れ、絡まれてしまう。音を助けようと割って入った天馬がナイフで刺され、傷を負ってしまうのだった。
救急車にて天馬と一緒に病院に向かった音。腕の神経が傷ついてしまっているため、天馬の右手には感覚が戻らず、これからリハビリが必要になるという。音は仕事が忙しく天馬のそばにいられない両親に代わって、天馬のそばでリハビリに付き合うことを決意する。
そんななか、晴は土砂降りの四条大橋で、翌朝C5のメンバーが迎えに来るまで音を待ち続けていた。海斗から、天馬の怪我のことを聞いた晴だったが、自分のことを放って、天馬に付き添った音の行動が何よりの答えだと晴は感じ、『もういい・・・』と力なくつぶやいた。
戻った絆
そして、音は晴と顔を合わせないまま半年の月日が経った。久しぶりに登校してきた音とは口をきかず、遠くから冷たい目で見ているだけの晴。晴はすっかり雰囲気を変えてしまい、音は近づくことができない。愛莉に誘われ、音は英徳学園と桃乃園学園の合同サマースクールと称したリゾートでのバカンスに参加することになる。
サマースクールにて、シュノーケリングに参加した音。魚に夢中になっているうちに、気がつけば船が移動し、音は同じくシュノーケリングに参加していた晴と2人で海上に取り残されてしまうことに・・・泳ぎ疲れ、沈みかける音を晴が助ける。音はあの日、約束をすっぽかしてしまったことを謝罪。2人の間のわだかまりが解け、助けに来たC5に無事助け出されたのだった。
神楽木家に忍び寄る影
そんななか、サマースクール中の晴に父・巌(滝藤賢一)から連絡が・・・これまでにも神楽木家の跡取りにふさわしいのか、ありとあらゆるテストを幼い頃から受けてきた晴。そんな晴が英徳学園に入学したのも、実は巌による跡取りにふさわしいのかを確かめるテストだった。
これまでの晴の学園生活が自らの設けた基準に達しないと判断した巌は、新たに養子・景・ウイザー(ドラマキャスト未発表)を神楽木家に迎え、景に跡を継がせるという。巌の命令で神楽木家に景が住むことになり、晴は家から追い出され、愛莉宅に身を寄せることになってしまうのだった。
実は景は愛情的にも、金銭的にも恵まれない環境で育ち、幼い頃自分の欲しいものを全て手に入れている晴のことを目撃したことがきっかけで逆恨みし、晴の持つものを奪ってやろうと計画していた。神楽木家やその御曹司・晴の身辺について綿密な調査を行った末に接近してきていた。
次期後継者としての晴のポジションを手中に入れた景の、次なるターゲットは晴が想いを寄せる音・・・景は音の働くコンビニのマーケティング施策として潜り込み、そんなこととは知らない音と親密になっていくのだった。
露呈した景の正体
ある日のこと。景と一緒にいるところを偶然晴に目撃された音は、『俺はお前のそういうところがマジで嫌いなんだよ!いろんな奴にいい顔しやがって!』と晴に怒鳴られてしまう。
気づかないところで他人を傷つけている自分の鈍感さがつくづく嫌になり、傷つく音に、景は周囲と関係を絶った方が音のためにも、周りの人間のためにもなると言い寄り、一緒にアメリカに帰ろうと誘うのだった。
夏休みの間、景がオフィスを構えるというボストンに滞在することにした音。その頃、景の部屋で、景がこれまでに重ねてきた神楽木家についての調査をまとめた資料を発見した晴は、景のただならぬ目的を察し、空港に音のことを迎えに来た。自らの計画がバレてしまったことを知った景は『とりあえず、また』と去って行った。音と晴の間にあった誤解が解け、2人は仲直りしたのだった。
音の本音
空港にて、偶然F4の西門総二郎と美作あきらと出会った晴と音は、2人にリムジンにて送ってもらうことに。車中にて、道明寺財閥を継いだ道明寺司の目覚ましい活躍を聞いた晴は、道明寺と自分を比較し、落ち込むのだった。
その後、美作の自宅に誘われた晴と音は、気を利かせた美作と西門により、温室に閉じ込められることに・・・
その頃。音のコンビニを訪れた景は、自らの黒い思惑など全く気づかない店長やバイトたちに暖かく接され、減らず口を叩きながらも、『本当は楽しかったです。ありがとうございました』と礼を言い、神楽木家の人間たちに連れて行かれるのだった。
美作家の温室では、沈黙の中、音と晴の間に気まずい空気が流れていた。音が景と一緒にアメリカに行きたかったのなら、行かせてあげればよかったと言う晴と口論になりそうになった音は、『傷ついたり、傷つけられたり、無限ループに陥るだけだよ』という景の言葉を思い出し、もう自分の気持ちをごまかさないことを決意。『会いたかったの、ハルトに』と本心を告げたのだった。
一歩踏み出した2人
音の『会いたかった』という言葉を聞き、晴は動揺が隠せない。言葉通りに素直に受け取って、また傷ついたら・・・晴の脳裏には、京都の四条大橋で来ない音を夜通し待った辛い過去がよみがえっていた。
固まっている晴を目の当たりにし、音は音で晴が自分との関係にすでに区切りをつけていていることから今更『会いたかった』などと言われ、困っているのでは?と勘違い。まやもや2人はすれ違いかけるが、勇気を出し、一歩踏み出したのは晴だった。
『いいやもう、何度だってズタボロになってやるよ!』晴は音を抱きしめ、そのままキス・・・しかけた時、西門と美作から電話が。今から温室の鍵を開けに来てくれるらしい。晴は音に、景のことをいろいろ片付けるからもっとちゃんと一緒にいたいと自分の気持ちを明かしたのだった。
一難去って・・・
温室から出してもらい、美作家で優雅なティータイムを過ごしたのち、音と晴は美作家を後にする。走り去っていく2人が乗った車を見送りながら、『あの2人見てっと何か思い出すな』と呟く美作。『そうだろう』と西門も微笑む。
晴は景のことを片付けたら、もっとちゃんと一緒にいたいと言った言葉通り、音との関係をまた一から始めたいと考えていた。父・巌から携帯を取り上げられたため、新しく買った携帯に音の連絡先を登録する晴の姿を目の当たりにした音もまた、一から晴との関係を構築しようと、前向きな気持ちでいっぱいになるのだった。
帰宅した音は、母・由紀恵から、天馬の父から電話があったこと、音と天馬の婚約破棄を天馬の父が残念がっていて、近々両家の話し合いが開かれることを聞いた。
また、音の留守中、元気がない様子の愛莉からも連絡があったという。(愛莉は音と婚約破棄した天馬に想いを寄せるようになった様子が前話までで描かれています)晴同様、自分の周辺のゴタゴタに対して、気持ちを強く持とうと気持ちを新たにする音だった。
一方、久々の我が家に帰宅した晴は、ちょうど荷物をまとめて出て行こうとしていた景と鉢合わせた。実は、巌は最初から景が復讐目的で神楽木家に近づいてきたことを知った上で、景を神楽木家に招き入れていた。すべては家を追い出された晴が、神楽木家の跡取りとしてどう立ち回るか?ということをチェックするための巌のテストだったのだ。景はそのことを晴に明かし、『音に謝っておいてくれない?』と言い残し、アメリカに帰って行ったのだった。
バイト先のコンビニにて、景からの謝罪と去り際の景が笑っていたという晴からのLINEを受け取った音が、ホッとしていると、泣きはらした目の愛莉が突然現れた。
試される音
明らかにいつもとは雰囲気が違う愛莉を目の前に、晴との関係を一から始めることにしたことをなかなか切り出せない音。すると、愛莉は思いつめたように『馳を幸せにしてあげて!お願い・・・!』と音にすがりつく。『辛いの・・・馳のあんな顔・・・』
天馬に想いを寄せるようになった愛莉は、天馬がまだ音のことを想っていることを知り、胸を痛めていた。晴には自分たちC5がいるが、天馬には音しかいないという愛莉。
天馬との婚約破棄についての話し合いの日。その日、音の母・由紀恵が風邪をひき寝込んでしまったため、音は1人で天馬の自宅へ向かった。
婚約破棄は天馬から言い出したことになっているが、天馬の父親は別に理由があるのではないかと疑っていた。天馬は音を責めないでほしいと庇う。世の中の約束事は誓約書で守られるのではなく、そこにある人間の誠意で守られるのだと天馬の父は語り、『理由を聞かせてくれないか?』と音に単刀直入に質問。
音は、かつて天馬と一生一緒にいることに対して何の疑問も持っていなかった自分が、なぜその人を1番傷つけることになる言葉をその人の目の前で言わなければならない状況に陥っているのか?混乱しながらも、『私に好きな人ができてしまったからです・・・』と正直に告げるのだった。
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婚約破棄
音の正直な告白を受け、亡き天馬の母親・美代子は音のことを実の娘のように思っていたことから、美代子が生きていれば、音の気持ちを優先したはずだと天馬の父は語り始めた。『2人の気持ちが1番になくてはならなかった』と父は言い、天馬と音の婚約は白紙に戻ったのだった。
その頃。天馬の辛そうな姿を見たくないことから、音に晴ではなく天馬のことを選んでほしいと告げた愛莉は、海斗から叱られていた。音と晴の気持ちを無視し、自分が1番傷つかなくて済む方法を他人に押し付ける愛莉を海斗はワガママだと一喝。
愛莉が『海斗に何がわかるのよ?!人を好きになったこともないくせに』と反論すると、『あるさ』と海斗。『本当に?海斗が?誰?』と愛莉が尋ねると、海斗は無言で愛莉のことを見つめたのちに『お前はもう1人の気持ちも無視している。俺だ』と言い、去っていくのだった。
晴の自宅に、晴が音のために注文しておいた浴衣が届いた。浴衣を音に贈り、一緒に夏祭りに行こうと晴は考えていたのだ。晴は早速ウキウキしながら、音にLINEを打ち始める。
ちょうどその頃、音は天馬に送られ、天馬の自宅から帰ろうとしていた。昔、よくお邪魔していた応接間を通りかかった音は、懐かしさから応接間に足を踏み入れる。そこには江戸川家と馳家の数々の思い出の写真が飾られていた。
思い出に浸る音に、天馬は『晴のことが好きだってわかった?』と唐突に尋ねる。最初は何とも思っていなかったのに、いつの間にか、晴のことばかり考えてしまっていたと音は明かし、謝罪。『もう帰るね』と席を立った音を見た瞬間、天馬はこれが最後の別れだと実感。思わず『行かないでほしい』と音の手を握ってしまうのだった。
罪悪感に苦しむ音
『行かないでほしい』と天馬から手を握られた音。普段あまり感情を見せない天馬のことを、こんなにも崩れた姿を見せるほどに追い詰めてしまったことに罪悪感を感じた音は泣いてしまう。『天馬くん・・・』と切り出した音の言葉を『ごめんねはいらない、聞きたくない!』と天馬が途中で遮った。ごめんねを音から聞けば、音との関係が本当に終わってしまうようで辛いと天馬は語り、音を応接間から追い出し、ドアを固く閉ざすのだった。
音がそのまま帰宅すると、晴から浴衣のプレゼントが音に届いていた。神楽木家の執事・小林が持ってきてくれたらしい。明後日夏祭りをするという晴からのLINEに気づいた音だったが、晴と恋をしていくにあたって、苦しめてきた人の顔が音の脳裏によぎり、音はLINEを返信できない。天馬、天馬の両親、そして自分の両親、愛莉に音は心の中でごめんなさいを何度も繰り返すのだった。
夏祭りの日。音は亜里沙と亜里沙の彼氏・ミータンと一緒に神楽木家へ向かう。亜里沙やミータンがはしゃぐ中、音は自分が楽しい気持ちになることが天馬に申し訳ないと感じ、心は重く苦しいまま・・・
やがて、神楽木家に到着し、音の浴衣姿を見た晴は『か、かわいいな。ヤベ・・・』と赤面。音が目の前の晴に目を向けたのもつかの間、晴が『そういや天馬も呼んだんだけど、なんか予定が入ってるらしい』と言い、音は再び重苦しい罪悪感の中に飲み込まれてしまうのだった。
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ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』原作の感想とドラマ最終回結末の考察
前作『花より男子』を彷彿とさせる事件や、展開に、前作を懐かしく思い出しながら読み進めることができました。
また、前作『花より男子』の道明寺司とは違い、本作『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の晴は、不完全な自分に劣等感を抱いている部分や、その不完全さを埋めるよう、努力を重ねている部分を持ち合わせていて、より感情移入しやすいキャラクターとなっていますね。
本作『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』には、たびたび登場するF4のメンバーも、前作『花より男子』からのファンの楽しみのうちのひとつなのですが、ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』へのF4の登場に期待が高まります。前作『花より男子』でF4を演じた俳優陣が今や大御所的な立場となってしまっているため、原作ほど濃密な絡みは難しいのかもしれませんが、チラッとでもあると嬉しいですね。可能性としては、ドラマが1番盛り上がる最終回にてのサプライズ出演が期待できるかもしれません。
そして、ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の最終回の結末についてですが、原作『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』は現在連載中で、9巻の発売が2018年の夏頃に予定されていることから、ドラマオリジナルの結末を迎える可能性が高いです。
とはいえ、晴と音が結ばれない結末を迎えることはないと思うので、紆余曲折の末、
- 晴と音が結ばれる最終回結末
- 結ばれないまでも、未来を感じさせる最終回結末
のいずれかになる可能性が高いと思われます。
原作コミックの方がまだまだ続く場合は、一旦未来を感じさせる結末にしておいて、続きは続編で・・・という流れになるかもしれないですね。
現在連載中の原作コミック『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』のネタバレあらすじについては、引き続き更新予定なので、ドラマの進行と合わせて、そちらの方もお楽しみに♪
ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』も楽しみにしたいと思います。
もう最終回ですとても良かったですいいドラマです寂しくなりました。✨((o(^∇^)o))
コメントありがとうございます。
前作からのファンで、なおかつ本作もコミックのファンだったため、始まった当初は正直ドラマの方はどうかな・・・?という気持ちがありました。
が!見事にそんな思いを覆されてしまいました。
コミックの方はまだまだ続くようなので、ドラマ版の続編にも期待したいですね。