亀梨和也さん主演ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』最終回ラストまでのネタバレあらすじと感想をまとめてみました。
12年前の事件の真犯人が小河原祥太であるという状況証拠が出揃いました。あとは祥太を逮捕し、事件のへの関与を自白させるのみ・・・
最終回にて、これまで追ってきた真犯人・祥太と慶介(亀梨和也)がついに直接対決。果たして、慶介の復讐劇の結末は・・・?!
以下、ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』最終回ラストまでのネタバレあらすじと感想をまとめています。ネタバレしますので、ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』最終回がまだ・・・という方はご注意ください。
目次
ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』最終回までの簡単なあらすじ(ネタバレ)
12年前の事件の真犯人として、小河原祥太を追う慶介(亀梨和也)。この事件をずっと追っていた高田清一郎(佐々木蔵之介)の協力もあり、祥太がサンフランシスコのロースクールを卒業後、7年前に再び失踪、シアトルに父・小河原達也(升毅)が借りた別荘に最近まで住んでいたらしいことが発覚します。
また、百々瀬塁(藤木直人)率いるザ・プレミアワイドチームも祥太の行方を追ううちに、7年前祥太がアメリカで女児誘拐未遂事件を起こしていたという情報を手に入れました。
さらに事件の被害児童・志穂の自宅を訪れた高田と慶介は、志穂が折った折り紙の裏に志穂と祥太の似顔絵が描かれているのを発見。事件以前から、志穂と祥太に面識があったことも浮上するのでした。
事件当時、小河原法律事務所で働いていた事務員から話を聞くことに成功した慶介は、事件後、達也がトイレに防犯カメラの映像が入ったSDカードを流したという情報を入手。達也は防犯カメラの映像に祥太が映っていたことを、家族に明かしたのでした。
姉・雪子(栗山千明)と慶介が好き合っていることを察した若葉(橋本環奈)は嫉妬に狂い、捜査に協力すると慶介を自宅に呼び出します。物音を聞いた雪子が達也の書斎のドアを開けると、そこには包丁が腹部に刺さったままの若葉と慶介の姿があったのでした。
更に詳しいドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』最終回までのネタバレあらすじが知りたい方はこちら
ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』最終回の視聴率
ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』第8話の視聴率は7.1%となりました。最終回を目前に、徐々に視聴率が上がってきました。振り返ってみると、第1話から大きく視聴率を落とすこともなく、安定していたように思います。
ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』最終回の視聴率はさらに上昇し、7%代半ばと予想します。実際のドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』最終回の視聴率は発表され次第、追記したいと思います。
第1話 | 第2話 | 第3話 | 第4話 |
7.2% | 6.5% | 6.5% | 6.5% |
第5話 | 第6話 | 第7話 | 第8話 |
6.7% | 6.8% | 6.9% | 7.1% |
最終回 |
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それでは、ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』最終回ラストまでのネタバレあらすじ、スタートです!
ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』最終回のあらすじ(ネタバレ)前編
逮捕された慶介
包丁が腹部に刺さった若葉(橋本環奈)が緊急搬送される。慶介(亀梨和也)は警察に連行された。雪子(栗山千明)が救急車に乗り込むと、若葉は息も絶え絶えに『やった・・・お兄ちゃん』とつぶやいた。
幼なじみ・野田大地(髙木雄也)がいる慶介の自宅にも警察がやってきた。急いで、PC内のデータを移す大地。
若葉の病院。幸い、若葉は全治1週間の怪我と診断された。『このことで、祥太のことまで騒がれるとなると・・・』駆けつけた父・達也(升毅)が不安を漏らした。
慶介は拘置所内で一睡もせずに朝を迎えた。翌朝、取り調べが始まるが、慶介は黙秘を貫く。
『なぜこんな事件が起きた?』慶介が若葉を刺したらしいという一報を受けた司会・百々瀬塁(藤木直人)はつぶやく。『いずれにしろ、これはただの警官の不祥事ものではない』12年前の事件との関連性を百々瀬は睨んでいる。プロデューサー・井出正弥(杉本哲太)は、ザ・プレミアワイドのスタッフのファイナルカットの在り処が気になる様子。
『身内の恥をさらすようで、恥ずかしいのですが・・・』その旨を百々瀬は警視庁刑事部部長・芳賀恒彦(鶴見辰吾)に相談。芳賀はファイナルカットの在り処を吐かせるため、慶介に掴みかかる。慶介は取り調べ室に設置されたカメラを、大地がハッキングできることをほのめかした。『どうします?暴力尋問を続けますか?』
雪子のもとにかつて慶介が使っていた偽名・吉澤の名前で、電話がかかってきた。電話をかけてきたのは大地。大地は公園にて、雪子と接触。若葉が、祥太と連絡を取り合っているということを餌に、慶介を自宅に呼び出していたことを大地は明かした。
若葉の病院。『傷口が刺された場合と違ってまして・・・』医師は達也らに、若葉が自ら自分を刺した可能性が高いことを切り出した。
『あんたもわかるだろう?慶介が刺すような男じゃないって。なのに、あんたの妹が嘘を・・・』大地に迫られ、雪子は達也の書斎に大地を案内。早速、大地が達也のPCを調べ始める。『できた!』大地はPCにログインすることに成功。そこに、達也が若葉に宛てたメッセージが表示された。
そこには、慶介を陥れれば、家族が助かること。窮地に陥った慶介が若葉のもとに戻ってくる可能性が高いことが綴られていた。(どんなに彼を好きか、証明して見せて)祥太が慶介を陥れるよう、若葉に指示していたことが明らかになる。
大地は達也の書斎のデスクに、かつて達也を追っていた際に仕込んだ腕時計型の隠しカメラがあることに気づいた。そこには、若葉が自分で刺した様子が写っていた。
大地からその画像を受け取った新宿中央署副署長・高田清一郎(佐々木蔵之介)は、疑いが晴れたことを慶介に報告。しかし、慶介は『俺がやりました』と言う。『だから、疑いは晴れたって!』という高田に、慶介は『志穂ちゃんが殺された事件、犯人は俺です』と続けた。
慶介の仕掛けた罠
『なんでこんなことしたの?お兄ちゃんに言われたから?』目を覚ました若葉に雪子は確認。『誰のせいだと思ってるの?!あんたが慶介を盗ったから!!』しかし、若葉は雪子への敵対心を露わにする。
大地から呼び出された雪子が、慶介の自宅を訪れた。12年前の事件について、慶介が自白を始めたことを雪子は大地から聞いた。『この後、面会に行くから何か伝言を・・・あんたの言うことなら、慶介聞くかもしれないから』という大地の言葉を聞き、雪子は何かをしたため始めた。
芳賀と密会する達也。『もし中村の言うように、12年前祥太くんが・・・』芳賀は達也に切り出す。
百々瀬の前に高田が現れた。『中村慶介が自首しました』慶介が無認可保育園女児殺人事件について、自首したことを百々瀬に明かした高田。7年前、祥太がサンフランシスコで女児誘拐未遂を起こしたことを百々瀬は高田に報告し、祥太真犯人説を追いたいと漏らす。しかし、高田は慶介が自分がやったということを百々瀬に伝えてほしいと言っていたと語る。
慶介は雪子からの手紙を受け取った。雪子は妹のやったことを詫びるとともに、慶介が幸せにならなければいけない人間だと綴る。(どうか真実だけをお願いします)と手紙は締めくくられていた。手紙を読んだ慶介は、手紙を破り捨てた。
若葉が自宅に戻ってきた。『今ニュースやってる。見て!』大地からの電話を受け取った雪子がテレビをつけると、ザ・プレミアワイドにて、無認可保育園女児殺人事件の犯人として慶介が逮捕されたという内容が放送されていた。
激しく取り乱す達也と母・夏美(長野里美)。若葉は早速慶介が逮捕された旨を祥太に報告した。(ずっと信じてた。お兄ちゃんは犯人なんかじゃないって。お兄ちゃんに会いたい)すると、祥太から(近いうちに帰るよ)というメッセージが届く。その様子を大地が自宅のPCで見守っていた。
祥太(山崎育三郎)が帰国した。空港に慶介が現れ、祥太と対峙する。『やっと会えたな?小河原祥太』
『やっぱりみんな信じるんだな?ニュースや映像が流れると・・・』という慶介。慶介の自白は祥太をあぶり出す罠だった。高田が百々瀬に会いに行った翌日、ザ・プレミアワイドのオフィスに現れた慶介は、自分が無認可保育園女児殺人事件の犯人として逮捕された旨のフェイクニュースを作ってほしいと依頼。『やってくれるよな?!』慶介はいままでに作ってきたスタッフのファイナルカットを提示、自分の望みを聞いてくれれば、映像はすべて処分すると約束した。
小河原家に流れたザ・プレミアワイドの映像は、事前に大地が小河原家のテレビに細工をした結果、映し出されたものだった。また、大地は慶介が無認可保育園女児殺人事件の容疑者して逮捕された旨の新聞を作成。小河原家に投函し、小河原家を信じさせることに成功していた。
再び、空港。『お前だけは許さない』慶介が宣言すると、祥太は笑う。『許さないって言われても・・・何か誤解があるようだけど?』という祥太の前に、高田が現れる。『これから署にご同行願えますか?』慶介は、芳賀から再捜査の許可を取っていた。
そこに真崎久美子(水野美紀)と井出が取材にやってきた。祥太を迎えに来た達也も現れる。『祥太はこれから裁判所に』という達也は任意の事情徴収などには一切応じないと言い、自分たちのプライバシーが守られない場合、告訴も辞さないことを語る。『どうしてもというなら、令状を』と達也は言う。
慶介がメディア被害を受けた人々の相談を受ける活動をしていることを知った祥太は『へえ?そんな活動もしてるんだ?もしこれから騒がれるようになったら、僕の相談にも乗ってよ』と微笑しながら言い、達也とともに帰って行った。
明らかになった百々瀬の秘密
自分勝手な単独捜査が原因で、慶介に停職処分が出た。空港にて、祥太の指紋を採取することに成功した高田は、祥太の指紋を検査に出し、遺留品と照合させることに。
小河原家。『若葉、紅茶飲むか?』紅茶を煎れる祥太の姿を見た若葉は、事件の晩のことを何か思い出した様子。
達也の元を井出と真崎が訪れた。取材を受けることが、祥太への疑いを晴らすきっかけにもなると、説得する井出たち。すると、祥太が取材を受けると言い始めた。『あれから僕なりに調べました』真犯人は慶介の母・恭子(裕木奈江)だと確信していると、祥太は語る。
慶介の自宅を高田が訪れ、当時の遺留品からは祥太の指紋が出なかったことを報告した。『令状も出ない、取り調べもできない。何も打つ手がないなんて・・・』と漏らす慶介に、『ないこともない』という高田。高田はメディアを利用してはどうかと言い出した。
祥太がザ・プレミアワイドの取材に応じたことから、慶介も取材を受け、番組内で祥太と対決すれば、それは取り調べと一緒だと語る高田。しかし、祥太に覆される、慶介がメディアにさらされるというリスクもある。『お前がどうしたいか決めろ。後悔しないように』と高田は慶介の肩を叩いた。
花束を抱えた百々瀬がいつもの病室へ向かう。病室の主は、慶介とともにベランダに出ていた。『百々瀬さん、そろそろ戻りましょうか?』看護師に促され、女性は病室に戻った。『若年性アルツハイマーだ』妻がアルツハイマーと診断されている旨を百々瀬は明かした。『取材、受けるよ』と切り出した慶介。百々瀬は嬉しそうに、手配の電話をかけようとする。
『余計なことしたら、この静かな病院にメディアが殺到する』百々瀬の妻の病状を撮影したという慶介は、百々瀬を脅迫。『やっとここまで漕ぎ着けた。踏みにじられたくない』という慶介に、百々瀬は『真相にたどりつくことを祈ってる』と答えたのだった。
慶介が高田に辞表を提出した。明日、テレビ出演することが決まったことを慶介は明かす。『そうか、わかった』高田は辞表を受け取った。『お世話になりました』慶介は頭を下げ、去っていく。
慶介の自宅。『俺のコンフレーク食っただろ!?』と突然慶介が大地にしつこく迫る。『食ってないよ!ラーメンなら食ったけど』と答えた大地はハッとした表情で『今の自白!?』と気づく。慶介は犯人しか知り得ない情報を、祥太に自白させると計画を語った。
ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』最終回のあらすじ(ネタバレ)後編
直接対決
こうして、テレビ局で慶介と祥太、百々瀬を含む取材が始まった。その様子を自宅PCで大地も見守る。
『ではまず、中村さんから』と百々瀬が言い、慶介が恭子の証言VTRを再生。若い大学生ぐらいの男が、当時何度も保育園前で目撃されていたことを、恭子は証言していた。『けれどあんたは父親を頼り、事件直後、姿をくらませた』と慶介が迫ると、アメリカで弁護資格を取ろうと渡米しただけで、そもそもやっていたらこのような場には出てこないと祥太は反論した。
小河原家。雪子は、祥太が若葉をそそのかす内容のメールを見たと若葉に明かす。『私が勝手にやったの・・・』兄をかばう若葉のことを雪子は抱きしめる。
再び、テレビ局。あの日はずっと家にいたと語る祥太。あの日、ビルに来ていた真犯人が、なんらかの手段で志穂と出会い、騒がれたので、志穂をハンカチで窒息させ、殺害したと慶介は語り始める。その後、事務所の入り口に防犯カメラがあったことに気づいた真犯人。真犯人はSDカードを取り出し、トイレに流した。『当時の事務員が証言している』慶介はトイレに浮いているSDカードを見たという事務員・城戸の証言を再生した。
その後、真犯人は法律事務所の駐車スペースに停めてあった車で、工場跡に移動。志穂の遺体と、恭子が志穂に貸していたハンカチを捨てた。『それが真犯人・・・あんたがやった犯行の全貌だ!』と慶介が迫る。『これに対して、反論は?』と百々瀬が祥太に尋ねる。
今の内容で証明されたのは、車が停められていたこと、SDカードがトイレに流されていたという2点だけだという祥太。『志穂ちゃんなんて子は知らない』という祥太に、『ふーん、冷たいな?』と慶介は志穂が折り紙の裏に書いた祥太と志穂の似顔絵を突きつけた。しかし、祥太は他の祥太だと反論した。
『君、大丈夫?脅し回ってたそうだね?』と言う祥太は、慶介の行動が常軌を逸していると非難。『なんで君のお母さんは自殺した?犯人だからだろ?』恭子が自殺したことが、何よりの証拠だという祥太。『それとも、お母さん、誰かに言われたのかな?いっそ死ねば?って。息子さん、同情されるんじゃないかって』と祥太は続ける。
『現実見るのは、お前だろ?』慶介は証拠品のハンカチから出たDNA鑑定結果を差し出した。再鑑定した結果、ハンカチから、恭子と志穂の他、男のDNAが出たことを慶介は説明。検査を依頼しているため、結果が出るのはもうすぐだと言う慶介。『出ないよ』という祥太。
祥太は恭子が志穂を工場跡に遺棄した際、ハンカチを落とし、帰り際に気づいたと語る。『ハンカチは外に!』と声を荒げる祥太に、『なんでハンカチが落ちてたのが、外だって知ってる?』と慶介がかぶせる。『ニュースで見たんで』と答える祥太。『これは公表していない』と慶介。『そもそもうちでは遺留品としか報じてない』と百々瀬も言う。
『教えてくれよ、弁護士先生。こういうのは秘密の暴露って言うんだよね?犯人しか知り得ない事実の自白。あのとき、母が見た真犯人・・・小河原祥太!!お前だ!!』慶介が突きつけた。
あの日、ずっと家にいたと罪を認めない祥太。そこに雪子が駆けつけ、『お兄ちゃん、もうやめて!』という。あの日、ずっと祥太が家にいたと証言した若葉。しかし、真相は若葉は家で寝ていて、目覚めたときに祥太が家にいたというだけであったことを、若葉は雪子に明かしたのだ。
崩れ落ちた祥太に、高田が近づき、『殺人の疑いで逮捕する』と手錠をかけた。祥太が連行された後、百々瀬は慶介に『おめでとう』と声をかける。『真犯人は見つけた。あんたはどうする?』と百々瀬に尋ねる慶介。
百々瀬のけじめ
慶介は12年前にスタッフが一方的に恭子を追い詰めたことから、謝罪をしろと迫った。その当時あった事実を報じたまでだと反論する百々瀬。『そうやってなかったことにするんだな』何を報じ、何を黙っているのか、そういう特別な力があると信じ込んでいる百々瀬たち。しかし、その背後には傷つけられた人たちがいることを忘れるなという慶介。百々瀬は自分たちの背後には、そういう情報を欲しがっている世間の風潮があると主張。『何か伝えることで、人の心を動かす。そういうのが本当の仕事だろう?!今のままで本当に胸張れるのかよ!使命を果たせ、ミスターメディア!』と慶介は涙ながらに訴え、去って行った。
『僕達は12年前、インタビューをカットして、自殺に追い込んだんですよ!?』ディレクター・小池悠人(林遣都)が言い始めた。『嫌なら辞めろ』と百々瀬が言い、小池は辞めると去っていく。
慶介と祥太のインタビュー映像の放送の日。放送がスタートし、慶介と大地、小河原一家、高田、小池もテレビの前でその行方を見守っていた。
『そこで我々は・・・私はこの事件をとおして、あるきっかけを思い出しました』突然、百々瀬が番組予定内容とは違う発言を始めた。『みなさんの期待に応えたかった私は、いつしか事実を曲解するようになりました』と百々瀬は言い、12年前事件を過剰に報じたことで、恭子を自殺に追い込んでしまったことを告白。『改めて、早川恭子さんとそのご家族に哀悼の意を表します。大変・・・申し訳ございませんでした』百々瀬は謝罪した。
『井出さん、局長から連絡が!』という真崎に、井出は『切れ』と命じた。
百々瀬の謝罪を見届けた慶介は立ち上がり、携帯の恭子とのツーショット画像に話しかける。『終わったよ・・・』
百々瀬が妻の病室を訪れた。この日も、妻は無表情にクロワードパズルに没頭している。そばに座った百々瀬の顔を凝視する妻。妻は百々瀬の手をそっと握り、微笑んだ。百々瀬も妻の手を握り返し、涙を浮かべながら微笑んだのだった。
新しい未来
志穂の墓参りに訪れた高田と慶介。『ごめんなさい。真実を教えてくれてありがとう』志穂の母親は慶介に謝罪するとともに、高田に感謝の意を述べた。慶介は花を手にした雪子が帰ってく様子に気づき、声をかける。
『家族は?どうしてる?』と尋ねる慶介に、マスコミが殺到したため、家を引っ越すことになり、達也も自分も仕事を辞めたことを明かす雪子。『あなたはどうするの?』『さあ?』と答える慶介。
『いろんなものを失わせて、どうお詫びすれば・・・』と謝罪する雪子に、慶介は『もし何もなかったら、普通に出会えたかな?』と言う。『どこにいても願ってる。元気で。どうか、幸せに』と慶介が言い、『あなたも』と雪子が答えた。慶介は『じゃあここで』と去って行った。
引っ越し準備を進める小河原家。祥太がやったことは、『背負っていくしかない』という達也に、『今まで心配かけてごめんなさい。これからは私が守っていくから』と若葉が言い、両親は笑顔を見せる。
ザ・プレミアワイドは解散することに決定。百々瀬はテレビ局を辞めた。警察学校の部長に左遷された高田がジムを訪れると、百々瀬の姿が・・・『なんで辞めるんですか?』と尋ねた高田に、百々瀬は『戻るとき、騒がれるために』と答え、笑う。
『これ、希望ですか?』とある美術館に勤務する雪子に、1人の男性が話しかけた。『あなたは・・・』振り返った雪子は、そこに慶介の姿があることに気づき、驚きの表情を見せる。『早川慶介です』と男性は自己紹介し、微笑んだ。
ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』最終回の感想
ドラマ『FINAL CUT(ファイナルカット)』最終回が終了しました。12年前の無認可保育園女児殺害事件の真犯人・祥太が逮捕され、それぞれがそれぞれのけじめをきっちりつけ、前を向いて歩き出した最終回となりました。
最終回にて、初登場した祥太役を誰が演じることになるのか?気になっていた視聴者の方も多かったと推測されますが、最終回にて真犯人・祥太役を演じたのは、山崎育三郎さんでした。犯人逮捕の知らせを受け、すぐ帰国してしまう浅はかな設定には思わず『?』でしたが、最終的に演技派の山崎育三郎さんがキーとなる祥太を演じることで、最終回の見どころとなる慶介との一騎打ちが見応えのあるものとなり、気持ち良く物語を締めてくれた気がします。
また、真犯人の逮捕や恭子を自殺に追い込んだ報道を謝罪した百々瀬が描かれるだけではなく、アルツハイマーの妻に一瞬戻った理性が百々瀬の正しい行動を認めるような描写があったり、ザ・プレミアワイドのスタッフがそれぞれ本当意味で報道の仕事に向き合ったり、慶介と雪子が出会いからもう一度やり直す様子が描かれるなど、復讐が復讐にとどまらず、そこから前向きな何かがそれぞれに芽生えている結末が良かったですね。
すべてが丸く収まる結末には、どこか不満が残ったりすることもあるのですが、ドラマ『FINAL CUT』最終回は清々しさしかない結末となりました。
ドラマ『FINAL CUT』、時間を忘れ夢中で観てしまう、とても面白いドラマでした。
亀梨君の熱演は素晴らしかった!
真犯人が逮捕され、百瀬の謝罪して、納得いくドラマでした