役所広司さん主演ドラマ『陸王』第9話ラストまでのネタバレあらすじと感想をまとめてみました。
アメリカを拠点とする大手アウトドア用品メーカー・フェリックスの御園社長(松岡修造)に買収の話を提案されたこはぜ屋の宮沢紘一(役所広司)。陸王の開発資金としてすぐに3億円の出資が可能で、社員や家族の生活も守ることができ、なおかつこはぜ屋の暖簾さえもそのままでいいという夢のような提案です。
資金繰りが行き詰まり、社員や家族、暖簾を守るために陸王を諦めようとしている宮沢にとっては、断る必要がない最高の提案ですが・・・御園社長の本性、目的が気になります。
以下、ドラマ『陸王』第9話ラストまでのネタバレあらすじと感想をまとめています。ネタバレしますので、ドラマ『陸王』第9話がまだ・・・という方はご注意ください。
ドラマ『陸王』第9話までの簡単なあらすじ(ネタバレ)
転職した坂本太郎(風間俊介)に出資先の相談を依頼したこはぜ屋の宮沢紘一(役所広司)は、会社を売らないか?という提案を受けました。100年続いたこはぜ屋の暖簾を売るわけにはいかないと宮沢は激怒。いままで一緒におっていた陸王開発という夢を追い続けることが困難になったことで、仲間や家族との結束が徐々にバラバラになっていきます。
そんななか、行田市市民駅伝に開発チームのメンバーで参加することになります。1人1人タスキをつなぎ、ゴールした宮沢たち。宮沢はやはり陸王をこのまま諦めることはできないという結論に達し、買収を提案している先のフェッリクスの御園社長(松岡修造)に会うことに決めました。
御園の目的は、シルクレイの使用権でした。そのためならば、陸王開発への資金として3億円の準備があるほか、フェリックスの製品の縫製をこはぜ屋に依頼すること、こはぜ屋の暖簾さえそのままでいいと御園は言います。宮沢は降ってわいた夢のような話に、『前向きに検討する』と御園に伝えたのでした。
一方、ダイワ食品陸上部の茂木裕人(竹内涼真)は、来る豊橋国際マラソンへの出場をかけ、市販のシューズで1万メートル走に挑戦しますが、良い結果が出せません。陸上部監督・城戸明宏(音塚琢真)はそんなシューズでフルマラソンを完走することは無理だと茂木に告げたのでした。
切羽詰まった茂木に忍び寄ったのが、アトランティスの支社営業部長・小原賢治(ピエール瀧)と営業担当・佐山淳司(小籔千豊)。小原は茂木仕様のRⅡと契約してくれるのならば、来季からの縮小が検討されているダイワ食品陸上部へ資金的な援助も惜しまないというのです。激しく心揺れる茂木なのでした。
さらに詳しいドラマ『陸王』第9話までのネタバレあらすじが知りたい方はこちら
ドラマ『陸王』第9話の視聴率
ドラマ『陸王』第8話の視聴率は、第7話を2.8%上回り、17.5%という結果になりました。最終回に向け、一気に視聴率が上がってきましたね。
第1話 | 第2話 | 第3話 | 第4話 |
14.7% | 14.0%(↓0.7%) | 15.0%(↑1.0%) | 14.5%(↓0.5%) |
第5話 | 第6話 | 第7話 | 第8話 |
16.8%(↑2.3%) | 16.4%(↓0.4%) | 14.7%(↓1.7%) | 17.5%(↑2.8%) |
ドラマ『陸王』第9話の視聴率は好調をキープし、引き続き17%代と予想します。実際のドラマ『陸王』第9話の視聴率は発表され次第、追記したいと思います。
※ドラマ『陸王』第9話の視聴率は17.5%でした
それでは、ドラマ『陸王』第9話ラストまでのネタバレあらすじ、スタートです!
ドラマ『陸王』第9話のあらすじ(ネタバレ)前編
内部分裂
フェッリクスとの間に買収の話が持ち上がっていることが、こはぜ屋の社員たちに漏れてしまった。『こはぜ屋を売るってどういうこと?!』宮沢紘一(役所広司)は社員たちに詰め寄られる。
『そんな話は信用しないほうがいい』埼玉中央銀行行田支店の企業融資担当・大橋洪(馬場徹)が現れ、言う。一旦子会社になってしまえば、相手のいいなりになってしまうという大橋。『会社がほかの人のものになってしまうんだぞ?本当にいいのか?』大地(山崎賢人)も言う。『私は反対だよ。私は今のこはぜ屋が好きなんだよ』という縫製科リーダー・正岡あけみ(阿川佐知子)。もともとこはぜ屋を救うために始めた陸王の開発事業が、こはぜ屋を売るという結末になってしまえば本末転倒だという意見が出る。
『私は会社を売ることに賛成することは絶対にない。絶対にない』あけみが強い口調で宮沢に伝え、それに同調するようにほかの社員たちも話し合いの場から出て行ってしまった。
茂木裕人(竹内涼真)はシューフィッター・村野尊彦(市川右團次)にアトランティスのRⅡを履こうと思っていることを相談。村野はRⅡをまじまじと見る。『このRⅡを履け』村野は予想外に賛成した。それだけ、アトランティスが茂木だけのために用意したRⅡの完成度は高かったのだ。
陸上競技場を訪れたアトランティスの支社営業部長・小原賢治(ピエール瀧)と営業担当・佐山淳司(小籔千豊)。茂木はRⅡの仕上がりが素晴らしいことを告げる。村野は陸王がない今、これが最善の選択肢であると信じていた。
宮沢が和解のために、縫製科メンバーを飲みに誘った。しかし、会社を売るというような裏切り者とは酒が飲めないと西井冨久子(正司照枝)が声を上げた。宮沢が意見を変えるまで、縫製科メンバーは残業を一切しないとストライキを始める。
宮沢は現状を飯山晴之(寺尾聡)に相談した。『あんたみんなの前で、御園社長が信頼できる男だって、胸を張って言えるのか?』という飯山。宮沢は何も言えなかった。
帰宅した宮沢に御園社長から電話がかかってきた。『その後、決心はされましたか?』宮沢はもう一度会って話がしたいと申し出た。
『どうしたの?!52足も足りないよ?!』足袋の生産数を確認した係長・安田利充(内村遥)は驚きの声を上げる。明らかにモチベーションが下がっている縫製科のメンバー。このままでは今月の給料が払えなくなると専務取締役、経理担当・富島玄三(志賀廣太郎)も頭を悩ませていた。
アトランティスにてライバルの毛塚直之(佐野岳)に鉢合わせした茂木。茂木は『嬉しいな、またRⅡ履いてくれて。これで言い訳できないだろう?』と毛塚に言われてしまう。
その頃。宮沢と御園はとある湖畔に釣りに来ていた。大小の違いはあれど、同じ経営者という立場から、話が盛り上がり、『私なんかは・・・』と宮沢は御園と自分を比較して謙遜。すると御園は『私は何度も挫折してきた人間なんですよ?』と語り始めた。
若い頃、当時勤めていた会社を退社し、妻とバッグメーカーを立ち上げたという御園。しかし、妻のデザインはあまり受けず、新しいデザインを求めて転々としているうち、妻はハリケーンに巻き込まれ、亡くなってしまった。『私はすべて失った・・・』うつむく御園。
夢を諦め、帰国しようと考えていた時、ベンチャーキャピタルの担当者から再チャレンジの話があり、そこで立ち上げたのがフェリックスだった。『絶望を知っていることが、私の強みなんです。フェリックスは妻の命を奪ったハリケーンの名前なんです』御園は続ける。怒りを駆り立てるその名前は、壁にぶつかった時、御園の原動力になってきた。宮沢はただただ感心し、『あなたは・・・すごい人ですね』と漏らす。
陸上部監督・城戸明宏(音塚琢真)に食らいつき、豊橋国際マラソンへの出場をかけ、東日本チャンピオンズカップに出場した茂木。茂木はRⅡを履き、快走。茂木は毛塚を超える新記録を叩き出し、優勝した。
走り続けるこはぜ屋と茂木
こはぜ屋に戻った宮沢は、さっき聞いた御園の話をあけみに話して聞かせた。『御園社長もいろいろあったんだね・・・でもこはぜ屋を売ることは反対だよ』あけみは意見を変えない。大手ファッションブランドに挑戦してみたいという理由から、若い頃、一度こはぜ屋をやめたことがあると語り始めたあけみ。しかし、新しい会社で求められたのは、技術ではなく、いかに効率的に物を作るか?ということだった。
すっかり疲弊したあけみに、声をかけてくれたのは先代社長だった。あけみは、こはぜ屋が若い頃勤めた大企業のように変わってしまうことを恐れていたのだ。
『たとえ家が変わっても、そこに住む家族が一緒なら、変わらないんじゃないか?』宮沢は語りかける。『たとえ経営者が変わったって、みんながいればこはぜ屋は生き続けるよ!そうだろう!?』心から訴えかける宮沢は思わず涙。聞いていたあけみも号泣した。
夜、1人ランニングから戻った宮沢は、こはぜ屋の前で立ち止まり、こはぜ屋の看板を見つめた。これまで、社員たちと一丸となって走り続けてきた日々が宮沢の脳裏に蘇る。
宮沢はその場で坂本太郎(風間俊介)に電話した。『フェリックスに会社を売る話、・・・正式にお願いしたい』『これでまた陸王を作れますね?』という坂本。『ありがとう』と電話を切った宮沢は流れ落ちる汗と、こみ上げる涙を同時にタオルで拭った。
料亭にて、小原と酒を酌み交わす御園。御園と小原は古い顔見知りだった。『単刀直入に言いましょう。こはぜ屋の買収話を進めているそうですね?』という小原。『競合するアトランティスさんとしては、手を引けと?』と御園が尋ねると、小原は『うちと取引をしませんか?』と言う。『シルクレイをうちのRⅡに使わせてもらいたい』陸王と比較した時、どちらが利益を生むかは一目瞭然だという小原。御園は『確かにそうですね?』と怪しげに笑った。
茂木の活躍を知った宮沢たち。素直に茂木の活躍を喜ぶ宮沢。一方、安田や富島はRⅡを履き、結果を出した茂木が今後陸王を履いてくれることはないだろうと考えていた。しかし、大地は未だに陸王のアッパー素材のメーカー探しに奔走していたのだった。
監督・城戸に豊橋国際マラソンへの出場を止められた茂木。『何でなんですか?!』そこに小原と佐山が入ってくる。佐山が差し出したのは、アトランティスで測定したデータをもとに算出した茂木がフルマラソンを走った場合のタイムだった。『アトランティスのシューズを履いて、無様な真似は許されない』と小原は言い切る。そこに毛塚が茂木の出した新記録を早速更新したというニュースが舞い込んできた。
こはぜ屋でもこの一報を受け、茂木のためになんとか陸王を提供したいという気持ちが宮沢たちに生まれる。こはぜ屋には、茂木モデルのソールがたったひとつだけ残っていた。
次ページのドラマ『陸王』第9話のネタバレあらすじ後編に続きます。
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