ドラマ『カルテット』最終回ラストまでのあらすじ(ネタバレ)と感想をまとめています。
早乙女真紀の戸籍を買い、本名・山本あきこの人生を終わらせ別人として生きていた真紀(松たか子)。その背後には、母親の事故死や義父からの虐待などの真紀の悲しい少女期の秘密がありました。
かつて真紀が虐待を受けていた義父が、真紀失踪直後に亡くなっていることから、義父殺害の容疑がかかっている真紀は、警察に任意同行を求められ、カルテットから去って行きました。『ちょっとお手洗いに行ってきます』と真紀が楽屋を出て行った日から1年後・・・カルテットは解散し、残された3人は別々の人生を歩み始めていました。そんななか起こる『まさか』とは?!
以下ネタバレしますのでドラマ『カルテット』最終回がまだ・・・という方はご注意ください!
ドラマ『カルテット』最終回までの簡単なあらすじ
真紀の本名は山本あきこ。走ってきた自転車と衝突するという事故で母親を失った真紀。その後、真紀は義父から育てられましたが、義父から真紀には虐待がありました。それでも、義父が真紀を育て続けたのには、加害者家族から12年間にわたってもらい続けていた賠償金が目的だったのではという推測もあります。
真紀と義父が加害者家族から受け取った賠償金の総額は2億円にものぼり、そのことが原因で加害者である少年の家族は離散。真紀は賠償金でバイオリンを習い、日々義父から暴力を受けながら、近所の空き地で星空を見上げ、『ここではないどこかに行きたい』と願い続けていたのです。
やがて大きくなった真紀は『早乙女真紀』の戸籍を買い、失踪。早乙女真紀として新しい人生を送り、軽井沢にたどり着き、『死ぬなら今』というくらいの幸せを見つけ出します。しかし、その幸せは長くは続かず、富山県警の大菅(大倉孝二)が軽井沢に真紀を訪ねてきます。真紀の失踪と時期を同じくして亡くなっている義父殺害の容疑が真紀にかかっていたのです。
真紀はカルテットメンバーに全てを語り、警察に出頭していきました。残されたメンバーの決断、そして最後に起こる『まさか』とは・・・?!
ドラマ『カルテット』第1話〜第9話のさらに詳しいネタバレあらすじが知りたい方はこちら
ドラマ『カルテット』最終回のあらすじ(ネタバレ)前編
夏。とあるアパートの一室。真紀(松たか子)と1人の男性が、真紀のこれからについて話し合っている。『執行猶予ついたんだしやってもいいんですよ?』音楽活動の再開を勧める男性。『私が弾く音楽はもう灰色になると思うんです。だからあのなかに戻っちゃいけないなって。それくらいね、楽しい時間だったんです』
別府司(松田龍平)がゲストでバイオリンを演奏する大橋エマを別荘に連れてきた。肉の日に合わせて、豚・牛・鶏の着ぐるみを着て演奏することを知ると、エマは怒り出した。『こんな低レベルの仕事だと思わなかったです。みなさん椅子取りゲームで負けたのに座ってるふりしてるだけですよね?』結局、エマは怒って帰ってしまった。
真紀の裁判が終わり、これでカルテットが再開すると期待したのが夏の話。真紀が戻ってくることはなくカルテットは再開しないまま、2度目の冬を迎えた。すずめ(満島ひかり)、家森(高橋一生)は働いており、自分が1人取り残されている気がしている別府だった。
免許証などの不正取得で起訴された真紀。真紀の一件は週刊誌で大きく報道され、真紀はテレビに顔が映る有名人になった。真紀の執行猶予が決定すると、カルテット・ドーナツホールのHPにはたくさんの罵詈雑言が届き、炎上。しかし、別府はそれでも裁判を終えた真紀が戻ってくることが嬉しかった。しかし、真紀は戻ってこなかった。
ライブレストラン・ノクターンは割烹ダイニング『のくた庵』となっていた。家盛はのくた庵で働いている。のくた庵で食事をとるすずめ、別府に記者が話しかけてくる。『父親への薬物混入云々って・・・』記者は今朝出た最新の記事を3人に提示。そこには『コロッケデート』と見出しが付き、真紀がコロッケ片手に楽しそうに男性と歩いている写真付きの記事が・・・
『解散しましょうか?僕たち解散しましょう』その夜、別府は真紀は帰ってこないのではなく、もうすでに新しい人生を歩いていることが分かったと解散を提案しだした。『すずめさんも家森さんも働いてるじゃないですか?僕も早く自分の中のキリギリス殺します』すでに真紀、家森、すずめはカルテットがなくても大丈夫で、自分1人が取り残されていることを思い悩んでいるらしい別府。
すずめが真紀のバイオリンを持ってきた。『このバイオリンはどうするんですか?待ってるねって約束したんです。解散するならこのバイオリン、真紀さんに返してからにしましょう』『真紀さん探そうか?』3人は週刊誌の写真とグーグルマップのストリートビューを照らし合わせ、だいたいの場所を探り出した。
(人殺しは出て行け)真紀のアパートのドアに心ない落書きがされる。家にいると、誰かが乱暴にドアを叩き、チャイムを連打する。そんななかで真紀は日常生活を送っていた。
洗濯物を取り込もうとベランダに出た真紀は、聞き覚えのある三重奏を耳にした。真紀は走り出した。
真紀が向かった先は公園。そこには踊る子供達やたくさんの人の手拍子の中、楽しそうに演奏する別府・すずめ・家森の姿があった。3人に気づかれ、逃げようと空いた真紀だったが、やがて手拍子を始めた。
夜になり、4人は再会した。『演奏イマイチだったな』という真紀に『あなたが弾いてみたら?』とすずめが近づき、手を取った。『真紀さん・・・元気?』すずめは真紀を抱きしめ、別府に車をまわしてくれるよう頼む。『真紀さん、連れて帰る』家森も真紀をすずめの上から抱きしめ、別府が『はい!』と嬉しそうに車を取りに行った。
真紀が別荘に戻ってきた。家森と別府がキッチンに立ち、チーズフォンデュを作った。『あれ、見ました。コロッケデート』あれは弁護士の先生に相談していただけだと真紀は説明。食事が終わり、4人で演奏することになった。
ノクターンが割烹料理店になっていること、家森が来週から板前修業を始めること、すずめも不動産会社で働いていることを真紀にそれぞれ報告。『別府さんは?』『会社辞めました。今は無職です』音楽教室の先生をしたいが今はまだ見つかっていないと別府は語った。『音楽を趣味にするタイミングが今来たんです』と切り出す家森。お互い仕事をし、休みの日に集まって演奏するのもいいじゃないかとすずめが笑う。真紀が突然立ち上がった。『コンサートしましょう!』
最終回に起こる『まさか』がTHE『まさか』過ぎる?!次ページのドラマ『カルテット』最終回のあらすじ(ネタバレ)後編で結末を迎えます!
死と乙女って、早乙女(さおとめ)の韻を踏んだシャレかと思ったのですが、違いますかね??
楽しかったさん、コメントありがとうございます。
なぜこの楽曲を1曲目に選んだのかというすずめの問いのシーン。
口紅を念入りに塗っている真紀の表情が、怖いというかなんというか、なんとも言い難い表情に感じました。
また、最終回の告知『まさか』と期待して観ていたなかで、やっぱり『まさか』といえばここしかないのかな、と。
真紀のダジャレだったら、それはそれでまさかですね(^^)
ありすちゃんの指輪は右手でしたので、彼女の人生はまだチョロイもんではないようです
指輪さん、コメントありがとうございます。
右手でしたね^^;本文訂正しました。
最終回の「まさか」は、三流カルテットのドーナツホールが大きなホールを満席にしてコンサートをやるというミラクルの実現、ということなのかなと、私は思いました。
あとはすべてがグレー、犯罪も恋も、食べていく目途もどうなったのかはっきりしない。
でも、人生椅子取りゲームみたいに白黒はっきりするものじゃなくて
半端仕事しながら飢え死にするまではバイトでつないで食べていく音楽家もあり、
(奏者 って表現してましたね。あまり耳なじみのない言葉)
買い手がつくまではとりあえず別荘に住むという選択肢もあり
人生ずっと執行猶予
そんな生き方もあっていいじゃないかというメッセージを受け取りました。
ああ、終わってしまって残念です~~~。
おかこさん、コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、グレーな生き方でも幸せを見つけることはできるし、それで良いのだということですね。
白黒つけない展開で、面白いってすごいなと改めて感じます。
本当に終わってしまって残念!
死と乙女
シューベルトの遺作と言われる作品ですが、劇作家アリエルドーフマンの戯曲「死と乙女」のストーリーでは、誘拐・監禁・拷問を受けた女性の復讐劇で、同タイトル、舞台映画化された内容にはシューベルトの死と乙女が重要なテーマ曲として使われていますね。間違ってたらごめんなさい。でもあまりにドンピシャな一致に間違いなく義父を殺したのだと私は思ってます。
死と乙女さん、コメントありがとうございます。
そうだったのですね!
あえてうやむやにしている結末だとは分かりながらも、とても気になっていたのでスッキリしました。