『塔の上のラプンツェル』の声優一覧や歌吹き替えが声優とは別人の理由などについてまとめてみました!
『塔の上のラプンツェル』は2011年日本公開のディズニーアニメーション映画です。『塔の上のラプンツェル』のオリジナルタイトルは『もつれた・絡まった』という意味の『Tangled』。
前作『プリンセスと魔法のキス』の興行収入が振るわず、その理由は『プリンセス』を前面に押し出したため、男性層の支持を得られなかったことにあると判断したディズニーは、もっと幅広い性別の人に見てもらえるようにと当初のタイトル『Rapunzel(ラプンツェル)』を『Tangled』変更したそうです。
ディズニーアニメ映画になくてはならないのが登場人物が歌う劇中歌ですが、『塔の上のラプンツェル』では声優と歌の吹き替えが別人となっているわりと珍しいケースに当てはまります。ディズニーアニメ映画の日本語吹き替え声優がキャスティングされる際の基準や、声優と歌吹き替えが別人でキャスティングされてしまう理由などについてもまとめてみました。
『塔の上のラプンツェル』の声優一覧まとめ
ラプンツェル
声優:中川翔子
中川翔子の他声優出演作品
劇場版ポケットモンスターシリーズ-ギザみみピチュー役・ケルディオ役・ラケル王子役、他多数
ドラゴンボールZ 復活の「F」(2015年) – 予言魚 役
トランスフォーマー/ロストエイジ(2014年) – テッサ・イェーガー役
幼少期のラプンツェル
声優:諸星すみれ
諸星すみれの他声優出演作品
アイカツ!(星宮いちご、フェレッ太)
サマーウォーズ(2009年、陣内真緒)
トイ・ストーリー3(2010年、ボニー・アンダーソン)
アナと雪の女王(2014年、アナ〈少女期〉)
歌唱シーンのラプンツェル
歌吹き替え:小此木麻里
小此木麻里の他声優出演作品
本作が初。舞台・テレビドラマなどで活躍。
フリン・ライダー
声優: 畠中洋
畠中洋の他声優出演作品
ライオン・キングシリーズ(プンバァ)
出典:http://ord.yahoo.co.jp
ゴーテル
声優:剣幸
剣幸の他声優出演作品
ある日、ラブソングを(1991年9月6日、NHK)梅村真実 役
元宝塚歌劇団月組トップスター。
スタビントン兄弟
声優:飯島肇
飯島肇の他声優出演作品
マッドマックス 怒りのデス・ロード(オーガニック・メカニック)
プリンセスと魔法のキス(ビューフォード・デューク)
アナと雪の女王(カイ)
ショーティー
声優:多田野曜平
多田野曜平の他声優出演作品
焼きたて!!ジャぱん(島田)
NARUTO -ナルト- 疾風伝(チュウシン)
おおかみこどもの雨と雪(校長)
スター・ウォーズ/フォースの覚醒(ヨーダ)
シュガー・ラッシュ(キャンディ大王/ターボ)
トイ・ストーリー3(エイリアン、ブックワーム、清掃員トニー、ゴミ収集車のカエル)
ビッグノーズ
声優:石原慎一
石原慎一の他声優出演作品
赤ずきんチャチャ(バリキマッス・ルー)
ビックリマン2000(刺客花瓶)
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(ドラキュラ)
ジャングル・ブック(キング・ルーイ)
ウルフ
声優: IKKAN
IKKANの他声優出演作品
ざわざわ森のがんこちゃん(NHK教育) – カッパのラッパー役
ニセものバズがやって来た(ディズニー映画) – コアラコプター役、ピザボット役
出典:NAVER
警護隊長
佐山陽規
佐山陽規の他声優出演作品
こちら葛飾区亀有公園前派出所 THE MOVIE(大原大次郎)
アリー my Love(ニューマン牧師)
『塔の上のラプンツェル』の声優はどう決まった?
毎作品ごとに大きな注目を集めるディズニーアニメ映画ですが、その声優キャスティングはどのように決まっているのでしょうか?
国内におけるディズニーアニメ映画過去最大のヒット作となった『アナと雪の女王』の日本語吹き替え担当者は、声優キャスティングについてこう語っていました。
担当者いわく、作品の制作が開始すると、本社からオーディションによって声優の承認が必要になるキャラクターの指示が送られてくるとのこと。日本側の審査で、ある程度絞った上で本社に音声を送り、承認をもらうことになる。そうしたキャスティングの過程で最も大事にしていることについて、担当者は『オリジナル版と変わらない日本語版を作るということですね』
出典:http://www.cinematoday.jp
通常、アニメ作品の声優はキャラクターのイメージに合ったキャストが選出され、アニメーション上のキャラクターに、声優がそれぞれ個性を出し、声の演技を付け加えていくという流れになるかと思いますが、オリジナル作品のあるディズニーアニメ映画では、声優がキャラクターに個性を加えていくというよりも、オリジナル作品のイメージを損なわない声優が求められるということになるようです。日本語吹き替え版の『塔の上のラプンツェル』のラプンツェルの声は、オリジナル版のラプンツェルの声に可能な限り似せてほしいという要望があるのです。
可能な限り、オリジナル版と変わらない日本語吹き替え版をつくるという点を大切にされているだけあり、ディズニーアニメ映画の声はどの作品も大きく雰囲気が変わる声優はキャスティングされておらず、聴き比べてみると見事に声のトーンや雰囲気が一致しているから驚きです。本記事末にオリジナル版の予告動画がありますので、ぜひ聴き比べてみてください!
ラプンツェルの声優と歌の吹き替え声優が別人なのはなぜ?OK出なかった可能性
ディズニーアニメ映画に欠かせないのが登場人物が歌う劇中歌です。本作『塔の上のラプンツェル』にも多彩な劇中歌が登場しますが、ラプンツェルの声優を務めている中川翔子さんは劇中歌を歌っていません。ラプンツェルの歌唱シーンは中川翔子さんとは別人の小此木麻里さんが吹き替えています。
前述の本社のオーディションにはセリフだけではなく、もちろん歌唱のオーデションもあるとのこと。おそらくラプンツェルの声優にキャスティングされた中川翔子さんの歌唱も本社に送られたことと思われます。しかし、実際の歌唱シーンは中川翔子さんではなく、小此木麻里さんが歌うことになったということは、おそらく本社で中川翔子さんの歌唱にOKが出なかったと考えるのが自然ですね。
中川翔子さんに歌唱力がないということはありませんが、ラプンツェルの歌唱を吹き替えた小此木麻里さんをはじめ他の声優陣は、フリン、ゴーテルの声優共に宝塚やミュージカルや舞台で活躍されている方たちばかりです。ディズニー本社がラプンツェルの歌唱に求めたのはミュージカルや舞台経験者の歌唱だったということなのかもしれませんね。
とはいっても、中川翔子さんのセリフの声と小此木麻里さんの歌声は非常に似ていて、中川翔子さんが歌っているという認識の方も多いでしょう。そのあたりは『一致性』に深くこだわるディズニーアニメ映画ならではのものですね!
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