映画『ソロモンの偽証』前編・後編のネタバレと
映画タイトル『ソロモンの偽証』に隠された意味や犯人についてまとめてみました!
宮部みゆき氏著『ソロモンの偽証』の3部作を前編・後編の2部作にまとめたのが、
映画『ソロモンの偽証』です。
ある冬の日、男子生徒の転落死がきっかけとなり、
自殺とも思われた男子生徒の死が
他殺であった可能性を示唆する告発状をめぐる人間模様が前編で、
男子生徒の死の真相に迫る校内裁判が後編で描かれます。
映画タイトル『ソロモンの偽証』の意味、
偽証を行った者が男子生徒を殺した犯人なのか?
映画『ソロモンの偽証』前編・後編の犯人を含むネタバレを簡単にまとめるとともに、
映画版にはなかった登場人物の意外な未来についてもご紹介します。
また、映画の『ソロモンの偽証』の評価に
駄作評が多く見られる理由について考察してみました。
※映画『ソロモンの偽証』前編・後編の犯人や結末までをネタバレしています
原作小説『ソロモンの偽証』のネタバレにもつながりますので、
映画・原作小説『ソロモンの偽証』がまだの方はご注意ください!
目次
映画『ソロモンの偽証』の意味 真実を偽った犯人は誰か?
映画『ソロモンの偽証』の原作者である作家の宮部みゆき氏は
タイトル『ソロモンの偽証』について、こう語っています。
敢えて説明してしまうなら、そうですね、最も知恵あるものが嘘をついている。
最も権力を持つものが嘘をついている。
この場合は学校組織とか、社会がと言ってもいいかもしれません。
あるいは、最も正しいことをしようとするものが嘘をついている、ということでしょう。
引用:新庁舎HP『ソロモンの偽証』宮部みゆきインタビュー
ソロモン王というのは、神託を受けて人を裁くことを許された人物、
つまり誰もが信じて疑わず、なおかつその信頼に値するような人格者を意味しています。
映画『ソロモンの偽証』で中心となるのが柏木卓也の転落死です。
映画『ソロモンの偽証』前編では、
自殺あるいは事故死として穏便に済まそうという学校側や
我が子が巻き込まれてしまうのではと心配する保護者側の
真相を明らかにしたくない、つまり偽証しようとする姿が描かれます。
確かに作者自身もソロモンが『学校組織・社会』でもあるとしていますが、
最も正しいことをしようとするものが嘘をついているとは意味深ですね。
言い換えれば、映画タイトル『ソロモンの偽証』のソロモンに
犯人、真相とつながる意味が隠されているということになりますね。
果たして嘘をついている
もっとも正しいことをしようとするものとは誰なのでしょうか?
柏木拓也の死について嘘をついている者が
柏木拓也を殺した真犯人なのでしょうか?
早速ネタバレしていきます!
映画『ソロモンの偽証』後編ネタバレ〜ソロモンの意味は大出俊次!?〜
大出俊次の偽証
世の中がクリスマスムード一色のあるクリスマスの朝。
校内で1人の男子生徒が転落死している状態で発見されるという
ショッキングな事件が起こります。
転落死したのは2年A組の柏木卓也。
当時は柏木卓也の自殺と思われていたのですが・・・
そんななか中学校に突然、告発状が届きます。
その告発状には、大出俊次をはじめとする
不良グループの少年たちが柏木卓也を殺害したと記されており、
同じ内容の別の告発状がマスコミにとある経路で流出。
社会によって、大出俊次は瞬く間に『殺人者』の烙印を押されてしまったのでした。
実は、大出俊次は学校内でも問題視されている不良グループのリーダー格の少年で
女子生徒にまで肉体的暴力を振るうなど、
その手口は卑劣極まりないものでした。
卑劣ないじめを陰で行っていたという意味では
そのことが大出俊次の偽証に当たるのかもしれません。
しかし、大出俊次は柏木卓也を殺した犯人ではありませんでした。
大出俊次を犯人とした告発状は大出俊次に恨みを持つ
ある人物によって作られた虚偽の告発状だったのです。
それでは、その虚偽の告発状を作った犯人が『ソロモン』の意味なのでしょうか?
映画『ソロモンの偽証』後編ネタバレ〜ソロモンの意味は三宅樹里!?〜
三宅樹里の偽証
三宅樹里は2年A組、転落死した柏木卓也と同じクラスの少女。
思春期になって出来始めた顔のニキビをひどく気にしています。
三宅樹里はそのニキビをきっかけとして
大出俊次をはじめとする不良グループからいじめを受けていました。
そのいじめは顔を足で踏まれるなど、凄惨ないじめだったのです・・・
『いじめ撲滅!』を訴える学級委員の藤野涼子に
大出らからいじめをうけている現場を目撃されますが、
恐怖から何も言うことのできなかった藤野涼子にも恨みを持つように・・・
そんななか、クラスメイトの柏木卓也が謎の転落死を遂げ、
自殺と片付けようとする学校側の意思とは反対に
生徒間では柏木卓也の死について様々な憶測が飛び交っていました。
そこで三宅樹里が思いついたのが、大出俊次への復讐です。
友人の浅井松子とともに虚偽の告発状を作成し、
学校を、社会を、とんでもない騒動に巻き込んだのは彼女だったのです・・・
しかし、三宅樹里が虚偽の告発状を作成した理由はあくまでもいじめの復讐。
偽証は行いましたが、
三宅樹里は柏木卓也の死については何も知りませんでした。
映画『ソロモンの偽証』の『ソロモン』の意味は
誰もが信頼している正しいことを行おうとする人物でしたね。
そうなると残るはあの人物しかいませんね!
映画『ソロモンの偽証』前編・後編の犯人ネタバレ、
次ページで結末を迎えます!
日テレでの放映後WOWOWでノーカット版が放映されて、改めて鑑賞して適当なサイトを探して読みました。
誤変換のようです。
ソロモンの偽証
柏木卓也の死が多くの観覧者の同情が集まってしますと、
>しまうと
卑劣ないじめを影で行っていたという意味では
>陰
利発な神原和彦は今回友人の死の真相をめぐる構内裁判にて、
>校内
ご指摘いただきありがとうございました。修正いたしました。