「わたしを離さないで」のネタバレを結末までまとめてみました!
綾瀬はるかさん主演の新ドラマ「わたしを離さないで」の原作は
カズオ・イシグロ氏著の小説「Never let me go〜私を離さないで〜」。
2008年に出版された小説「わたしを離さないで」は世界中でベストセラーとなり、
カズオ・イシグロ氏は本作品で英国の作家ベスト20にランキング入り、
2010年には映画化もされました。
「わたしを離さないで」のテーマは命、そして生きることと重く、
原作小説「わたしを離さないで」の結末は一見絶望的なもの。
そのあまりにも救いがない結末に、
「どう解釈したらいいのか・・・」
「何が言いたかったんだろう」と結末の解釈に戸惑う声も・・・
ドラマ化される「わたしを離さないで」の原作を結末までネタバレしていくとともに、
多くの戸惑いがあった結末の解釈、著者の意図などについてまとめてみました!
※原作小説「わたしを離さないで」の結末までを完全にネタバレしています。
ドラマ「わたしを離さないで」の結末のネタバレにつながる可能性がありますので、
ご注意くださいね!
原作小説「わたしを離さないで」ネタバレ結末まで〜陽光学園に隠された真の目的〜
※ドラマ「わたしを離さないで」の設定に置き換えて表記しています。
原作小説の設定は()内をご参照ください
出典:「私を離さないで」HP
人里離れた山奥にひっそりと佇む陽光学園(原作:ヘールシャルム)。
この世間から完全に隔離された施設で
複数の幼い子供達が寝食を共に生活している。
ここでの生活は非常に特殊で、授業の大半を占めるのは美術。
生徒たちは絵を描いたり、オブジェを制作したりなど
自由に様々な課題に取り組んでいる。
また定期的に医師が学園に訪れ、
子供たちは入念過ぎるとも思える健康診断を受けることになっているのだった。
そして特筆すべきが
子供たちに外部へ出ることが全く許されていない点。
学園の周囲に設定してある境界線を越えることはタブーで、
そのルールを侵そうとしたある生徒は死後無残な姿で晒され、
またある生徒は学園に戻るも再び入ることは許されずそのまま餓死したという。
ここ陽光学園には子供たちには決して明かされることのないある目的があった。
それは、臓器提供・・・
学園に集めらた子供たちは全員
臓器提供のためだけに生み出されたクローン人間だったのだ。
外部にはその元となった子供が存在しており、
クローンであるため、戸籍などがなく外部で生活していくことは非常に難しい。
ドナーとして適齢期になるまでの言わば飼育のための施設が
この陽光学園だったのだ。
美術をメインに取り入れているのも、
クローンに心があるか?という点を探る目的があってのこと。
「課せられた使命がある選ばれた人間である」という学園長の言葉の真の意味が
子供たちに知らされることはなく、
子供たちはただただ自分たちの境遇を受け入れながら陽光学園にて生活しているのだった。
原作小説「わたしを離さないで」ネタバレ結末まで〜陽光学園から外へ〜
陽光学園で生活する保科恭子(原作:キャシー)は
繊細で心優しい少女。
何かを強く主張することが苦手な恭子と対照的に
自己顕示欲が強く自分が1番にならないと気が済まない性格なのが
酒井美和(原作:ルース)だった。
クラスメイトの土井友彦(原作:トミー)は明るくマイペースな性格だったが、
癇癪持ちの一面があり、
ある日描いた絵をからかわれたことがきっかけで
クラスメイトのいじめの対象となってしまった。
そんな友彦に変わらず優しく接していたのが恭子で、
そんな恭子に友彦も心を開き、
2人の仲は徐々に特別なものへなっていった。
そんななか、それまで友彦に対し冷たく当たっていた美和が
突然友彦に近づき始める。
恭子と友彦の仲を嫉妬してのことだった。
やがて、美和は友彦と特別な関係になり、
恭子は傷つきながらも2人をただ見守るしかなかったのだった・・・
そして、月日が経ち、
恭子たちが陽光学園から旅立つ日が訪れる。
ドナーとして適齢期を迎えた恭子たちは陽光学園から
新たな場所(原作:コテージ)に移り、そこで新たな生活を始めるのだ。
しかし、それはあくまでもドナーとして必要になるときをただ待つしかない生活だった・・・
恭子たちは自分たちが陽光学園に居た意味と、
自分たちに課せられた逃げられない運命を知る。
原作小説「わたしを離さないで」ネタバレ結末まで、
次ページに続きます!
こんにちは。
いつも楽しく読ませて頂いています。
しつこいようですが、誤字の編集をお願いします。
「クラスメイトのいじめの対照となってしまった。」の部分、
対照では無く対象だと思います。
よろしくお願いします。
ゆうなさん
いつもありがとうございます!
ゆうなさんにご指摘いただかなくて済むよう、
気をつけて誤字脱字チェックしてはいるのですが、
やはり1人では見落としがちですね・・・
早速訂正させていただきました。
ありがとうございました!