エアカナダ飛行機1万メートルで燃料切れの真相!143便伝説の着陸方法ギムリーグライダーとは

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今からおよそ30年前に実際起こった

燃料切れが原因の飛行機事故にスポットを当ててみたいと思います。

 

モントリオール国際空港からエドモントン国際空港へ

およそ3500㎞ほどのフライト中だったエアカナダ143便。

 

エアカナダ143便は高度1万メートルで完全な燃料切れを起こし、

全エンジンが停止するというあり得ない事態に陥っていました。

 

この前代未聞の燃料切れによる飛行機事故の原因は

同じくあり得ない単純ミスでした。

 

エアカナダ143便の燃料切れに陥った信じられない理由と、

全エンジン停止からの死傷者0の伝説の着陸方法や

この飛行機事故にまつわるエピソードなどをご紹介します。
 
 


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飛行機事故の原因は燃料切れ…燃料不足のまま飛び立ったエアカナダ143便

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画像:Wikipedia 実際の事故機

1983年7月23日、

エアカナダ143便はモントリオール国際空港を飛び立ちました。

 

そのフライトプランは途中オタワ国際空港を経由して、

エドモントン国際空港まで、およそ3500㎞ほどのものでした。

 

当時最新鋭のシステムを搭載していたボーイング767=200。

乗客乗員は合わせて69名。

 

機長であるボブ・ピアソン、副機長のマウリス・クィンタル、

6名の客室乗務員と61名の乗客を乗せ、

順調なフライトを続けていたのです。

 

しかし、このときこの飛行機は致命的な問題をすでに抱えていました。

 

それは、致命的な燃料不足。

 

エアカナダ143便が出発地であるモントリオール国際空港を飛び立ったとき、

エドモントン国際空港までのフライトに必要な燃料の

なんと半分程度の量の燃料しか給油されていなかったのです。

 

しかし、エアカナダ143便の燃料計は

エドモントン国際空港までの十分な燃料が補給されていることを示していました。

 

驚くことに、誰1人としてこの致命的な燃料不足という問題に気づいていなかったのです。

 

なんと全エンジンが停止してしまう直前まで

機長、副機長ともに燃料が圧倒的に不足状態にあることに気づかなかったのでした。

 

通常、飛行機は自動車のように燃料を満タンまで補給して

飛ぶことはありません。

 

その理由は飛行機独特の燃費にありました。

 

長距離移動する飛行機では積んだ燃料のほとんどを、

その燃料自体を積んで飛行するという行為で消費してしまうのです。

 

その量は1ℓあたり7割にまで及ぶと言われています。

つまり、1ℓ給油しても、その1ℓの燃料自体を積んで飛ぶことで

0.7ℓを消費してしまい0.3ℓしか残らないということになりますね。

 

なので、世界中すべての飛行会社で

目的地までの必要な燃料だけしか給油しないということになっているそうです。

 

例に漏れず、エアカナダ143便も

エドモントン国際空港までに必要な燃料の量を計算し、

その必要量をモントリオール空港を飛び立つ前に給油していました。

 

それにもかかわらず、燃料切れが起こってしまった原因は

いったい何だったのでしょうか?

 
 


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エアカナダ143便の燃料切れは単純な計算ミス!?偶然に偶然が重なった結果なのか…

エアカナダ143便の燃料切れの原因は燃料不足です。

 

要するに出発地であるモントリオール空港での給油の際に、

十分な量を給油しなかったということになります。

 

どうしてこのようなあり得ない事態が発生してしまったのでしょうか?

 

このような事態が起こった大きな原因は人為的な単純ミス。

つまり燃料の計算ミスだったということです。

 

そして、その計算ミスが起こった原因として、

計器の不具合や航空会社の改正などの偶然が複雑に絡んでいたのでした。

 

燃料切れに陥った理由をつくった偶然的なものとして、

燃料搭載量情報システム (FQIS)に不具合が起こっていた」ということ、

ヤード・ポンド法からメートル法への移行中であった」ということが

挙げられます。

 

当時エアカナダ143便では、

燃料ポンプの操作と燃料搭載量の状況を

パイロットに知らせるシステムに不具合が起こっていたため、

燃料計測棒というものを用いて直接計測せざるを得ない状況にあったのでした。

 

そして、当時カナダでは今まで主流だった

ヤード・ポンドの単位を使い、長さ・重さを表す方法から、

メートル・キログラムの単位を使用する方法へと移行していた時期だったのです。

 

そして、偶然にもエアカナダ143便が

会社が初めてメートル・キログラム法を用いた初めての飛行機だったのでした。

 

モントリオール国際空港を飛び立つ前の段階で、

エアカナダ143便の燃料タンク内には

7682ℓの燃料が残っていました。

 

そして、最終目的地のエドモントン国際空港までのフライトに

必要な燃料の量が22.300kg。

 

この必要量から残量を引いた分だけの燃料を補給すれば

いいだけの話だったのですが、

残量7682ℓをkgに換算する際、

比重 0.803 (kg/L) を用いなければならないところを、

比重 1.77 (lb/L)のポンド法で計算してしまったのでした。

 

そして、必要量の半分程度しか給油されていないにもかかわらず、

前述の通り燃料搭載量情報システムが故障していたため、

手動で必要量を入力したことで、

計器上では十分な量の燃料が入っているということになっており、

実際にエンジンが停止するまで機長が燃料不足に気づかなかったという事態が発生してしまっていたのでした。

 

この計算結果によると想定以上に給油量が少なく出たことからでしょうか、

給油要員、2人のパイロット全員が疑問を感じ、

3回ほど再計算を行ったそうです。

 

その後、経由地のオタワでも再び計測しています。

 

しかし、誰もこの換算法の間違えというミスに気付けないまま、

オタワ国際空港を飛び立ってしまい、

途中上空1万メートルで全エンジンが停止するという事態に陥ってしまうのでした…
 


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