真昼の悪魔 ネタバレあらすじの最後に超鳥肌!火の粉越え!?遠藤周作の原作,本当の悪魔が予想外過ぎ!


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繰り返される悪

『だって神父さん、そうでもしなけりゃ退屈じゃないですか?』芳賀は薄ら笑いを浮かべながら、難波と探っていた一連の事件の犯人の気持ちが自分にはよくわかると言う。

『それは私が彼女と同種族だからですよ。いや・・・彼女の中に私が棲んでいるのです』神父が葉子に感じたような激しい吐き気を抑えながら芳賀のことを『悪魔』と罵ると、芳賀は女のような甲高い声で笑った。

その後、神父の尽力によりこの忌々しい病院から難波は転院できることとなった。退院当日。迎えに来た神父の車に乗り込む際に難波の視界に病院の庭に佇む知的障害児の姿が入ってきた。思わず子供を目で追う難波に、過ぎた好奇心が悪魔に付け入られるもとだと神父は難波を戒めたのだった。
とあるホテルで披露宴が執り行われている。そこには花嫁姿の葉子の姿があった。

葉子は大塚と結婚した。そこに愛はもちろんない。

葉子が大塚と結婚した理由、それは大塚がなんでも葉子の言うことを聞くと思ったからだ。結婚しても葉子は変わらず『悪』の行為を続けるだろう。大塚はそれでも葉子に何も言えないに違いないと葉子は確信していた。

大塚に結婚を急かされ、葉子は大塚に念書を書かせた。財産の全てを葉子のために使うこと、葉子のために病院を建てること・・・

そして、今日大塚の隣で葉子は職業的な笑みを浮かべ、招待客を冷静な眼差しで見ていた。

 

そのとき、何の感情もない葉子の義眼のような眼が何かを捉え、一瞬大きく見開かれた。そして、葉子の身体が痙攣したように震えた。招待客に混じって、こちらを見て笑っているある男の姿を見つけたからだ。

その男の顔はまるで化粧をしたかのように真っ白で、大きくゆがんだその唇は異様なほど赤かった。言葉を交わしたことはないが、毎日病院で見るよく身に覚えのある顔・・・

その男は芳賀だった。

 

第三病院。『新しい患者さんよ』難波が入院していたベッドに若い男性が入院してきた。

同室の患者から前に入院していた者も同じ病気だったと聞いた男性。『治って退院したんですか?その人』同室の患者は黙りこくって首を振った。

男性は好奇心に眼を輝かせながら、同室の患者に尋ねた。『なぜ退院したんです?』
 

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原作小説『真昼の悪魔』感想と考察

原作小説『真昼の悪魔』で描かれるのは、人間らしい感情のすべてが欠落してしいまった女医・葉子の姿です。葉子には嬉しい、楽しいというプラスの感情も、人のことを愛するという感情もありません。想像してみると、このような状況で日々を生きることは非常に辛いことで、よくよく考えると葉子のこの無感動な状態は不幸の極致なのかもしれませんね。

通常の犯罪と葉子が犯す犯罪の最大の違いは動機がない、犯罪自体が目的だというところです。

葉子は死んだように静まり返った心の水面に『何か』をきっかけにほんの少しでもさざ波が立たないかと苦心し、退屈な毎日を変えようともがいています。その『何か』が葉子にとっての『悪』だったわけですが、神父が勧めたように『善』の行為で自分の心が喜びを感じるか?というアプローチができれば、葉子は変われたのかもしれません。

そんな葉子が原作小説『真昼の悪魔』のなかで唯一見せた心の動揺が芳賀を見た瞬間に起こりました。

まるで化粧をしたかのように真っ白な顔、異様に赤い唇はまるでサーカスのピエロのように見えたという表現があります。難波を突然裏切り、悪魔的な葉子の心を唯一激しく揺さぶった芳賀・・・

果たして芳賀は何者だったのでしょうか?

 

『それは私が彼女と同種族だからですよ。いや・・・彼女の中に私が棲んでいるのです』という芳賀の言葉から、芳賀自身が悪魔である線も考えましたが、原作小説『真昼の悪魔』のなかで、悪魔とはツノが生えていたり、尾っぽが生えていたりするような実態があるものではなく、気がつかない間に溜まっている埃のようなものだと書かれていることから、芳賀自身が悪魔であるという可能性は低そうです。

しかし、芳賀の心のなかに悪魔が入り込んでいることは事実ですね。同じく悪魔に入り込まれている人間として描かれた葉子はある時は協会に答えを求めたり、大塚と付き合ってみたり、試行錯誤する様子がみて取れます。おそらく、同じ線上に葉子と芳賀を並べてみた時、埃がより積もり、悪魔にすべてを乗っ取られようとしているのは芳賀のほうなのでしょう。

葉子は芳賀を一目見て、同種族であること、自分をはるかに超えた芳賀の心の荒廃を察知し、震えたのではないかと推測します。

葉子は芳賀に自分の末路を見たでしょう。結婚後も悪の行動を止めることはないという認識で愛のない結婚をした葉子ですが、芳賀に自分の末路を重ね、身震いした、このことが葉子のことを今後変えていくと信じたいですね。

 

さて、芳賀の話に戻りますが、芳賀は最初から、葉子が起こしていた一連の事件については何の興味も感じていなかったと推測します。原作小説『真昼の悪魔』に記述はありませんが、おそらく難波のベッドに前入院していた患者を煽り、精神科に追いやったのも芳賀なのではないでしょうか?

その患者がいなくなり、おもちゃがなくなったことでまたもや退屈を持て余していた芳賀。そんな芳賀の前に現れたのが難波で、芳賀が難波に協力したのは少しでも退屈な毎日を忘れるため。自分のことを信用している人間を裏切り、精神科に追いやるというゲームが芳賀の目的だったんですね。

協力するふりをして親切に接し、難波が食いついてきてからは難波がさらに深入りしていくように煽動する。これらの芳賀の言動は難波にとっては『いい人』にしか見えなかったでしょう。

しかし、それらの芳賀の言動のすべてが、自分を陥れ、どん底に落ちた自分を見て愉しむことだったとしたら・・・考えただけでゾッとしますね。
芳賀がやっていたことは結局葉子と同じこと。芳賀を見て激しく動揺した葉子とは別で、芳賀は今後も悪を重ね続けるでしょう。

原作小説『真昼の悪魔』の最後に新しく入院してきた患者に芳賀がまた近づいていくことが最後に示唆され、ニコニコしながらまた再び『あれ』が繰り返されるかと思うと・・・・

・・・怖いですね。
 

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原作とドラマの展開の違い キーマンは芳賀?!

ドラマ『真昼の悪魔』第3話終了時点での追記です。

葉子が繰り返す『悪』の行為・・・内容に微妙な違いはあれど、大体は原作小説の展開ののっとったものとなっています。

そんななか、原作小説とドラマの大きな違いといえば、もう一人の悪魔の存在が第1話から示唆されている点ですね。第1話ラストで殺害されたのは、原作小説版では人体実験の実験台となった小林トシでした。小林トシが死亡した時間、葉子は大塚とホテルの一室で一夜をともにしていて、アリバイがあるものと思われます。第2話での大塚の『指一本触らせてもらえなかった』という言葉から、そんな状況で大塚が眠ることができるとは到底思えないため、葉子のそばで一晩中大塚が目をぎらつかせていたことが想像でき、そんななか葉子がこっそりホテルから抜け出し、病院に行きトシを殺害するということは不可能でしょう。

となると、葉子以外にもう1人、別の悪魔が病院には潜んでいると考えて良さそうです。

また第2話以降、芳賀の不審な行動が相次いで描写されました。飲食店で葉子が食べていたものと同じものを注文する、葉子と難波の会話を盗み聞きするなど、芳賀は葉子に異常な関心を寄せているようです。

原作小説では、善良そうに見えた芳賀が実は悪魔だった・・・という衝撃の展開がラストで一気に描かれます。それまで、女医(葉子)の悪魔的な行為に注目し、恐怖を持って読み進めていた読者が、もう1人の芳賀の登場で、これまでの芳賀の善良な言動の裏に悪魔的な思惑があったことを知り、思わず背筋がぞっとするようなどんでん返しの展開です。

しかし、一方、あまりにも不意打ちすぎて、芳賀が結局何者だったのか、わかりにくかったという読者もいたようです。

ドラマではこの芳賀の存在にクローズアップした展開となっています。原作小説のように、芳賀の悪事が最後に明るみに出るという流れではなく、葉子の悪事と並行し、描かれていく感じですね。

原作小説になかった葉子と芳賀の対峙や、芳賀の存在を知ったあと葉子が改心するといったような展開も期待できそうです!

追記終わり

 

悪の極みだと思っていた葉子よりももっと近くに、葉子よりも悪な人間が善良そうな顔をして潜んでいた・・・原作小説『真昼の悪魔』には自分のすぐそばに悪魔がいること、また一歩間違えば、自分にも悪魔がつけいってくる可能性が十分あること、そんな怖さをヒシヒシと感じますね。

隣に引っ越してきた善良な人間が実は悪魔だった・・・という展開のドラマ『火の粉』に通ずるものがあります。

そういった意味でも、大人の土ドラで『真昼の悪魔』がどんなふうに描かれるのか、とても楽しみです!

原作小説『真昼の悪魔』はミステリー仕立てで、最終的に病院で起こっていた不審な事件の犯人が葉子だったということがわかる展開となっているのですが、ドラマ版ではそうではないため、オリジナルの展開も予想されます。

原作小説とはまた一味違ったドラマ版『真昼の悪魔』も第1話からネタバレあらすじ&感想を追加していく予定です!お楽しみに!

 

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