火の粉ネタバレ原作の結末が悲壮!ユースケサンタマリアの心の病とバームクーヘンの関係

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ユースケ・サンタマリアさん主演のドラマ「火の粉」の原作小説の

結末までのネタバレと感想・考察をまとめてみました。

 

ユースケ・サンタマリアさん主演のドラマ「火の粉」の原作は

雫井脩介(しずくい しゅうすけ)氏著の小説「火の粉」。

 

犯人が誰かを探っていくミステリー小説ではなく、

化けの皮を被っている犯人の本当の姿が徐々に明らかになっていく様子にゾッとする、

一種のホラー要素もある原作小説となっています。

 

ドラマ「火の粉」に度々登場するのが、

ユースケ・サンタマリアさん演じる武内がかいがいしくバームクーヘンを焼き、

隣人に振る舞う様子です。

 

実は、あのバームクーヘンにこそ、

武内が抱えた心の病と狂気が集約されたものだったのです・・・

 

そして、原作小説「火の粉」の結末はなんとも後味の悪い、

人間の弱さを象徴するような悲壮な結末となっています。

 

ユースケ・サンタマリアさん主演のドラマ「火の粉」の原作小説の

結末までのネタバレと感想・考察をご紹介します!

 

※原作小説「火の粉」の結末までを完全にネタバレしています。

ドラマ「火の粉」最終回結末のネタバレに直結する可能性がありますので、ご注意ください!

 

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原作小説「火の粉」結末のネタバレの前にドラマ版登場人物をチェック!

スクリーンショット 2016-04-16 18.37.05

出典:ドラマ「火の粉」HP

原作小説「火の粉」のユースケ・サンタマリア(武内)の本性をネタバレ

武内真吾(ユースケ・サンタマリア)は再婚を繰り返す父親の元に生まれ、

血の繋がらない後妻に育てられました。

 

自己評価が著しく低い子供時代を送っていたようで、

自分は両親をはじめ周囲の人に愛される価値のない人間であるという

コンプレックスを持っていたと思われます。

 

そんな武内はそのうち自己評価をあげる手段を発見します。

それが、他人への奉仕だったのです。

 

他人のためにかいがいしく奉仕する時間は武内にとって、

自分で自分の価値を認識できる貴重なものとなり、

同時に感謝されることによってますます武内の自尊心は満たされたのです。

 

また、武内には自傷壁もありました。

自分を傷つけ、痛みを感じることで生きているという実感が得られるとともに、

周囲の同情や注目を集めることができたからです。

 

しかし、ときに奉仕した相手から期待通りの対応が得られないときがあります。

そんなときに武内の心の中で爆発するのが相手への猛烈な怒りです。

 

武内は他人の幸せのために奉仕しているのでは決してなく、

あくまでも自己重要性を感じるためにやっていて、

自分が差し出した奉仕についての見返り(感謝)が得られないということに

猛烈な怒りが湧くというわけなのです。

 

ドラマ「火の粉」のユースケサンタマリア(武内)のバームクーヘンの謎

ドラマ「火の粉」のユースケ・サンタマリアさん演じる武内の趣味がバームクーヘン作り。

やたら、バームクーヘンを作っては振る舞う姿が描写されています。

 

あのバームクーヘンにこそ、武内の病的な性格と狂気が集約された象徴として

描かれているのではないかと思うんですね。

 

まず、武内は何かしてあげたことに対して感謝されることだけが目的ではありません。

誰かのために何かをしてあげている時間そのものが

武内にとって、自己重要性を高めるとても大切な時間なのです。

 

だとすれば、自分が誰かのために奉仕する時間は出来るだけ長いほうがいいのです。

また、バームクーヘンは単に手がかかるだけではなく、

あの独特の層が重なった見た目にも手がかかる感が現れます。

 

おそらく一層一層、層が増えるごとに、

武内の心には自己重要感が増していき、

誰かのためにバームクーヘンを一層一層手間暇かけて焼いている自分が大好きで

バームクーヘン作りの時間がとても気持ち良かったのでしょう。

 

そんなバームクーヘンを美味しいと食べている誰かをみる瞬間は

武内にとって何者にも代えがたい恍惚の一瞬なのではないでしょうか?
 

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原作小説「火の粉」結末までのネタバレ〜武内の本性と目的〜

梶間勲(伊武雅刀)が現役の裁判官を引退した事件、それがある一家の惨殺事件だった。

若い父と母、そして子供の3人家族であった的場家を殺害した犯人として囚われたのが、

的場一家の隣に住んでいた武内真吾(ユースケ・サンタマリア)。

 

容疑者・武内の証言によると、武内が的場家で楽しいひと時を過ごしていると、

突如侵入してきた男に一家は惨殺され、

自分もバットで背中を殴打され身動きできない状態にされてしまったという。

 

実際、武内の背中にはバッドでめちゃくちゃに殴打された傷があり、

その傷を自分でつけることは不可能であると思われた。

 

検察側はバットによる傷も自作自演で武内が犯人であるという主張だったが、

裁判官である梶間勲が下した判決は無罪。

 

定年までは数年あったが、勲の母・曜子に介護が必要だったこともあり、

この裁判を最後に勲は裁判官を退いた。

 

退職後、大学の法学部教授となった勲が再び武内と出会ったのが

オープンキャンパスの講座だった。

そして、空き家になっていた梶間家の隣家に突然武内が引っ越してきたのだった。

 

実は的場家殺害の真犯人はやはり武内で、

背中の傷もネクタイをバットの持ち手に結びつけ、柱に絡ませることで自らの背中につけた傷だった。

 

殺害の動機は、武内が的場家の主人に送ったネクタイを

ぞんざいに扱ったから・・・

 

武内は人のために尽くす自分を愛し、

尽くした相手に自分が思うような感謝が見られなかった場合、

猛烈な怒りが爆発してしまうという病的な性格の持ち主だったのだ。

 

的場家という奉仕の対象を失った武内は新たなターゲットを探しており、

そのターゲットとなったのが梶間家だったのだ。

 

武内は勲に恩があるという立場上、

怪しまれることなく存分に奉仕活動をすることができる・・・

武内はすべて計算済みだった。

 

原作小説「火の粉」結末までのネタバレ、次ページに続きます!

 

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コメント

    • さとみ
    • 2016年 5月 20日

    原作は結果がわかってても何度も読み返すほど
    最高におもしろかったです
    テレビは最初は原作と違うことは時間的に
    制限があるから 許せましたし それはそれで充分ドキドキしました しかしクライマックスに近づくにつれて
    飛躍しすぎで 気持ちがついていかなくなった
    もう少し原作に忠実であってほしかった
    雫井さんのごく自然にドキドキ感をマックスに
    させる技が全く消えて単なる猟奇さだけが強調されすぎている がっかりです 脚本がダメだと思います

      • aoi-sea
      • 2016年 5月 21日

      さとみさん、コメントありがとうございます!

      確かに原作はドキドキハラハラというよりに、
      静かに忍び寄る武内の狂気と、

      梶間家が抱える脆さ、弱さみたいな悲しさが
      心にもっと迫ってくるような感じでした。

      ドラマ版『火の粉』は
      ユースケ・サンタマリアさんの不気味さも確かに良いと思うのですが、

      後半に向かうにつれ、
      原作小説の自分の頭の中の武内像とすこしかけ離れてきたかなという感はあります・・・

      第8話のマッサージチェアの演出などは少し謎に感じました・・・

      ドラマ版『火の粉』は時間帯の割に好評なようなので、
      ドラマ版を観たことがきっかけで原作を手に取られる方も多いでしょう。

      ぜひ、原作の方も読んでいただきたいと思います!

    • 2016年 5月 29日

    死んだと思われていた池内が生きていた事でもしかして弁護士も生きているのでは?と思いましたが違いました
    武内がまさか自殺するとは正直信じられませんが毒物の盛り合いよりはあのほうが救いがあるとは思いました
    強制されていないのに最後の晩餐でギャグまで飛び出すあの和やかな雰囲気にゾっとしました
    自分がもしああいう場に居合わせたら愛想笑いすらできるかどうか自信がありませんかなり固い笑顔になりそうです
    あの残された男の子はどうなるんでしょう?池内の妻は?弁護士には妻がいたのでしょうか?色々考えてしまいました

    原作のあらすじが読めて良かったです
    私には原作の竹内の行動のほうが自然で受け入れ易いですね(肯定はできませんけど)
    原作の武内は殺されたがっていたから殺されたのでしょうか?それとも死にたくないのに殺されたのでしょうか?
    別荘に招いた時点で殺意が一杯でしょうか?原作の展開でのラストを映像で見たかった気もします

      • aoi-sea
      • 2016年 5月 29日

      茸さん、コメントいただきありがとうございます!

      原作の武内は最後まで病んだ武内のまま死んでいった感じです。

      勲は自分の過ちに気づきましたが、時すでに遅し感ありで、
      その後梶間家がどうなったのかはわかりません。

      ドラマ版の梶間家には原作にない『成長』が見られました。

      梶間家が再び家族のあるべき姿に戻ったことで、
      武内が自分がそこに入っていくことは不可能なんだということを悟りましたもんね。

      だからこそ、ああいった終わり方になったのかもしれません。

      確かに原作版の映像化も見たかったですね!

    • ゆづ
    • 2016年 6月 01日

    ドラマ面白かったですが、池本さんの奥さんや小姑であった勲のお姉さんの行方やら、気になるその後も多かったですね。でも!私が一番気になって仕方がない謎の場面は、池本さんを刺した琴音と別れた朝方?の武内さんが一人で手をバサバサさせて飛ぶ真似をしたとき、足元が一瞬空中で静止した場面がありませんでしたか!?(半分寝惚けて観てた気がするので気のせいかもしれませんが…)その後「さ~てと!」って武内さんが言うんですが。あの飛ぶ真似と空中静止の場面がどういう意味かお分かりでしたら是非教えてください!気になって仕方がありません!(笑)実は武内さん人間じゃなかったのかな?と思いましたが、その後は特にそれに触れてなかったので…長文すみません!

      • aoi-sea
      • 2016年 6月 01日

      ゆづさん、コメントありがとうございます!

      ありましたね、確かに一瞬空中で止まりました。

      わたしもあのシーンの意味はよくわかりません・・・^^;
      お役に立てなくてすいません!

      ですが、その直前、琴音との会話の中で

      『殺せば?邪魔なんでしょ?それでも武内さんの幸せを祈ってあげる。
      こんな気持ち、武内さんには一生わからないだろうね?きっと地獄に堕ちるよ』
      (=無償の愛=神 武内は見返りを求めているので武内と対局する)

      『それがわかるのは神様だけです。
      神様はわたしのことを見ていてくれるでしょうか?』

      というやりとりがありましたね。

      なので、あのバサバサは、
      家族のため、家族のためと言う神気取りの武内が一瞬神のように宙で止まったが、
      見返りを激しく求めているので、結局落ちた(地獄行き)・・・

      みたいなイメージかと思いながら観ていました。

      あのシーンについて、
      深い考察がある方がいらっしゃいましたら、
      ご意見聞かせていただけると幸いです!

        • ゆづ
        • 2016年 6月 01日

        aoiさん返信ありがとうございます!
        なるほど…確かに、その様な会話も交わされてましたね!それ繋がりで天使の羽ばたきのイメージなども湧きますもんね。想像を掻き立てられる場面です。でもおかげさまでイメージが出来ました!
        今後も深い考察でドラマ見解のサポートして頂けると助かります(笑)宜しくお願い致します!

    • ちぇるしー
    • 2017年 7月 05日

    原作は知らなかったまま、ドラマ観てましたっ
    面白かったー!
    流れじゃ有り得ないけど、改心?本物の愛を知ってことねちゃんとハッピーエンドだったら……って思ってしまった(笑)

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